2006年08月28日

死者をして語らしめよ

福岡市・海の中道大橋での死亡事故のニュースは何度見聞きしても心痛む。きょうの新聞各紙では亡くなった幼い子供らの生前の写真が紙面を飾り、テレビのニュースでは先月の博多祇園山笠での動画が繰り返し再生された。
以下はYOMIURI ONLINEの父、3児のひつぎに「ありがとう」…福岡の飲酒追突事故より。
 「きょうだいで仲良く天国に旅立って」――。福岡市博多区千代1の会社員大上哲央(あきお)さん(33)一家の車が市職員の車に追突されて海に転落した事故で、28日午前、同市東区馬出の葬祭場で、亡くなった子供3人の葬儀が行われた。会場では博多祇園山笠に参加してはしゃぐ無邪気な子供たちの映像が流れる中、親類や知人ら約300人が最後の別れを惜しんだ。(中略)
 告別式では今年7月に行われた博多祇園山笠に参加した長男紘彬(ひろあき)ちゃん(4)と二男倫彬(ともあき)ちゃん(3)の映像が流された。2人とも水法被に締め込み姿。紘彬ちゃんは大人に交じって一生懸命に走っている。真剣な表情で並んで出発を待つ2人の姿もあった。(中略)山笠の台の上でかき手を指揮していた哲央さんを見て、2人は「いつかお父さんと一緒に3人で台に上がりたい」と夢を描いていたという。
 紘彬ちゃん、倫彬ちゃんと長女紗彬(さあや)ちゃん(1)のひつぎには、3人が好きだったおもちゃや絵本などが納められ、午後0時50分ごろ、出棺。哲央さんは出棺前、それぞれのひつぎに「生まれて来てくれてありがとう」と語りかけていた。霊きゅう車は、3人の家の前を経由し、紘彬ちゃんが通っていた同市南区の幼稚園前を通り、火葬場に向かった。
福岡市には「オリンピック招致どころではない」などと批判が殺到しているというが、筋違いな話とは言え無理からぬ反応だと思った。
私も「福岡市の職員駐車場には3人の子供の銅像を建てて飲酒運転再発防止を訴えるべきではないか」「いや、銅像よりも大型液晶パネルで動画や写真を再生し続けるべきではないか」と血が上った頭で考えた。

でも、まだ上った血が下りきったわけではないが、これでは駄目だと気づいた。同じ物がそこにあるだけならば、それはいつか風景の一部となり神経に何のささくれも残さず風化していくだろう。我々は刺激に慣れるのは早い。
飲酒運転は大罪だ。飲酒での死傷事故は直ちに傷害もしくは故殺と認定すべきだ。法律には素人だが、どうしてそうならないのかが不思議でならない。だが、飲酒状態でなくても危険な運転をする輩は大勢いて現に事故を起こしている。そして何も福岡市職員に限った話ではなく、ドライバーであれば誰もがその当事者になり得るのだ。
私も含めて、運転者は自分が交通事故の加害者になる可能性を余りにも低く見積もってはいないか。悲惨な事故が大きく報道されればその時には他山の石として慎む思いも生まれようが、それは他の大きなニュースが起きて忘れられるまでの一過性の感情でしかないのではないか。
未来ある幼い子供大勢の命が一度に奪われる惨事は確かに例が少ないが、日常的に1日約22人の割合で全国で死亡事故は起きているのだ。そのいずれもが、本人もしくは周りの人たちにとって大きな悲劇であることには変わりない。そしてそれらの死者の多くは教訓を残さないまま忘れられていく。

死亡事故の記憶を日々新しいものにするには、日々新しい死者の姿を配信するしかない。そう思った。
行政と自動車メーカーさえその気になれば、決して難しい話ではないだろう。VICSなどの路車間通信システムを発展させ、最新の死亡事故事例(日時・場所・状況、被害者の簡単なプロフィール、生前の写真)を個々の自動車に配信すればいいのだ。どこかの誰かが車によって殺されたことについて、運転者がハンドルを握るたびに認識を新たにするように。たとえばエンジンをかけた瞬間にフロントガラスに10秒だけ投影させる仕組みにでもすれば、運転の邪魔にはならない。

遺族本人の車に配信しないなどの工夫は考えなければいけないが、地域属性などを考慮すれば十分運用できるのではないか。プライバシーへの配慮が求められるケースもあるだろうが、おそらく多くの遺族は配信に同意してくれるのではなかろうか。

人が見たくないものを無理やり見せるこの仕組みが、一種の拷問であり人権侵害であることは否定しない。だが、我々が日々凶器を駆って暮らしていることは紛れもない事実だ。そこから目を背けてはならない。自動車は生命を侵害する怖れのある危険なツールなのだ。タバコの箱に健康に対する害についての警告表示を入れるのもいいが、死に直接繋がる原因としてより大きいのは、紛れもなく車の事故の方だ。
どんな対策を講じても交通死亡事故がゼロになることはないだろうが、減らすことが不可能であるとも思えない。方法はいろいろあるだろう、数多の死を無駄にしないためにも、交通事故死という体験を何らかのかたちで風化させずに共有する手段こそが求められているのではないか。
posted by NA at 23:55| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 報道 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年08月07日

No longer riding on a merry-go-round

日曜日、えらい人に付き添ってレンタカーで長野県内を走る。というかドライバーなわけだなこれが。お仕事お仕事。
天竜川の河川敷の広さを眺め、先日の水害の規模が大きかったことに改めて思い至る。山間に広がる水田の稲穂がまぶしかった。

都内などでは投票日だと選挙管理委員会の広報車がやかましく走り回るのが常だが、やる気がないのか県土が広いためなのか、なかなかそういうものとはすれ違わない。
昼飯のときに出迎えてくれた地元営業所のおばさ、もといお姉さん社員と話したら、「県庁の田中いじめ。投票率が上がると田中さんが有利だから」とぷんぷん怒っていた。田中シンパだった。「仕事に差し支えません?」と聞いたら「ほかじゃ言わないわよ」と笑っていた。
オヤジ層の人気は最悪だが、子持ちの母親らには田中の評判はそこそこいいそうだ。「午後からそこら中のスーパーに行って『田中さんが負けそう。新聞社の調査でそう言ってた』って口コミ流したら、みんな結構投票に行ってくれるかなあ」などとあらぬことを考えていた。やはり田中が負けそうだという予感はあったのだろう。

夜、そば居酒屋で酒を飲んでいると、テレビで対立候補村井仁の当選速報が流れた。他の客から歓声が上がる。へろへろになってホテルに戻ってテレビをつけると、田中康夫がカメラを前に敗戦の弁を語っていた。目の焦点が定まっていないように見えた。当然だがショックだったに違いない。ここ数日、表はめちゃくちゃ暑かったし、相当疲れていたことだろう。

素人政治ウォッチャーとしては、やはり話題性の欠如が今回の直接の敗因だと思う。既得権益に挑んだ1期目、県議会のいじめに抗した2期目と異なり、今回は相手がよくも悪くも凡庸な印象しか与えない老人だったことが、田中康夫の欠点ばかりを目立たせた。あの回りくどく言葉をこねる田中流スピーチも攻めには滅法強いが、守りに入るとつけこむ隙ばかりだったに違いない。

地元の同僚を交えた居酒屋政談で、傍から見ていると田中県政はめまぐるしく話題豊富で勢いがあったように思えたが、県民の日常は別に何も変わっていなかった、との話も出た。見てくれだけの改革派知事だった、と。
ぐるぐる回っていてもどこにも行けない回転木馬。大人がたしなむものではない。ジョン・レノンの歌を思い出してちょっと感傷的になった。回転木馬が止まってもどこにも行けなければ同じじゃないのか、とも思う。イリュージョンだけでは生きていけないけど、イリュージョンがなくても退屈ではないか。

もっとも敗れたとは言え最終結果は大差ではなかったので、田中的手法への一定の支持はあったらしい。きっとまた政治の現場に出てくるに違いない。そういえば新党日本の党首だったし。
とりあえず劇場の幕はひとまず下りた。長野はしばらくは山と川と畑の静かな農業県に戻るのだろう。

追記:
「思」の字が全部「損」に化けていた。何でだろう?
posted by NA at 06:52| 東京 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | 報道 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年08月06日

ヤッシーの運命

sesshu.jpgオフで長野に遊びに来たら、田中康夫が街頭演説をしていた。ああ、明日は県知事選挙だっけ、と思う。
街中に選挙の看板が全然なく、宣伝カーも見なかったのでそれまで気づかなかった。

RunYasuoRun.jpg雲霞のようなマスコミに囲まれた徒歩の田中康夫は、どう見ても有権者ではなさそうな浴衣の女の子や、俺たち成人この方一回も選挙に行ったことがありませんといわんばかりの茶髪の若衆ら(偏見すまん)に愛想を振りまき手を握り、鼻の頭に汗を光らせていた。
yassy.jpgやや遅れて着ぐるみ「ヤッシー」が着いてくる。へばっている。さっき駅前の温度計は38度を示していたしなあ、と同情。付き添いの人が「もう少しで駅だから」と励ましていた。ヤッシーの中の人も大変だねえ。

今回の選挙はどっちが勝ったら面白い、と長野県民は見ているのだろうか。長野で暮らしていない私には見当がつかない。「キャー、ヤッシーかわいー」と嬌声を上げる女の子らは、これがもしかしたら見納めになると思っているのかどうか。
いずれにせよ、勝っても負けてもこの選挙は田中康夫が主人公であることは間違いない。影が非常に薄い相手キャラの方が勝つかもしれないということが不思議だ。
posted by NA at 01:51| 東京 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | 報道 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年08月01日

When I'm Sixty-Four

破局の初報から2ヶ月余。やはり桁外れなお金持ちの離婚話は、巨額の慰謝料争いへと行き着かざるを得ないらしい。デイリースポーツonlineでポール離婚ドロ沼 400億円訴訟という記事を読む。
 元ビートルズのポール・マッカートニー(64)と妻で元モデルのヘザーさん(38)との離婚問題が泥沼化している。2人は今年5月17日に共同声明で離婚することを発表。しかし、英国内での報道によると、ヘザーさん側が求める離婚慰謝料2億ポンド(約426億円)をめぐり紛糾。先週ポール側が正式な離婚訴訟を起こしていたという。
 29日付の英国大衆紙サン、デーリーミラーなどによると、ポール側は離婚訴訟に踏み切った理由として、ヘザーさんの無分別な行動を挙げ、「彼女は理屈っぽい」「スタッフに対して失礼な態度を取る」としている。
Guardianによると、この理由のくだりは英語では`argumentative'で`rude to staff'であるらしいが、これは訴訟の原因となるほどの強いニュアンスを孕んだ言葉なのだろうか。あるいは別の含意があるのだろうか。

ポールの誕生日は6/18だった。今更ながら、先月64歳になっていたことにこの記事で気づいた。
39年前に発表された、幸せで安寧な老後を夢見た曲の中で歌われた孫たち、ヴェラとチャックとデイヴはどうなったのだろう?
posted by NA at 02:16| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 報道 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年07月25日

DELLの広告を見比べてみる

dell-yomiuri.jpg会社にあった朝刊一般紙+日経を拾い読みしていて、DELLの全面広告が全紙に出ていること、そしてそれぞれに内容が違うことにふと気づいた。
きっとDELLではいつもやっていることなんだろうけど、面白いので読売・朝日・毎日・日経・東京・産経の画像を撮影して並べてみることにした。

dell-asahi.jpg各紙のキャンペーン内容がどういう理由で違っているのかはわからないが、同じ日に一斉に違う内容の広告(毎日と産経は同じみたいだが)を打っているのは、媒体別の広告効果の比較をも意図していることは間違いないだろう。
読売の読者に一番高いセットをお勧めし、日経読者にはノートとデスクトップの二本立てというのはどういう意図なのか、とか、朝日読者にはOffice付きを買わせようとしてるのは何でだろうね、とかいろいろ疑問は尽きないのだが(まあ別の曜日にまた別の組み合わせで広告出しているのかも知れないし)、それ以上に思ったのは、結局DELLのパソコンって時価なんだな、ということだ。しかもこっちが何者であるかによって値段はいかようにも変わるらしい。

dell-mainichi.jpg記事中にあるキャンペーン用URLに飛んでみると、「新規にE-メールを登録して、広告掲載の価格から更に安くなるクーポンを希望されるお客様」なんてリンクが貼ってあったりする。結局いくらなんだよこれ、という最大の疑問に対する答えはなかなか出ない。
これがさらにカスタマイズ後の価格となると、他の広告の価格とどこがどう違っているかは素人目にはお手上げだ。

dell-nikkei.jpg以前DELL商品を買ったことがあるので、結構な頻度でDMが舞い込むのだが、そちらはそちらで新聞広告とは別の販促キャンペーンをやっている。内容は定額割引あり、定率割引ありで、見積もりを出してみるまではどのクーポンを適用すべきなのかもわからない。

これって何かに似ているな、としばらく考えて、ドンキホーテ商法との類似に思い当たった。売り場で対象商品への最短のショートカットを提示せず、よくわからないけど得らしい、というプライスの密林に迷い込ませる手法。ぜんぜん違うか。

dell-tokyo.jpgいま新しいノートPCを物色しつつあるのだが、たとえ他社より高性能なマシンが安価に提供されていても、多分DELLでは買わないだろう。買った直後に新聞に同じ機種のでかい広告が出て、より安い(ように見える)価格が載っていたら、それだけでがっかりしてしまうのは明らかだからだ。自分で散々選んだあげく損をするのは、個人的にはたとえ100円でも嫌だ。
dell-sankei.jpg新聞広告も最終的には全部メールに誘導して顧客リストに加える腹なのだろうから、一番安いのはメールでの案内に違いない、とは思うものの、100%の自信は持てない。ましてや数多ある入り口リンクを全部踏みクーポンの順列組み合わせを試す気には到底なれない。

Windows Vistaがリリースされたら、またそれなりにハイスペックに対する需要が増えてPC業界はにぎわうのだろうが、もう少しわかりやすい商品構成と広告を打ち出していて、落とし穴のなさそうな会社から買いたいものだと思う。
もはやPCはサポートとか品質とかでは差がつかない市場になってしまったみたいなので、こういう売り方も仕方ないのかもしれないけど。
posted by NA at 21:16| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 報道 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年07月05日

共同作戦か!

今、日本海が熱い。テポドンが韓国調査船の上に落ちたらよかったのにねえ、と無責任な感想。

北朝鮮がミサイル6発を発射 政府、経済制裁を発動(CHUNICHI WEB PRESS)
 北朝鮮が5日午前3時半すぎから断続的にミサイルを計6発発射、いずれもロシア沿海州南方の日本海に着弾した。具体的な被害は出ていない。日本政府は5日の持ち回り閣議で、特定船舶入港禁止特別措置法を適用し、北朝鮮の貨客船「万景峰92」の半年間の入港を禁止する経済制裁を初めて発動することを決定した。国連安全保障理事会は日本時間の5日夜に緊急協議を開催する。北朝鮮のミサイル連続発射を受けた制裁措置で日朝関係は一気に緊迫化、自制を求めてきた国際社会が北朝鮮への圧力をさらに強めるのは確実だ。
韓国調査船が竹島領海に侵入・政府、対抗調査の方針 (NIKKEI NET)
 日本政府は5日午前、日韓が領有権を主張する竹島(韓国名・独島)周辺海域で、韓国の海洋調査船が日本側主張の排他的経済水域(EEZ)や竹島の領海に侵入したことを確認した。韓国政府は「海流調査のため」としている。外務省は同日、鹿取克章外務報道官名で談話を発表し、4月に中止した海上保安庁による海洋調査を「適切な時期に実施する」として対抗措置をとる方針を明らかにした。
まあこれでこの先しばらくは朝鮮・韓国へのわが国民感情は最悪になるとして、首相の8月の靖国参拝や後継争いにも影響することは間違いなさそうだ。なんでこのタイミングで同時に仕掛けるんだろう。
というか、そんなに安倍首相が実現してほしいんでしょうか>朝鮮・韓国
posted by NA at 12:49| 東京 🌁| Comment(2) | TrackBack(1) | 報道 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年07月03日

自民公相乗り現職知事、女性教授に敗れる

滋賀県がどのような土地柄なのかは知らないが、何やら大変なことが起きていたようだ。YOMIURI ONLINEの滋賀県知事選、嘉田由紀子氏が初当選…社民支持から。
 滋賀県知事選は2日、投開票され、新人の大学教授・嘉田(かだ)由紀子氏(56)(無=社民支持)が、現職・国松善次氏(68)(無=自民・民主・公明推薦)、新人の県労働組合総連合議長・辻義則氏(59)(無=共産推薦)を破り、初当選を果たした。(中略)選挙戦では、同県栗東市で5月末に工事が始まった新幹線新駅建設が大きな争点だったが、「凍結」を訴えた嘉田氏の勝利で、建設が中断することになる。
 嘉田氏は、県が約117億円を負担する新駅「南びわ湖駅」(仮称)や、国土交通省が建設中止を打ち出した大戸川ダム(大津市)などのダム建設を「税金の無駄遣い」として、事業凍結を唱えた。さらに県職員の1割削減、知事退職金返上、小中学校での30人学級実現などを公約に掲げ、浮動票を取り込んだ。
ローカルな問題を巡って多党相乗り役人出身の現職を政治の素人が破ったわけで、本来なら圧倒的な力を発揮するはずの政党選挙(低投票率の場合学会票を動かせる公明党のプレゼンスは非常に大きかったはずだ)が機能しなかったということは、結構衝撃が大きいのではないか。田中康夫が3選(だっけ?)を目指す今夏の長野県知事選にも影響しそうだ。
同じ日に、東大阪市では共産党員市長が返り咲きを果たしている。これもYOMIURI ONLINEから。
 大阪府東大阪市長選が2日、投開票され、前市長、長尾淳三氏(54)(無=共産推薦)が、現職の松見正宣氏(63)(無=自民・公明推薦)と、新人で前自民府議の西野茂氏(62)(無)を破り、4年ぶりに返り咲きを果たした。
 長尾氏は共産党員。同党員の市長は、現職では全国で4人目、人口50万人以上の都市では唯一。
こちらは保守分裂に乗じたという事情もあったようだけど、共産党員の前市長が大都市で自公推薦候補現職を破るのは大金星(別に褒めてるわけではないが)と言ってよかろう。

リーダーシップが感じられ、悪く言えば扇動者としての魅力があった小泉首相の頂点が昨年の総選挙だとすると、誰が次の党総裁/首相になるにせよ、これから自民党は「勝ちすぎ」による借金を個々の選挙で4年かかって返す羽目になるのかもしれない。そして地方選挙では地域の問題、事情が国政よりも大きな争点となるのかもしれない(本来そうあるべきだと思う)。
当たるも八卦当たらぬも八卦。まあまずは長野と沖縄の県知事選に注目っすね。あ、秋には衆院補選もあったかも。

追記:
愛読している医学都市伝説のウェブマスターさんのお知り合いらしい。滋賀県に於ける琵琶湖保全の意義というのは、恐らく他県民にはわからないぐらいの重要性があるに違いないので、そこに長年コミットしてきた嘉田氏(現職も県職員時代にかかわっていたらしいが)が支持を集めたのは必ずしも一過性のブームによるものばかりではないだろう。実際、自民党の地方議員の中にも嘉田氏を公然と支持していたグループがいたらしい。
そしてジャーナリストの勝谷誠彦さんも書いているが、中央の方針を曲げて現職に相乗りした地元民主党の見識のなさも露呈した。まあ嘉田氏にしてみれば、かえってその方がよかったのかもしれないが。
滋賀県と言えば、あのバルカン政治家武村正義氏(琵琶湖保全にも努めた)がかつて知事を務めていた県であることに遅まきながら気づいた。多数に阿ることをよしとしない独立自尊の気風があるのかもしれない。褒めすぎか?
posted by NA at 00:18| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 報道 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年06月24日

携帯ゲーム機に興じる選手

asahi.comの見失った一体感 中田英、憎まれ役真意伝わらずという記事の一節。
 挑みかかるような態度は、チーム内にぎすぎすとしたきしみを生んだ。主将の宮本は、「ヒデとほかの選手をつなぐ作業は、しんどいものだった」と明かしている。
 本人は「様々なやり方で伝えようと取り組んだ」と周囲に漏らしている。しかし、すべてはW杯で勝ちたいから、という真意は伝わらなかった。チームづくりの過程で、ヒデにも、周囲にも、もっとやりようはなかったのか。
 ドイツ入りしてから、一体感を失っていくチームの様子が毎日のように漏れ伝わっていた。試合前後のバスには、携帯ゲーム機に興じる選手が同居していた。そんなチームに身を置くヒデの焦燥は想像に難くない。
誰のことかな、と思って探したら、スポーツナビにこんな記事が。
「浦和と日本を背負って」小野、三都主、坪井会見(2/2) 2006FIFAワールドカップ・ ドイツ大会
――W杯に持って行くものは何ですか?
 家族の写真です。それから、ニンテンドーDSです(笑)。マリオカートが流行っていて、格付けなんかもあるので、僕はビリなので、そういうところでも上にいけるようにしないと(笑)。僕は始めたばかりなんですが、福西さんがうまいですね。
インタビューイは小野伸二だ。前の記事が小野を槍玉に挙げているかどうかはわからないが、中田英と小野ら他の選手の間に意識の違いがあったと言われたら、確かにそんな感じは受ける。

コンセントレーションの高め方は人それぞれだろうから、移動中にゲーム機で遊んでいたことだけをもってやる気のなさの証明とするのは短絡的に過ぎると思う。だが、23人程度の小集団で内部に意識の分裂があっては、個の力不足を補う組織的サッカーの実現は到底困難だろう。
全員が中田英や宮本のように国を背負い悲壮感をもって試合に臨むべきだった、と言いたいのではない。格上の相手と本気で戦う機会を純粋に楽しむという姿勢も「あり」だと私は思う(世論は許さなかったかもしれないが)。要は統一感の問題だ。

こういう情報が負けた後でないと表に出て来ないのは、今のサッカー報道が大本営発表化しているひとつの証左だろう。負けた後になら敗因はいくらでも見つかる。でもそれでは遅いのだ。
posted by NA at 15:47| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 報道 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年06月09日

捜査情報漏洩に激軽処分

これで処分なのだろうか。岡山日日新聞から捜査情報のネット流出問題 倉敷署巡査長を処分 県警
倉敷署巡査長(46)の私用パソコンから約1500人分の捜査情報がインターネット上に流出した問題で、岡山県警は9日、巡査長を地方公務員法違反(信用失墜行為など)で、減給100分の10(6カ月)の処分にしたと発表した。また、当時署長だった山本信義生活安全部長を本部長訓戒、刑事一課長だった佐藤隆信岡山東署犯罪対策官ら2人を所属長注意とした。
どういう情報が流出したかについては、Winny個人情報流出まとめに概要が書かれている。「1,500名分の性犯罪被害者の実名含む個人情報」という。

彼女ら(まず女性だろう)が今後の人生で背負っていかなければならない十字架の重さ、警察に取られた調書が何らかのかたちで外部に漏れるかもしれないという可能性がどれだけ被害者や目撃者らの捜査協力の妨げになったことかを考えたら、この処分はいかにも軽すぎる。本来なら懲戒免職の上刑事告発してもいいぐらいだ。数多ある個人情報のうち最も人に知られたくない種類の情報を扱っていたという自覚の欠如は、罪以外の何物でもない。
それができないのは、県警内に同じようにWinnyを使っていた警官が少なからずいるからだろう。そう思われても仕方ないのではないか。

おそらくこの巡査長は自ら辞表を提出して退職金を受け取って一件落着となるのだろう。いや、もしかしたら辞職すらしないのかもしれない。いくらなんでも捜査の現場にとどまることだけはないと思うが。
警察の自浄能力とは所詮この程度のものなのか。
posted by NA at 18:40| 東京 ☔| Comment(0) | TrackBack(1) | 報道 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年06月02日

だから何なんだ

もともとの共謀罪の定義自体がグレーゾーンだらけで正体不明なところに、国会ではさらに何だかよくわからない事態になっている。以下は毎日インタラクティブの共謀罪:ドタバタの末、空振りに 自民執行部に焦りより。
 「共謀罪」を新設する組織犯罪処罰法改正問題は与党が民主党案を丸のみする奇策で譲歩に応じたが、逆に民主党の反発を呼び空振りに終わるという混乱をさらす形となった。国会の会期延長には応じないという足かせを小泉純一郎首相がはめる中で、法案成立の「実績」を迫られた自民執行部の焦りがドタバタ劇を招いた。一方、民主党も自党の主張が通ったにもかかわらず採決を拒むという、わかりにくい対応だった。
 「唐突だった。若干、無理があった」。公明党の東順治国対委員長は2日の会見で、自民党が発案した「丸のみ」案について冷ややかに語った。
 シナリオを主導したのは細田博之国対委員長とみられる。細田氏は先月31日、衆院法務委員会の石原伸晃委員長、西川公也筆頭理事とひそかに協議。98年に民主党案を丸のみし、金融再生法を成立させたケースを参考に、今回の譲歩策をひねり出した。7月の主要国首脳会議(サンクトペテルブルク・サミット)で首相の「手土産」とし、次期国会で改めて再改正することで国際条約の批准要件を満たせばいい――とのシナリオも描いた。
民主党の法案は、国際組織犯罪防止条約を批准できるかどうかは与党側の判断任せという甚だ無責任なものだったようだ。麻生外相に「民主党案では条約の批准はできない」と言われたぐらいで態度を豹変させるのはないだろう、だったら最初から提案するなよお前ら、という感じだ。

一方、自民党は「とりあえず民主党案で成立させて再改正すればいい」という腹だったらしい。もしそのやり方が通るならば、国会で法案を審議するということ自体まったく無意味ではないか。
日程的に都合がつかなければとりあえずどんな内容でもいいから通してしまって、後から如何様にでも変えられるのならば、議論するだけ無駄だ。馬鹿馬鹿しいにも程がある。議会制民主主義ってそういうものなのか?
posted by NA at 23:53| 東京 🌁| Comment(0) | TrackBack(1) | 報道 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月31日

和田先生は怒ってもいい、と思った

和田義彦先生の芸術観についてで引用した、くだんの武蔵野美術大学サイトのページがなくなっていた。何か特段の事情でもあったのだろうか。貴重な発言がなくならないよう、魚拓をしてよかったと思うこのごろである。

しかし何が非道いかといって、共同通信が配信した
和田氏は、疑惑発覚後「スギ氏とは創作上の意見を交換し合う仲」と説明しているが、スギ氏は「和田氏が画家ということは最近知った」と話した。
とのコメント以上のものはないだろう。40年来の付き合いでありながら、まったく画家とは認めてもらっていなかったわけだ。和田氏は名誉毀損でスギ氏を告訴してもいいのではないか。わが国の芸術選奨作家に対する非礼は日本の文化行政に対する面罵にも等しい。

今日笑えたのはYOMIURI ONLINEのこの記事。“盗作被害”訴えの伊の画家、「東京で私の展覧会を」
 芸術選奨文部科学大臣賞を受けた洋画家・和田義彦氏(66)の複数の作品がイタリア人画家、アルベルト・スギ氏(77)の作品に酷似していた問題で、「盗作された」と訴えている同氏が30日、ローマ市内のアトリエで本紙の取材に応じた。
 スギ氏は、刑事告訴や民事の損害賠償請求訴訟を検討しているとしながらも、「真実を明らかにする最もよい方法は、東京で私の絵の展覧会を文化庁が開催することだ。横に和田氏の作品を並べればはっきりする」と述べた。酷似した作品は30点以上あるという。
和田氏が芸術選奨文部科学大臣賞を受けたきっかけが昨年読売新聞が主催した個展「ドラマとポエジーの画家」(実に気合の入ったタイトルだ)だったことを思うと、なかなか味わい深い。読売にしてみればいいビジネスチャンスかもしれないので、この際罪滅ぼしに開催してみてはどうだろう。結構集客が見込めるのではなかろうか。
→念のため魚拓リンク
 和田義彦展(三重県立美術館)
 ドラマとポエジーの世界(三重県立美術館学芸員の毛利伊知郎さんによる解説)
posted by NA at 12:33| 東京 🌁| Comment(3) | TrackBack(0) | 報道 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月30日

和田義彦先生の芸術観について

今話題の画家、和田義彦先生がムサビのサイトに託された言葉を記録すべく魚拓。
(cache) インタビュー和田義彦1/2
-先生の描かれた作品には物語性があるように見えます。
「学生の時に演劇、映画をたくさん見ていましたんですが、イタリアでのフェデリコ・フェリーニという映画監督の出会いが僕の芸術観を変えることになりました。なんでも分かるものだけが良い映画ではないんですね。絵でもそうですが。フェリーニは芸術的な映画をたくさん撮っていまして、とても難解な映画でした。僕はその映画のシーンの絵を描きました。演劇、ミュージカルやバレエとかたくさんのものを留学先で見ましたが、それら頭の中にあるものを今絵に描きだしているんです。僕にはたまたま絵があっただけのことであって、もし演技力があったら舞台でそれを発表していますね。出来たら映画とか色々なことをやってみたいです。次の美術館展が終わったら、小さな映画を作ろうと思ってます。」
(cache) インタビュー和田義彦2/2
「僕は日本の作家で興味のある人は少ないです。外国の人は絵がどんどん変わっていくんですね。日本人は変化がない、もしくは変化がありすぎるんです。変化がありすぎるのもおかしいんですよ。具象から抽象に急に変わるんです。その原因は『流行』ですね。『流行』は日本人のための言葉だと思います。日本人は影響を受けやすいんです。島国だからでしょうかね…。中国人の人は何故影響を受けないのかと聞いたら「大陸だから」と言っていました。今、非常に大きな日本の問題点は、影響されすぎちゃって自分の世界があって、ないような感じになってしまうことです。三種の神器からの膨大な情報量も原因だと思います。」
-先生も自分の世界を保つことは難しいですか?
「難しいですね…すごく悩んでます。毎回行き詰まってます。」
-特に先程話されてた映画を作るということになると世界観を保つのは難しくなるように思います。
「そうですよね。ただ、一つ言えることは僕は人の何十倍もものを見ています。それから自分でも「よくこんなに…」と思えるほどたくさんの人と付き合っています。そういう他人の世界が知らないうちにどんどん入ってきているんですね。そうすると逆に影響されないようになります。
洋画家・和田義彦氏、作品酷似で文化庁に調査うける(サンスポ・2006/05/29)
今春の芸術選奨で文科大臣賞を受けた洋画家の和田義彦氏(66)が、主な受賞理由だった昨年の展覧会に、知人のイタリア人画家の絵と酷似した作品を多数出展したとして文化庁が調査していることが28日わかった。「盗作された」とする伊画家に対し、和田氏は「似た作品」と認めながら「同じモチーフで制作したもので、盗作ではない」と主張している。
酷似が指摘される作品は、昨春から三重、東京、茨城を巡回した回顧展の作品のうち少なくとも7点で、昭和56年から平成16年の制作。いずれもローマ在住の画家アルベルト・スギ氏(77)の作品と構図などが酷似しており、回顧展以外にも同様の作品が複数ある。(中略)和田氏は「スギ氏とは長年の友人。同じモチーフで制作することは伝えてあった」とし「比べて見れば、違う作品だとわかる」と話している。だがスギ氏は、文化庁の調査で初めて事実を知ったといい「明らかな盗作だ」としている。
果たして嘘をついているのは、和田氏かスギ氏か(笑)。
posted by NA at 03:37| 東京 ☁| Comment(6) | TrackBack(0) | 報道 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月29日

替え歌で歌へ君が代

久々に産経新聞らしい面白い記事が今朝の朝刊に出ていた。
Sankei Webの
「君が代」替え歌流布 ネット上「慰安婦」主題? だ。こういう記事を毎日読みたいものである。
 卒業式、入学式での国歌斉唱が浸透するなか、「君が代」の替え歌がインターネット上などで流布されている。「従軍慰安婦」や「戦後補償裁判」などをモチーフにした内容だが、本来の歌詞とそっくり同じ発音に聞こえる英語の歌詞になっているのが特徴で、はた目には正しく歌っているかどうか見分けがつきにくい。既に国旗掲揚や国歌斉唱に反対するグループの間で、新手のサボタージュの手段として広がっているようだ。
歌詞全文は産経紙面にも載っていたが、検索してみたところ反ひのきみネットあたりが発信元だろうか。私はこんな歌があることは今まで知らなかったので、1面トップで報せてくれた産経新聞には大いに感謝したい。
紙面には大学教授の「陰湿な運動」と批判するコメントも載っているが、恐らく出稿した記者は「君が代」が強制されている実情に対する批判の思いがけない広がりぶりを産経読者に伝えたかったのではなかろうか、と推測している。違ったらごめん。

別に君が代に限らず、どのような心情を歌ったものであれ、歌は他人に強制するものではないと思う(ましてや愛情を押し付けるなど言語道断)。私は「踊るダメ人間」は好きだが、誰もがこの歌を歌わねばならない状況になったら絶対に反対する。どういう状況だ。
歌うことを強制された側の最後の抵抗手段が替え歌だろう。歌いたくない人たちを、言論の自由を奪われた戦時中の市民による非暴力的抵抗を思わせるような状況にまで追い込んだのは、教育委員会、文部科学省の側の責任だ。既に我々の社会は言論統制化にあるのだろうか。

天皇制という制度と個人に対する好き嫌いをごっちゃにしてはいけないが、個人的には今の天皇はいい人っぽいので好感を感じている。天皇夫妻との面識はもちろんないが、彼らがかかわる集会などに万が一自分が居合わせて「君が代」が流れたら、場合によっては唱和、はしないかもしれないけど、まあ笑顔で耳を傾けてもいいんじゃないの、ぐらいの感じだ。ほかの人が音楽を奏でたいのならば邪魔はするまい。
その天皇自身が「(君が代唱和は)強制になるということでないことが望ましいと思います」と園遊会で言っているのだし、何も歌いたくない人間にまで無理に歌わせることはないやね、というのが一般的な受け止め方ではなかろうか。
つい歌いたくなるぐらいいい歌ならばみんな勝手に歌っているだろうが、そういう気配は今のところ学校以外の世間においてもほとんど見られない。残念ながら私も「君が代」のメロディーとリズムは好みと合わない。最初は趣味でなくても何度も歌わされているうちに好きになる? そうですかねえ。

「君が代」を無理やり歌わせることがこの国のためにどう役に立つのか、私にはまったくわからない。柔和で控え目な微笑を振りまき、伝統を大事にしたライフスタイルを実践し、広く世界に日本に対する好感を抱かせることこそがシンボルとしての天皇家にふさわしいあり方だと思うし、今の天皇家はその点結構いい線を行ってる。それで十分だろう。天皇に要らぬ反感を買わせるような施策を行うことこそが不敬罪もの(この言葉は嫌いだけど)でなかろうか。
対中、対米戦争などが先代の天皇の下で行われたことは事実で、その事実関係や責任の解明はまだまだ不足しているとは思うが、それはそれとして、今の天皇家のあり方とは切り離して語ってもいいのではないか。ゆるくてすみません。>左翼な方

ところで替え歌そのものについては、まあまあの出来か、という感じ。同じ音でも、もう少しバカバカしい内容にしてくれた方が愉快に歌える気がする。政治的主張が織り込まれた結果なのかもしれないが、目くじらを立てては相手と同レベルの争いになってしまうので、更なるナンセンスへ向けた洗練に期待したい。そういうもんでしょ、替え歌って。
posted by NA at 18:34| 東京 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | 報道 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月21日

ベッキーをめぐる毀誉褒貶

夕刊フジBLOGで「我が子の伴侶にしたい有名人は?」という実にどうでもいい記事が出ていた。どこぞのシニア向けサイトで息子の嫁候補、娘の婿候補有名人を募ったんだとか。
 定年後は、息子や娘たちも、ようやく自立して、結婚を考え始める年頃だ。
 息子や嫁の結婚相手は、イコール自分たちの新しい子供として迎え入れ、大切な家族の一員となる。それだけに、いくら個の自主性を重んじて生きてきた団塊の世代にとっても、息子や娘の伴侶が、どんな相手になるのか、気が気ではない。
 そんな50歳以上の世代に、息子や娘の伴侶にしたい有名人を聞いてみたところ、興味深い名前が挙がった。(2006.05.10紙面掲載)
 以下は、50歳以上の約32万人の会員が登録する無料コミュニティサイト『STAGE』を運営するシニアコミュニケーションが、約300人から回答を得たアンケートの結果である。
 まず、息子の嫁になってもらいたい有名人で、第1位に輝いた女優は、意外なことに、ベッキーだった。
一方でネット上での現在のベッキーの印象といえば、少し前のこの記事の影響が強いと思う。ナイスポの記事がこれだけブログでピックアップされまくったのは珍しいのではないか。ベッキー告訴へ!痴漢冤罪事件で被害者続々 -ナイスポネット
 亜細亜大学をめでたく卒業し、これから本格的に芸能活動に取り組んでいこうとしているベッキー(22)が告訴される!? 本人がバラエティ番組であっけらかんと語った「痴漢誤認逮捕」の過去。痴漢冤罪事件が社会問題化する中、ベッキーの被害に遭った男性たちが、怒りに燃えて告訴する方向だというのだ。自称「女お笑い芸人」のベッキー、笑えない事態にどう対処する?
(中略)
 電車内で突然近くの女性から「痴漢!」と言われて駅員に突き出され、そのまま逮捕される「痴漢冤罪事件」が相次ぎ、社会問題化している。
 そうした中、冤罪に巻き込まれそうになった男性の間から、あるひとりの女性タレントへ怒りの声が上がっているのだ。その名はベッキー。
「ベッキーはこれまでテレビなどで繰り返し、「高校時代に電車内で痴漢を捕まえ、警察に突き出すのが特技」と自慢しまくっています。「20回以上捕まえた」とか「5人捕まえた」とか「3回警察に連れて行った」とか発言したことがあり、いずれにせよかなりの人数の男性を『痴漢』として捕まえているようです。もうほとんどストレス解消でやってるとしか思えませんね」(スポーツ紙記者)
 ではなぜ、ベッキーに怒りの声が上がるのか? 「ベッキーが捕まえた「痴漢疑惑男性」の何人かは無実で、冤罪と主張しているのです。話せば分かってくれると、素直に駅員室に行ったところ、そのまま警察に逮捕された男性もいます。もちろん中には泣き寝入りしている男性も何人かいるようです」(芸能ライター)
云々。見出しで「告訴へ!」とうたっている割には、最後まで読んでもどこの誰がどうするんだかまるでわからないという、まるで三流夕刊紙が裏を取らずに気軽に書き飛ばした芸能記事みたいな内容なのだが、まあベッキーが痴漢退治を持ちネタとしているのは事実であって、通勤電車での冤罪→会社クビ→人生破滅の予感に怯える想像力豊かで気の小さいサラリーマン(俺もそうだ)に要らぬ反感を買っていることは容易に想像できる。
#ちなみにそういうご同輩はたけくまメモ: 電車内でのベッキー対策をぜひ読まれたし。

痴漢撃退能力と息子の嫁適性がどこでどう折り合うんだか合わないんだかは不明だが、先の調査におけるシニア女性層が、痴漢摘発を得々と語るベッキーの姿に頼もしさを感じて「こんな強力な娘なら息子を委ねても安心」と思ったという推測は可能だろう。
何よりサンプルが少なすぎるしネット調査というものは途方もないバイアスがかかった母体を対象としたいい加減なものなので一般化はできないが、世の母親が嫁に母役を代わってもらいたがっているという傾向があるとしたら、世の女性たちが結婚したがらないまた別の理由がそこにあるような気がしないでもない。どうでもいいけど。
ところで裁判はまだなんでしょうか。
posted by NA at 23:25| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 報道 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月15日

久保落選!

サッカー日本代表の発表。当日朝まで各メディアとも「当確」扱いだった久保がメンバーから外れた。
記者会見場でもどよめきが上がっていたが、真面目に勤務中のわが職場でもあちこちから「おお」っと声が響く。みんな仕事しろよ。

思えば久保がこのところの試合で使われ続けていたのはいわば追試だったのだな、と納得。松井が外れたのは残念だけど、ある意味至極わかりやすい顔触れとなった。
代表選考の最終盤で猛烈にアピールした巻や遠藤が報われ、特別扱い中の特別扱いのはずだった久保が代表落ちしたことが、日本代表のモチベーションに良い影響を与えるといいのだが。DFもW杯時点での最適な先発メンバーを選んでほしいものだ。

久保は外れる!アピール実り巻は選出 - 2006年ドイツW杯 日本代表ニュース : nikkansports.com
 日本サッカー協会は15日、都内のホテルで、6月9日開幕のW杯ドイツ大会に臨む日本代表メンバー23人を発表。メンバー落ちすると思われていたFW巻が入り、逆に最近、コンディションを崩していたFW久保が外れる「サプライズ」があった。
▽GK 土肥洋一、川口能活、楢崎正剛
▽DF 田中誠、宮本恒靖、三都主アレサンドロ、中沢佑二、中田浩二、坪井慶介、加地亮、駒野友一
▽MF 福西崇史、中田英寿、中村俊輔、小笠原満男、稲本潤一、小野伸二、遠藤保仁
▽FW 柳沢敦、高原直泰、玉田圭司、大黒将志、巻誠一郎
posted by NA at 14:33| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 報道 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月13日

FW全員落第(いかりや長介風)

サッカーのキリンカップ日本―スコットランドは0-0でドロー。残尿感だらけの結末となった。
アウェーでの連戦にもかかわらず守り切ったスコットランドのDFを褒めるべきゲームなのだろうけど、ともあれ日本代表の決定力不足はいかんともしがたい。

放送では小野のプレーを誉めそやしていたし、実際はっとするようなスルーパスは再三出ていたわけだが、相手だけでなく味方まで意表を突かれて翻弄されていては意味がないのではなかろうか。これで俊輔も入るわけだからパスはさらに変幻自在の度を増すだろうけど、受け手がそれについていけないようでは何のためのパスだかわからん、ということになりかねない。あと1ヶ月でどれだけなじめるやら。

結果を出せなかった巻と佐藤は落選の可能性濃厚。気の毒としか言いようがないが、久保と玉田もその意味では同罪、もしくはもっと責任は重いと思う。3-7-0システムを提唱している奴がいたが、その気持ちもわかる。

負傷退場したDF中澤の怪我が深刻なものでないといいのだが。力不足のFWに穴が露呈したDF、目移りして布陣が固まらないMF、何を考えているのかわからない監督というオールスターキャストが1ヶ月後どういう結果を出すのか、不安9割無関心1割ぐらいで見守りたいと思う。<少しは期待しろ俺

日本ドロー、最下位に終わる/親善試合 - 2006年ドイツW杯 日本代表ニュース : nikkansports.com
 日本代表がスコットランド代表に0−0で引き分け、最下位に終わった。W杯ドイツ大会前の最後の国内試合。MF小野伸二をボランチに置く攻撃的な布陣で、今大会初勝利を狙った。
 前半にはDF加地のシュートがゴールポストに嫌われ、MF小笠原、小野のシュートはGK正面とチャンスをものにできなかった。後半は、FW巻、佐藤を投入したが、最後までゴールを奪うことができず、勝ち点1にとどまった。
posted by NA at 21:31| 東京 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 報道 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月12日

松井骨折、長期離脱か

うわー。テレビで見たプレー画像では、すっごく痛そうなくじき方だった。「ぐき」と音が聞こえた気がした。nikkansports.comの松井骨折!連続出場1768試合で止まったより。
 ヤンキース松井秀喜外野手(31)の連続試合出場記録が1768試合で止まった。同外野手は11日(日本時間12日)のレッドソックス戦に「5番左翼」で先発出場。1回表、無死走者一塁でロレッタの浅いフライに対しスライディングキャッチを試みた際、左手首付近を地面に突いて負傷。ジーン・モナハン・チーフトレーナーに付き添われて、そのままベンチに退いた。
 規則上、1イニングの守備を守り切らなければ試合出場にはならないため、連続試合出場の記録は途切れた。
こんなことになるとわかっていれば(わかるわけないけど)WBCに出ていればよかったのに。早い回復・復帰をお祈りします。
posted by NA at 17:33| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 報道 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

イラストレーター中野豪さん死去

え、あの人が、とちょっとショック。
ソースは毎日インタラクティブ訃報:中野豪さん50歳=イラストレーター
 11日、大腸がんのため死去。葬儀は15日午前10時、東京都板橋区舟渡4の15の1の戸田斎場新館。自宅は非公表。喪主は妻和子(かずこ)さん。
 作品に「大江戸裏ワールド」など。サンデー毎日にイラストを連載中だった。
呉智英のエッセイ集や第三書館「交番のウラは闇」シリーズでの、本文を深読みして別エピソードを加えたり茶化したりする、素朴で皮肉が利いたイラストのファンだった。→中野豪 - Google イメージ検索
私が学生の頃から活躍されていたので、もっと年配の方だろうと勝手に思っていたが、50歳での急逝は何とも早すぎた。ご冥福をお祈りしたい。
posted by NA at 12:10| 東京 ☁| Comment(1) | TrackBack(0) | 報道 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年04月26日

貧すれば鈍す?

こういう人がトップの団体に居てよく荒川静香嬢は金メダルを取れたもんだね、というYOMIURI ONLINEの記事日本スケート連盟元会長、資金900万流用か
 日本スケート連盟の久永勝一郎元会長(74)がインターネットによる取引話で損失を被り、連盟の資金を使い込んでいたことが24日、明らかになった。
 久永氏は「健康上の理由」で2004年6月に会長職を辞任しているが、実際は、この不正流用が原因で引責辞任していた。
 複数の関係者によると、久永氏が被害にあったのは、ナイジェリアが発信元になっている資産運用話。98年ごろから、経営する会社の資金などを運用していたが、損失が出て資金繰りが苦しくなったため、03年に北海道旭川市で開催されたフィギュアスケート「NHK杯」の準備金として、NHKから連盟に拠出された約1000万円のうち約900万円を流用したという。
ナイジェリアとかの資産運用話って、よくスパムメールで見かけるあれですかひょっとして。鉄板で詐欺としか思えない儲け話に乗るほど逼迫していたのだろうか。どういうふうにだまされたのか、もっとKWSK>読売新聞

ナイジェリアン・スパムについての詳しい話は、「医学都市伝説」さんの精神科医、ナイジェリアン・スパムで3億円を失うへどうぞ。
posted by NA at 02:25| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(2) | 報道 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年04月24日

衆院千葉7区補選の教訓

西日本新聞の記事より。小沢民主 接戦制す 衆院千葉7区補選 26歳太田氏当選 自民、955票及ばず
 自民、民主両党の事実上の一騎打ちとなった衆院千葉7区補選は23日投票、即日開票の結果、民主党新人の元千葉県議太田和美氏(26)が、自民党新人の元埼玉県副知事斎藤健氏(46)=公明推薦=を955票の小差で破り、初当選した。民主党は「送金指示」メール問題で信頼を失ったが、小沢一郎代表の新体制で接戦を制して党再生への足掛かりを確保、与党過半数割れを目指す来夏の参院選に弾みとなった。
当 太田 和美 民 新 87,046
  斎藤  健 自 新 86,091
  徳増記代子 共 新 14,274
  宮岡進一郎 無 新 1,530
  小林 崇徳 無 新 681
投票日前に書いた衆院千葉7区補選を予想するの内容は半分当たって半分外れた。民主党の女性候補は勝つには勝ったが辛勝だった。さほど天気は崩れず、投票率も補欠選挙にしてはまあまあだったのにこの有様だ。
今朝の朝日新聞で出口調査に基づく面白い分析が載っていた。asahi.comに女性と若者は自民、40〜50代民主 衆院補選出口調査として出ている。
 女性と若年層は「親自民」の傾向を強めている。特に女性は大きく自民に傾いた。民主の女性候補が女性有権者に嫌われるのは、最近の選挙では全国共通の現象だが、今回は女性有権者のうち太田、斎藤両氏が拮抗(きっこう)しているのは40代だけで、他の世代はいずれも斎藤氏が太田氏に大差をつけた。一方、男性有権者に限れば、太田氏が斎藤氏を大きく上回っており、これほど男女の投票傾向に違いが見られる例は珍しい。
 20代、30代が「親自民」の傾向を強める中で、40代、50代は民主優勢。特に40代は05年の自民優勢から民主優勢に逆転した。
若年層の保守化傾向より何より、この記事から読み取るべきは(さすがにお上品な朝日新聞は「元キャバだから」とは書いていないが)若い女性候補をオヤジが勝たせたということだろう。自52:38民という女性層の圧倒的な反感にもかかわらず当選したのは、ひとえに鼻の下を長くした中高年男性のおかげに違いない。
皮肉なことだが、斎藤候補の落選は彼と同世代の男性の投票行動によるものだったらしい。

この切り捨て戦略の潔さは、昨年の総選挙で「郵政」を踏み絵にした小泉戦略に通じるものがある。通じないか?
小選挙区の場合、幅広い層から満遍なく集票する候補が強いと思われていたが、敢えて差異を際立たせて戦うという方策も挑戦者の側にはありだということ、そして千葉7区の助平親父の底力を今回の選挙は端的に示したのではなかろうか。ここからくみ取るべき教訓は多い、かもしれない。
posted by NA at 15:50| 東京 🌁| Comment(0) | TrackBack(2) | 報道 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。