2008年01月22日

誰がなってもいいんだろうけど

大阪府知事選は橋下弁護士が優勢らしい。と新聞各紙の選挙調査記事で出ていた。大阪の政治家のタレント枠が空いていることも影響しているのだろうか、とぼやきたくもなる。
日曜日の投票は民主・共産が共倒れというよくあるパターンになるのだろう。

光市母子殺人事件弁護団の懲戒請求の一件以来、私はこの人がどうして法曹の資格を得ることができたのか不思議で仕方がないのだが(自分が何かの間違いで刑事事件の被告にされたときに同じことを仕掛けられたら、と思うとぞっとする)、それは大阪府民とは関係のない話だし、沈滞ムードの大阪を盛り上げるには何より知名度がある芸能人もどきの方がいいということか。
既存の政治家が誰も知事になりたがらないぐらい財政状況がひどい自治体の面倒を見てくれるのであれば、誰でもウェルカムなのかもしれない。

まあ「どうせ大阪」とは言うまい。大阪の将来は大阪府民が決めればよろしい。東京都民も石原慎太郎を臆面もなく知事三選させたことだし、民度はどっこいどっこいかもしれない。

それにしても熊谷元教授もロボットが専門ならば、大阪万博の再来よろしくASIMOみたいなのをいっぱい作ってアルゴリズム体操でもやらせれば大阪の有権者のお気に召したかもしれないのになあ。そういうキャラじゃないんだろうけど。
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2007年12月21日

やっと摘発されたか

少なくとも二年以上前からやってたのに、役所がようやく動いたのか、という感じ。
asahi.comのUSENに警告 無料なのに「加入金ゼロ当選」
 メディア事業大手のUSEN(本社・東京、宇野康秀社長)が、衛星音楽ラジオ「サウンドプラネット」の契約を勧誘する際、くじ引きで「当たり」が出た客に特別な割引をしているように見せかけた手法が悪質な契約約款違反にあたるとして、総務省は21日、USENに文書による警告の行政指導をした。当選商法と呼ばれ、「当選者」が2年以内に解約すると3万1500円の違約金を支払わせていた。
 警告は、電気通信役務利用放送法に基づく措置で、業務停止命令の次に重い。放送事業者が番組内容ではなく契約を巡って警告を受けるのは初めて。総務省が同日午後、発表する。USENの広報担当者は「指摘は勧誘手法についてではなく、約款違反についてで、この点は認めて改善する」と話している。
 総務省の調べでは、勧誘はレンタルCD店やディスカウント店などの店頭でUSEN代理店が実施。ほとんどが「当たり」のくじを引かせ、「当選者には加入金3万1500円を無料にする」と説明してお得感を強調したが、実際には、くじを引かない他の顧客も大半は加入金無料だった。
 契約は2年継続が条件で、途中解約した場合は、加入金と同じ3万1500円の違約金を徴収。これは、約款で定める解約手数料の10倍にあたる。また、月々の視聴料についても、「通常の6300円から特別に5775円に割り引く」と説明していたが、くじを引かなくてもほとんどの顧客が割引対象だった。(中略)USENの勧誘を巡っては、9月までの1年間に全国の消費生活センターに約1000件の苦情が殺到。衛星放送への勧誘に関する苦情の96%を占めていたという。
私の体験した勧誘はこちら。
渋谷で腹を立てる
しかし「指摘は勧誘手法についてではなく、約款違反について」とか言ってるからUSENはまだまだやるつもりらしいな。程度ひくすぎ。

詐欺的勧誘にあった人を悪く言ってはいけないが、こんな簡単な手口にひっかかったことには大いに反省があってしかるべきだと思う。世に悪徳商法の種は尽きまじ。
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2007年10月12日

打海文三氏死去


先日著作を読んだばかりの打海文三さんが急逝された。
以下はasahi.comのハードボイルド作家の打海文三さん死去より。
 ハードボイルド作家の打海文三(うちうみ・ぶんぞう、本名荒井一作=あらい・いっさく)さんが9日午前4時、心筋梗塞(こうそく)のため、茨城県内の自宅で死去した。59歳だった。葬儀は近親者で済ませた。(中略)
 30代半ばまで映画の助監督を務めた後、農業に転身。その傍ら小説を書き始めた。03年「ハルビン・カフェ」で大藪春彦賞。「裸者と裸者」「愚者と愚者」に続く3部作の完結編「覇者と覇者」を執筆中だった。
「ハードボイルド作家」という久しく聞かなかった呼称とともに、思ったよりも年長だったことに意外さを覚えた。作品からは想像できなかったから。
全共闘世代だったらしい。Wikipediaでは別人の項目で一瞬ちらりと名前が出てきていた。作者が誰であろうと作品は作品単体で評価されるべきだが、内乱の日本を舞台にした諸作を、かつて体制崩壊を夢見た世代のひとりの書いた小説として読めば、また違った景色が見えてくるような気がする。
あの込み入った謀略をめぐる人間模様は、何らかの体験の反映に違いない。

ご本人のブログ打海文三の”パンプキン・ガールズは二度死ぬ”に昨日、本人の書いたエントリの延長であるかのように「重要なお知らせ」と題された文章が掲示されていた。
読者の皆様

本ブログの主催者、打海文三(59歳)は10月09日(火)早朝に

心筋梗塞の為亡くなりました。

長い間のご愛読、本当に有難う御座いました。


                                  子息より
「子息」とあるのはつまりお子さんの自署ではないということだろうか。メッセージの置かれ方の無造作さ、内容のそっけなさに胸が詰まる思いがしたが、その通知は彼の乾いた作品世界に通じているようにも思える。生も死も等しく無価値であり連続している、といわんばかりに。

余談。
本名の「荒井一作」でGoogle検索したら、三鷹高校16期ホームページがヒットした。同期会住所不明者リストの中に同姓同名があったからだ。ご本人かどうかはわからないが、東京出身ということだし年代的にも一致する。彼は探されていたのかもしれない。

大好きな作家になるにはまだ時間が必要だった。だけど、独特の世界の作り手がまたひとり世を去ったことをとても寂しく感じる。さようなら、打海さん。

追記:
津原泰水さんのブログで打海さんを追悼するエントリが掲載されていた。⇒ラヂオデパートと私 - 打海文三
同時代の伴走者を悼む文章中に
血を吐くように言葉を綴って精一杯の者たちと、それを囲む予想屋やブローカーという図式がはっきりと見える。
という一節を見つけ大いに反省する。感想と称してブログで勝手なことを書き散らしている私もまた、実作者を傷つけているひとりなのだ。恥ずかしいことである。
ラベル:訃報 打海文三
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2007年09月18日

まだ安倍首相(いちおう現職)について思う

当たり前だけど現在の政治ニュースの中心は自民党新総裁選=次期首相選を巡るあれこればかりで、安倍首相(形式的にはまだ辞めてない)のことは近況と言えば入院延長程度しか報じられていない。

彼はまだ権力の座にあるわけだから、その気になれば衆院解散ぐらいできるんではないか、と想像する。まあそれは政治的な自爆テロに等しいわけだが、かつてのシンパに「政治的死者」(産経新聞)と見放されるほど評価が地に堕ちた男に今更怖い物は何もないのではないか、とか思ったりする。政治の総決算にはそれが一番だろう。自分は潔く自民党を離党して「再挑戦党」を作り、新保守主義の復権を訴えて捲土重来を期すのだ。そうすればかなり彼のことを見直す人は出てくるだろう。
そんなことが起きるわけはないけれど。

突然の辞任劇から日が経つにつれて心に残るのは、ある種の痛ましさだ。私は安倍首相在任中の政策について何ひとつ評価するものではない(もしかしたらいいこともやっていたのかもしれないが思い浮かばない)が、それでも彼が自民党の枠を超えて何かをしようとして思いかなわず挫折したことには深い同情を抱かずにはいられない。己の卑小さは十分承知の上で書くが、所詮自分もその同類であるとの親近感によるところが大きい。

身に余る大きな理想を追い求めたあげく、力不足器量不足で躓き自暴自棄になってすべてを放り出す、という行動様式は、何不自由なくわがまま放題に育てられて忍耐力が欠如したといわれがちな、戦後の子供の特徴そのままだ。
おじいちゃんお父さんの威光、名門一族の期待を一身に背負ってとんとん拍子で出世街道を進んだあたりはもちろん私とは全然違うものの、肥大した自我が耐えられないストレスを曝されるとあっけなく折れてしまった有様には「明日は我が身」との思いを抱かずにはいられない。だから出世なんかしたくないんだよ。してないけど。

そう、過大評価されてしまった無能ほど悲惨なものはない。安倍さん(もうさんづけしちゃう)はきっと小泉政権の発足以来、自分が後継宰相の器でないことを痛いほどわかっていたにもかかわらず、意に反してレイズされていく掛け金の額に日々怯えていたに違いない。
保守主義者のお歴々に褒めてもらいたいばっかりに、北朝鮮による拉致問題で強行論を唱えたのがたまたま大当たりしてしまったのも不幸だった。今や北朝鮮問題は日本外交のお荷物になりつつある。きちがいから核という刃物をさっさと取り上げたい諸国の意に反して、振り上げた拳を下ろすわけには行かなくなってしまった。首相にまで押し上げた人気の源泉ゆえ切り捨てることもままならず、まったく不運な巡り合わせというほかない。
安倍さん、あなたは私たち無能の王です、と言いたくもなる。

誰にも何も期待されない人生よりは、結果的に失敗はしても期待を受ける人生の方がいいのかもしれない。でも、彼のみじめな蹉跌はきっと多くの人に「無用な期待は受けるべからず」との教訓を与えたのではなかろうか。夢なぞ見るものではない。
やがて下馬評どおり実直そうで手堅さ以外に特に魅力もない福田首相が後継者に選ばれ、日本の政界は苦笑いをしながら小泉・安倍時代の後片付けを始めるのだろう。
ラベル:安倍晋三
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2007年09月12日

絶望した!

disappointed.jpg党首会談に応じない民主党に絶望した!んだそうだ。しかしそういうことは参院選のすぐ後に言えよと。
以下は時事ドットコムより。
2007/09/12-12:47 民主、党首会談を拒否=自民申し入れに―給油継続問題
 自民党の大島理森国対委員長は12日午前、国会内で民主党の山岡賢次国対委員長と会談し、安倍晋三首相(自民党総裁)と民主党の小沢一郎代表による党首会談を開催するよう申し入れた。山岡氏は「何のための会談か具体的な提示がないと取り次げない」と拒否した。
 また、山岡氏は「党首討論で議論することも1つだ」と述べ、あくまでも国会での議論が望ましいとの考えを示した。申し入れは、インド洋での海上自衛隊の給油活動継続に小沢氏の理解を求めるのが目的で、首相が大島氏に指示した。
 この後、大島氏は首相官邸を訪れ、会談結果を首相に報告した。首相は「承った。さらに考えてみる」と述べた。 (了)
で、こうなったということらしい。asahi.comの安倍首相、辞任へ 麻生幹事長ら与党幹部に意向伝えるより。
 安倍首相は12日、麻生太郎幹事長ら複数の自民党幹部に対し、退陣する意向を伝えた。12日は午後1時から衆院本会議で代表質問が予定されていたが、「私は辞任するので、代表質問に答えるわけにはいかない」などと伝えた。臨時国会の実質的な論戦が始まる前に、辞任するべきだと判断したと見られる。午後2時から記者会見し、正式に表明する。
 首相は7月の参院選で自民党が惨敗した後も続投した。9日には訪問先のシドニーでの記者会見で、11月1日に期限が切れるテロ対策特別措置法に基づく海上自衛隊のインド洋での給油活動の継続について「国際的な公約となった以上、私には大きな責任がある。職を賭して取り組む」との強い決意を表明。活動が継続できなければ退陣する意向を示していた。
国会の冒頭で「これからがんばる」と所信表明やったはずの人が、もうやめていいんだろうか。子供によくない影響を与えそうな気がする。美しくないなあ。

これで内閣総辞職ですか。次は麻生首相だろうけど、果たして交代できる閣僚候補がいるのかどうか。農水はまったくWTO対応どころじゃないね。安倍内閣とは畢竟、大量の元大臣を産む機械だったということでOK?
ラベル:安倍晋三
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2007年08月16日

さらばフロスト警部

なんの気なしにブラウズしていて突然訃報に遭遇。驚いた。R.D.ウィングフィールドが先月末、前立腺癌で亡くなっていたのだ。

R D Wingfield - Telegraph
R. D. Wingfield -Times Online
R. D. Wingfield - Wikipedia, the free encyclopedia
Rodney D. Wingfield (6 June 1928 - 31 July 2007) was the English author of several mystery novels about Detective Inspector Jack Frost, as well as a radio dramatist. He died on 31 July 2007 after battling cancer for a number of years.
来年、フロスト警部シリーズとしては第6作になる遺作「A Killing Frost」の出版が予定されているらしい。放送作家から転進して小説を書き始めたのは人生の後半からで、もう結構な年齢だったわけだが、それにしても惜しい作家を亡くしたと思う。素敵に混沌溢れるデントン市、そしてあの口が悪くでたらめでだらしなくそれでも魅力的なジャック・フロストの登場する新作がもう書かれることはないのだ。何とも残念で仕方がない。

当直要員にも事欠く人手の少ない地方都市の警察署で、書類仕事に追い回されながら多発する事件のあっちを齧りこっちを弄る気まぐれ(に見える)捜査を繰り広げたあげく、どうにかこうにか最終的には全部解決してしまう、という離れ業が「フロスト」シリーズの魅力だった。洋書店でペーパーバックも見かけたが、厚みに恐れをなして原書に手を出せずにいるうちに、未訳が三作になろうとしているわけだ。

訳者の芹澤恵さんの名調子が本シリーズの魅力に大きく寄与したことは間違いないが、翻訳出版権を握っているであろう東京創元社はどうか彼女に螺子を巻いて少しでも早く残りを出してほしい。どうぞお願いします>関係各位
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2007年08月01日

まるたま当選に思う

タイトルが羊頭狗肉ですみません(五七五)。
空気の読めないリーダーに率いられる組織の不幸を存分に証明した参院選であったわけだが、そのへんの雰囲気を書いたものとはしては産経新聞の若手記者山本雄史さんのブログのエントリ安倍首相はなぜ空気が読めないのか。が実に正論であると思った。さすが産経グループ。イザ!ブログ、どうしてなかなか面白いではないか。
 安倍首相は「これまで進めてきた美しい国づくりは、基本的には国民の理解を得られていると思う。その方向で進んでいくことが(政府与党への)信頼回復につながる」と話しているが、この期に及んで本気でそう思っているのだろうか?。常識的に考えると、理解を得られているのならば、こういう結果にはならないはずだが・・・
やっぱり「私の内閣」と街頭で連呼したら「こいつ政権を自分のものだと思ってやがる」と斜に構えて受け取る国民が一定数存在するとは思わなかったんだろうなあ、と思うわけですよ私なぞは。美しい国の臣民としては、たとえそんなことは微塵も思ってなくともいちおう「私がお預かりしている政権」とか何とか言っておくのが美しい態度だと思いますね。ああいやらしい。

さておき、今回の参院選結果をめぐる報道で面白かったのは日経ネットの自民の組織候補、相次いで落選・比例代表のような記事だった。
 参院選の比例代表では、医師会が推していた武見敬三氏や薬剤師団体が支援する藤井基之氏、土地改良団体の段本幸男氏ら自民党の組織候補が相次いで落選した。
 看護団体の松原まなみ氏、運輸団体の推す藤野公孝氏らも落選した。農協の推す山田俊男氏は自民比例の得票数で2位だったが、もう1人の福島啓史郎氏は当選圏に遠く及ばず、漁協が支えた丸一芳訓氏も届かなかった。
 比例代表に業界団体の組織候補を立てて集票力を競わせるのが自民の戦略。だが舛添要一氏や中山恭子氏ら知名度の高い候補が当選を勝ち取る一方、従来型の組織候補はあまり振るわなかった。
非拘束名簿式比例代表制という長ったらしい名称で表現されるやり方自体、もともと業界団体からきっちり票を搾り取るために導入された方式であることを考えると感慨深いものがある。3回の施行でもう制度疲労を起こしているのか。もはや宗教団体以外の組織が言われた通りに票を出してくれる時代は終わったのだろう。

政党側にしてみれば、組織内候補というのは案外扱いやすい存在ではないかと思う。もともと政治には素人だから、適当に恩を売っておいて先方の要望はそいつを窓口に対処させればいい。しかし組織内候補が軒並み落選してお山の大将である著名人らが代わりに滑り込んだりした日には、これまでのような縛りは簡単には利かなくなるだろう。自民党じゃなくて自分党で活動するつもりの輩もいるようだし、不満があったら大橋巨泉みたいに勝手に辞職したりして。
まあ比例ならば繰り上げ当選があるからそれでもいいのだろうが、まかり間違って選挙区で丸川珠代のように散々馬鹿騒ぎをやらかしたあげく現職を蹴落として手前がちゃっかり滑り込んだりしようものなら、党内候補を真面目に支援してきた旧来の支持者や地方議員らはたまったもんじゃないだろう。

とは言うものの、民主党を支援している自治労や情報労連の組織内候補は票を伸ばしていたらしいから一筋縄ではいかないが、民主党の突風追い風参考記録に加えて前者は社保庁問題で組織崩壊の危機感があって相当な締め付けが働いたのではないか、後者はよくわからないけどきっとこれまた通信自由化で既得権益の危機を感じ取った組合員が今回ばかりは真面目に集票したのではないか、と思ったりする。

ともあれ政権政党にとって今の比例代表制度はあまりよいものではなさそうなので、次回参院選までに制度改革が俎上に上る可能性はかなり大きいだろう。「脱タレント候補」とか言ったりして。澎湃と沸き起こるおまいが言うなコール。

片山虎之助の落選に象徴されるように、今回選挙では自民党の自民党らしさを体現していた候補が相当数落ちて、代わりに入ったのは自民党的視点から(勝手に)見るとかなり劣化した人々だったわけで、衆院の小泉チルドレンと呼ばれる有象無象に加えて更に政治家としてどうかと思われるような連中の濃度が増したとみることもできよう。古狸連中よりも彼ら彼女らの方がましな政治家として振る舞うことも期待できなくもないが、そうなったらそうなったで思想信条もまちまちな政治家らの誕生には違いないので、自民党はまたあらたな波乱要因を抱え込んだことになる。
それら烏合の衆をコントロールするのが司令塔としての能力に疑問符つきまくりの安倍晋三首相なわけで、まあ日本の政治は新たなステージに突入したんじゃないんでしょうか(ぞんざいなまとめ)。

ところで私が投票した候補は選挙区・比例区ともきっちり落選しましたよ。空気が読めないのは首相だけではないですな。
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2007年07月29日

今更ながら参院選について

いよいよ参院選の投開票日になってしまった。
新聞各紙の世論調査では程度に違いはあれども自民党かなり不利、というのがコンセンサスらしい。前回の2005年衆院選で勝たせ過ぎたという反省を有権者なら自民党支持者も含めて多かれ少なかれ誰もが持っていると思うので、その限りでは当然の反応という気がする。
でもそればかりでなく「安倍首相の見苦しい悪あがきを見たい」というどす黒い動機による部分もあるのかもしれない。いや、私もそうなんですけど。

先の新聞記事によると、改選議席121のうち自民党は半数はおろか三分の一も取れるかどうか微妙な情勢らしいが、敗色濃厚になってから急に「安倍首相はやめる必要はない」とか言い出す自民党内の馬鹿が次々現れているという。40議席でやめないなら30議席ぐらいまで減らさねば駄目なのだろうか。

物好きなことに昨晩、新橋駅前を通りかかって安倍首相の演説を聞く羽目になった知人がいた。彼いわく、SL広場にはかなりの支持者の動員がかけられていたらしく、おまけにSPやらマスコミやらがわじゃわじゃいてうざくて相当な人ごみだったそうだが、驚くべきことに「首相の演説の途中で人ごみが引き始めた」という。
どうぜ「美しい国」「私の内閣」の絶叫連呼だろうから、演説内容自体にさほど目新しい内容はなかっただろうが、しかし人の話は最後まで聞けよ身内なら、という感じだ。

安倍首相が飽きられ始めている、という印象を松岡事件などの時から感じてはいたが、思った以上にそのスピードは速かったらしい。小泉首相のような芸達者なおやじの後に出てきたために凡庸ぶりが際立つのは少々気の毒ではあるが、親の七光り先人の遺産で首相になった坊ちゃんに対する、ある意味まっとうな評価だとも思う。
衆院を解散して改めて過半数を取ったらまた世間の見方も変わるだろうが、おそらく自民党は空前絶後の議席数を維持するために、今の衆院の任期途中では決して解散はしないだろう。安倍首相の名誉挽回の道は最初からないのだ。

まあ、まだ参院選は終わっていない。ひょっとしたら今夜半から創価学会による怒濤の電話作戦が展開され老人病人廃人基地外のご一行が戸板に乗せられて投票所参りをするのかもしれないので断定的なことは言えないが、とりあえず俺は明日は投票に行くのでそのつもりで。

しかしどこに入れたもんだか。とりあえず絶対入れない政党は三つほど決まってはいるのだが。
ラベル:参院選 安倍首相
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2007年07月05日

アメリカはまたやるだろう

凡庸な反応だけど書かずにはいられない。彼らは人道に対する罪を悔いていないばかりか、機会があればまたやるだろう。時事ドットコムの記事より。
2007/07/04-12:25 「原爆、戦争終結に役立った」=改めて正当性強調−米高官
 【ワシントン3日時事】米政府のジョゼフ核不拡散担当特使(前国務次官)は3日行った記者会見で、米軍による広島、長崎への原爆投下に関し「日本人数百万人の犠牲をさらに出すところだった戦争を終結させたという点で大半の歴史家の見解が一致するだろう」と述べ、改めて正当性を強調した。
 ジョゼフ氏は、原子力平和利用に向けた米ロ両国の協力に関する記者会見で発言したもので、「米国は長崎と広島に原爆を落として、多数の市民の命を奪った。これは技術の無責任な利用ではなかったか」との指摘に答えた。
もとより米国が核の使用を正当化していることは承知していたが、米兵の被害を減らすのみならず広島・長崎以外の日本国民まで救ったつもりでいたとは思わなかった。原爆投下を感謝しろと言いたいのか。
こんな無法な理屈を決して許してはならない。

安倍首相はこの発言に対して一刻も早く公式に米国に抗議して撤回を求めるべきだ。まあやらないだろうが。
国会もせっかく会期が延びたことだし、非難決議案の一本ぐらいさっさと上程して可決してほしい。気骨ある超党派議員らの活躍に期待したい。
posted by NA at 07:32| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 報道 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年06月11日

横山泰三氏の政治漫画

ホームグラウンドだった朝日の訃報は絶賛の嵐で読むに堪えないので、YOMIURI ONLINEから引用。「一コマ政治漫画のスタイルを変えた」ということは、彼以前はもう少しはましだったのか、それとももっとひどかったのか。
横山泰三氏=漫画家
 社会戯評漫画で活躍した横山泰三(よこやま・たいぞう)さんが10日午前11時55分、肺炎のため神奈川県鎌倉市内の自宅で死去した。90歳だった。
 高知市生まれ。16歳で兄の漫画家・隆一氏を頼って上京。戦後、漫画家に転身し、1950年から毎日新聞で始まった風刺4コマ漫画「プーサン」は、時事的な話題を都会的エスプリを交えて描く「大人の漫画」として注目を集め、54年、第2回菊池寛賞を受賞。朝日新聞で同年から連載した「社会戯評」は、一コマ政治漫画のスタイルを変えたと言われ、92年の終了まで39年間で1万3561回を数えた。
実家はずっと朝日新聞を取っていたので、小さい頃からあの簡単な描線の時評漫画に親しんできた。
いや、「親しんだ」とは間違っても言えない。昔はどうだったか知らないが、少なくとも自分が物心ついてからはちっともよさがわからないへたくそな絵が連日載っており、なんであんなにつまらないものが新聞の一角を占めているのか理解に苦しんだ。新聞社的にはあれで面白かったのだろうか。惰性で載せていたのではないのか。

たぶん「無知蒙昧な民衆にもわかりやすいように政治の話題を擬人化して易しく読み解いてやろう」という目線自体が、既に時代遅れだったのだろう。かつての(今も?)新聞社の報道姿勢が端的に表れていたのがあの一コマ漫画だったに違いない。

ひょっとしたら本人も飽き飽きしていて、それで投げやりな絵(ひとがたの中に「政治家」とか書いてあるやつ。サルまんでも馬鹿にされていましたが)を連発していたのではないか。あれを39年続けるのは、普通のセンスの持ち主ならばさぞかし辛かったろう。ともあれご冥福をお祈りします。

追記:
画像検索したら思いがけないところに見本が残っていた。
http://www.hitachi-zaidan.org/kurata/guidance/npkiji.html
ここで紹介されている美談の内容はともかくとして、できごとをそのまま絵でなぞるだけの一コマ漫画に、当時でもどれほどの必要があったことか疑問に思う。60年代の水準ではこれで十分だったのだろうか。
posted by NA at 19:00| 東京 ☀| Comment(1) | TrackBack(0) | 報道 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年06月01日

いやな予感

うまく表現できないけど、とてもいやな感じがする。最近頻発している金属盗難事件の記事がまたきょうも出ていた。asahi.comのガードレール125メートル盗まれる 三重県松阪市
 三重県松阪市と紀北町で31日、ガードレールや車止めなどの金属盗が相次いだ。
 同日午前10時ごろ、松阪市早馬瀬町の道拡幅工事現場で、野積みしていた使用済みの鉄製ガードレール125メートル分(重さ950キロ)がなくなっているのを、同県松阪建設事務所の職員が気づき、松阪署に通報した。同署は窃盗容疑で調べている。同事務所や松阪署によると、盗まれたのは長さ4メートルの30枚と2.5メートルの2枚。同事務所によると新品で30万円相当、鉄材としては2万円相当という。
 また、同日午後2時ごろには、同県紀北町紀伊長島区の県営熊野灘臨海公園内で、遊歩道への進入を止めるステンレス製の車止め3本(重さ約39キロ、16万円相当)が盗まれているのを同公園の管理事務所職員が気づき、尾鷲署に届けた。
ガードレールも野積みされていればただの金属ではあるが、実際に設置されているものが盗まれた事例も過去にはあったようだ。あんなものどうやって盗むんだろう。ボルト外して横板を外し、ポストは大根を引っこ抜く要領だろうか。

最初に金属盗を思いついた人間の心境を空想してみた。身の回りに当たり前に存在するものが、実は換金できる価値があるものだった、と気づいた瞬間はどんな気分だったろう。銭湯に入って湯船の中で突然、自分が同性愛オッケーであることに気づくようなものか。全然違うか。どっちにしてもリアルには想像できないが。

何にせよ、金属盗事件はこの国で公共のモラルが少しずつ崩壊している表れだと思う。割れ窓理論ではないが、これがありならば他の何を盗んでも五十歩百歩のような気がする。決して放置していい問題ではない。
ラベル:金属盗 金属盗難
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2007年05月28日

松岡農水相自殺に思う

まだ犯罪者ではなかったのに、これほど人から悼まれない死も珍しいだろう、と思った。職場のテレビで一報が流れたとき、同僚らは「ナントカ還元水の飲み過ぎか?」「坂井泉水の後を追ったんじゃないの」とか勝手なことを言い合っていたものだった。
個人的には「ドアの金具に犬の散歩用のひもをかけて」というくだりに痛々しさを感じた。死に臨む道具どころか死に方すら選んでいられないほど、非常に切羽詰まった心境での首吊りだったに違いない。でなければ誰が犬紐などで死ぬだろう。

松岡利勝オフィシャルサイトのプロフィール(リンクは魚拓)の一番上にあるセピア色の写真に目が行った。坊主頭の小さな男の子が猫脚っぽい椅子のそばに立っている記念写真だ。

縮小されているため表情はわからない。小学校入学前か。それなりに裕福な家庭の子供だったのだろうか。
当たり前の話だが、どんな人も昔は子供だったんだな、と改めて思わされる。半世紀以上の後、自分がどのような死を迎えるかを、このあどけない子供は知らない。

死の瞬間、数多くの疑惑を纏ったまま生を放棄した彼の脳裏に、幼い日の記憶は蘇ったのだろうか。無垢を失った引き換えに彼が獲得したものは一体何だったのか。人生はつくづく残酷なものだと思った。
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2007年05月25日

武豊は頑張るように

livedoorスポーツにて武豊、大不振の裏にあるエージェントの正体とは?という記事が配信されていた。スケート、高校野球、大相撲ときて今度は競馬の裏情報か。
 ダービーを控えた競馬界を見渡すと、ある異変が起きていることに気づく。天才騎手・武豊が大不振なのだ。
「例年、断トツの勝利数でほかの騎手の追随を許さない武が、今年は5月1週終了時点で、全国6位。トップの安藤勝己に20勝以上水を開けられているんです」(スポーツ紙競馬担当記者)
 数々の輝かしい記録を持つ天才に何があったというのか?
「騎乗停止処分で出遅れたことも一因ですが、それ以上に、競馬専門紙Kの記者たちがエージェント集団を結成し、安藤、岩田康誠、四位洋文、福永祐一といった有力騎手を確保。今までなら武が騎乗していたような一流馬を、その騎手たちに回しているんです」(同)
別に競馬には全然詳しくないが、素人でも名前は知っている、サッカーで言えば永世日本代表みたいなもんだろう(ないよそんなの)と思っていた武豊にそんなことが起きていたのか、やっぱディープインパクトの凱旋門賞失速から運が落ち目になってきたのかねえ、と内心驚きながら読む。

と、そこに居合わせた自称競馬で給料分以上を稼いでいる同僚が得意顔で解説してくれた。
「武豊の親父は騎手としても調教師としても一流で多くの人らに慕われた。それで息子の武はデビュー当初から、とりわけ関西の有力な調教師に寵愛されてきたんだな」
「どういうふうに?」
「有力馬の調教師が『豊君、今度も頼むよ』と、武の方から営業活動しなくとも次から次へと仕事を持ちかける。武はいつでも『一番勝てる馬』を優先的に選んで騎乗できた」
「実力以上に評価されていたわけ?」
「武もちゃんとテクニックがあったからあれだけ勝てた。ともあれ人気馬に乗って期待を裏切らず結果をきっちり出し続けてきたのがこれまでの武だった。いや、本当にずいぶんお世話になりました」手を合わせていやがる。

「それがどう変わったんだろう」
「環境が激変した。さっき言った有力な長老調教師が次々引退し、武豊に匹敵する力量を持つ騎手らが中央の免許を次々取得した。武豊は海外遠征に忙しくなった上、傷めた腰の状態が非常に悪くなってきた。そして関西では従来単一のエージェントが介在していたのが、そっちの記事にもあるように、最近複数の騎手を複数のトラックマンが世話をする組織的関係に移り変わっている。その『エージェント集団』から武豊がはじき出された」
「要するに庇護者がいなくなったわけね」
「簡単に言えばそう。レースを見ていても、これまでは武の馬にちょっかいを出すことは関西競馬界では禁じ手だったのに、今じゃチームプレーで武の馬への妨害があからさまに行われている」
「そんなのありなの?」
「巧妙に邪魔をしている。武が逃げ馬に乗ったら、自分を犠牲にして武に馬体を寄せる騎手がいる。武の馬は逃げようとして前半でペースアップした結果、直線で息切れする羽目になる。逆に追い込み馬だったら、集団で蓋をして武の馬が抜け出す道を塞ぐ有様」
「それっていじめじゃん」
「騎手らには『今まで勝ちすぎた報いだ』という思いもあるんだろう。アンチ武のファンが『中央競馬は武が勝つように仕組まれた八百長興行』というぐらい、これまでの武の強さは圧倒的だったから、そういった反感が一気に噴き出ているような趣はあるね」

「典型的な坂道転げ落ち展開だな」
「そして不甲斐ないレースが続けば、調教師も馬主も『ここ一番は武君に』という気持ちを失っても仕方ない。ダービーでは、皐月賞1番人気で4着に終わったアドマイヤオーラが昨年中央に進出した岩田康誠に乗り替わりになり、競馬ファンたちにも『ついにここまで来たか』と衝撃が走った」
「うーん。勝敗は馬七・騎手三だっけ、それでは厳しいよな」
「そういうこと」
「でもこれまで稼がせてもらった手前、少しは応援してあげなきゃいけないんじゃないの?」
「武豊にも頑張ってもらいたいとは思ってるよ。でも勝負は勝負だからね。じゃあ」行ってしまった。人情紙風船。

釈然としないので、とりあえず今回のダービーは武豊を応援することにする。勝ち続けて海外に進出したときはニッポンの誇りみたいな扱い方だったのに、いかに実力の世界とは言え薄情に過ぎるではないか。
馬券は買わないけど頑張れ武豊。
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2007年05月11日

偽ディズニー問題、収束へ

とうとう行き着くところまで行ったか、という感じ。
Yomiuri Onlineから北京の遊園地、ディズニー社が著作権侵害と市当局に告発
 【北京=竹内誠一郎】11日付の中国紙「新京報」によると、米ウォルト・ディズニー社は、北京市の国営遊園地「石景山遊楽園」がディズニーの著作権を侵害した疑いがあるとして、同市版権局に告発した。
 同園は北京五輪の関連行事だった5月初旬のキャンペーンなどで、ディズニーランドに酷似したアトラクションやキャラクターなどを登場させていた。
 同園のキャッチフレーズは「ディズニーランドは遠すぎる」。園内では、ディズニーランドの象徴でもあるシンデレラ城を模した建物や映画「ダンボ」のキャラクターに似た耳の大きな空飛ぶゾウの乗り物などが見られる。
 5月の大型連休までは、ディズニーキャラクターだけでなく、ドラえもんやキティちゃんなど日本のキャラクターに酷似した着ぐるみなども登場、AFP通信は、トレードマークの水玉模様のワンピース姿のミニーマウスの存在も写真付きで伝えている。
 同園の広報担当者は、ミニーマウスについては、「当園オリジナルの『耳の大きな猫』のキャラクターで、ディズニーのまねではない」と説明。そのほかのアトラクションについても「すべて意図的な模倣ではない」と主張する。しかし、同市版権局はディズニー側の告発を受け、すでに事実関係の調査を開始した。
 中国は4月、知的財産権保護が不十分だとして、米国から世界貿易機関(WTO)に提訴されている。中国紙「国際先駆導報」が同国の行為について行ったアンケートでは、「中国のイメージを損ねる」との回答が6割以上を占めたが、「ディズニーの作ったキャラクターを使っただけ」「知的財産権を口実に外国が中国に圧力をかけている」との回答も2割を超えた。
他サイトによると、ディズニー類似キャラクターや展示は撤去され破壊されている模様とのこと。嗚呼。

日本の報道が影響したのかはわからないが、各TV・新聞とも鬼の首を取ったように「中国がまたパクった!」と騒ぐ様子には辟易していた。
こと日本国内の動きをめぐってはディズニーやジャニーズなどのキャラクター過剰保護(同列に扱ってはいかんのかもしれないが)には嫌悪を示していたわが国のネットワーカーも、相手が「知財後進国」中国とあってはたちまち非難の大合唱になるのが、実にご都合主義というか何というか。皆さんこれほど高い遵法意識を備えていらっしゃったとは。その線でいくと、著作権法を盾にえげつない取り立てをしているJASRACのやり方もきっとオッケーなんでしょうね。

もちろん中国側の間抜けさ杜撰さには呆れるしかない。いや、呆れているだけでは駄目で、パナマでの「中国産毒性物質、風邪薬として売られていた」(朝鮮日報)一件もこれと同根だろう。拝金主義がはびこり、ものづくりのモラルが軽視されがちな中国社会の現状が様々な事件となってあらわれているのだと思う。米国内の都合で著作物の保護期間があとからあとから野放図に延びた経緯が正当かどうかには議論があるものの、現時点での国際的なルールはルールとしてきちんと守られるべきだ。このような事態が起こることは未然に防がれなくてはならなかった。

だけどねえ。
中国の子供たちがお気に入りのディズニーキャラクターやドラえもんやキティちゃんを遊園地で見て楽しんだであろうことまでは否定できないし、それはそれでよかったんじゃないの、と遵法意識の薄い私は思ったりするのだ。
わが国にだってディズニーランドのノウハウを半ば盗むようなかたちで開園した遊園地があった(最近読んだ、ホイチョイ・プロダクションズの馬場康夫さんが書いた「エンタメ」の夜明けにそのへんの話が出ていた)ことだし、半世紀前にインターネットが普及していれば、こっちも世界的な笑いものになっていたことは間違いない。そもそも日本製品が「猿真似」のイメージから脱却できたのはそんなに大昔の話ではない。「模倣を猿というならば、相互模倣によって発達したヨーロッパ各国民こそ老舗の古い猿である」という司馬遼太郎の言葉を思い出したり。いや、これはあまり関係ないか。

ともあれ今回の報道を巡っては、廊下を走っていて先生に叱られた子供が、一転して友達の校則違反を先生にチクるような、そんな苦々しさを感じた。
「白雪姫」の話が大好きでこの遊園地に足を運んだ子供は、展示物の像が破壊される場面の写真(これを配信する側の無神経さにも唖然とした)を見て何を思っただろうか。

所詮お互い様だから免罪せよ、という趣旨で書いているのではない。GW中でネタが少ない時期だったせいもあろうが、メディアが先を争って反応するほどのニュースではないと思っただけのこと。むしろ先のパナマの毒物事件の方が死者も出ていることだし、食糧を大量に輸入している日本国内への警鐘を鳴らす意味でも、遥かに重要ではないか。

追記:
とか思っていたら今度はモンゴルで中国製食品による死者が出たという。
痛いニュース(ノ∀`):中国産の即席ラーメンを食べた学生2名が死亡
外食の多い自分は、毎日きっと相当量の中国食材を直接間接に摂取しているのだろうな、と思うだけで鬱になりそうになる。衛生管理の行き届いた真っ当な食品も多いのだ、と信じたいのだが、これは氷山の一角なのだろうか。
posted by NA at 11:59| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 報道 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年04月12日

さようならカート・ヴォネガット

ヴォネガットが死んでしまった。年齢を考えればおかしくないのだが、それでもショックだ。何も考えられない。
Counterculture author, icon Kurt Vonnegut Jr. dies at 84 - The Boston Globe
CNN.co.jp : カート・ボネガット氏死去 米小説家 - エンタテインメント

「ボネガット」と呼ばれたことはかつてなかったと思うのだが、新聞社の表記原則ではこう書かざるを得ないのだろうか。

ヴォネガット作品の印象深い文章がWikiquoteに掲載されている。
Kurt Vonnegut - Wikiquote
名文句の多いヴォネガットだが、とりわけ「タイタンの妖女」の次のフレーズは忘れ難い。
The worst thing that could possibly happen to anybody would be to not be used for anything by anybody.
Thank you for using me, even though I didn't want to be used by anybody.
世評では代表作は戦争を描いた「スローターハウス5」(「屠殺場5号」じゃ駄目なのかなあ)になるのかもしれないが、個人的には出世作「タイタンの妖女」と作者本人の評価が低い「スラップスティック」が最も好きだ。

高校生で「タイタン」を最初に読んだときは、これが巨大な世直しの物語であること、救世主神話のおそろしくねじ曲がった変奏であることに気づかなかった。冒頭の
I guess somebody up there likes me.
という言葉が最後まで響く鍵になっていることを読み取れなかったためだ。横溢する奇想と哄笑に惑わされ、受難と昇天という極めて古典的な物語の枠組みに思いが至らなかった。
今はこう思う。ヴォネガットのみならず、古今東西の小説の最高傑作は「タイタンの妖女」だ、と。人生にとって必要な教訓のすべてが、この決して厚くはない一冊に収められている。奇跡のような小説だ。

「タイタン」の天かける輝かしさに比べると、「スラップスティック」は、どちらかといえば個人的な小説と言えよう。本人も「もっとも自伝に近い作品」と書いていることだし。
だが、この作品にかけられた変調もまた並大抵の量ではない。連邦政府が崩壊し群雄割拠の時代へと逆行した近未来の米国を舞台に描かれる、伝説の祖父を尋ねて廃墟の中をマンハッタンに向かう少女の鮮烈なイメージ(死んだ実姉から想を得ている)が美しい。安直な映画化はごめんだが、いつか映像になってほしい小説のひとつだ。

ヴォネガットについて書きたいことはいっぱいあるけどうまくまとまらない。今更読書感想文を書いてどうする。彼の作品は私の精神の一部なのだ。
正直、老人の一人称による昔語りばかりだった近作(といっても最後の長編「タイムクエイク」が出版されたのはもはや10年前になるが)は読んでそう面白いものではなかったが、それでも生きて創作活動していてくれること自体が大事だった。小説から離れても、In These Times誌への寄稿で相変わらずシニカルなヴォネガット節を披露してくれていたのが嬉しかった。それなのに。

もし機会があれば――どんな機会かはわからないけど――直接会って話をしたかった。拙い英語でいいからファンレターを出せばよかった。「あなたと同時代に生きていられることを天の誰かに感謝している」とでも。もはやそれも叶わないのか。

ああ、なんでこんなに動転しているのか。我ながら不思議だ。
自作の下手糞なイラストで墓の絵ばかりを描いていたヴォネガットが死んでしまうなんて。なんてことだ。
事実をまだ受け入れることができない。たとえその死がパンクチュアルなものであったとしても。
Everything was beautiful and nothing hurt
おやすみなさい、偉大な作家。
私はあなたのことが大好きでした。

追記:
備忘録としてIn these times誌への寄稿一覧を貼っておこう。
In Memory of Kurt Vonnegut, 1922-2007 -- In These Times

追記:
絶望書店さん一押しの川上未映子さんのブログ未映子の純粋悲性批判で、訃報に対する当惑が綴られていたのにいたく共感する。ヴォネガットがいなくなった世界というものを我々は想定できていなかったのだ。

追記:
ヴォネガットの出演している動画へのリンクが充実している。
イルコモンズのふた。 : ▼さよなら、ヴォネガット
posted by NA at 16:50| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(1) | 報道 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年04月08日

浅野陣営はなぜ躓いたか

東京都知事選はどうやら石原慎太郎が優勢なまま投票日を迎えてしまったらしい。
MSN-Mainichi INTERACTIVEによると5日の時点で「石原氏が依然優勢 浅野氏、やや支持伸ばす」ということだったようだ。
 統一地方選の焦点となっている東京都知事選(8日投開票)について、毎日新聞は4、5両日、電話による世論調査を実施し、取材も加味して終盤情勢を探った。前回調査(3月31日、4月1日)の結果と同様、現職の石原慎太郎氏(74)が依然として優勢だが、前宮城県知事の浅野史郎氏(59)もわずかに支持を伸ばした。「必ず投票に行く」と回答した人は前回より4ポイント増の77%で、関心の高まりをうかがわせた。
 石原氏が実質支援を受ける自民、公明支持層をほぼ固めたのに対し、浅野氏は民主支持層の5割しかまとめられておらず、3割は石原氏に流れている。無党派層でも、石原氏は4割超の支持を得ているが、浅野氏は前回とほぼ同じ3割弱にしか浸透していない。
今となっては浅野支持のピークは、まさに彼が出馬を表明した直後だったように思えてならない。その後の民主党を牽制するような発言(「民主党が候補を立てるなら出ない」とか)は彼の計算高さを印象付けるばかりで、結果として面白みに欠ける人物として多くの有権者が関心を無くしていったのかもしれない。

青島幸男が当選したときのことを思い返す。あれこそが「ワン・フレーズ・ポリティクス」時代の幕開けだったのではないか。少なくとも有権者の記憶に残ったのは「都市博中止」であり、選択の理由としてはそれで十分だった。小泉流の効果を認めるのは不本意だが、1000万人を超える東京の有権者に訴えるには単純にして明快なスローガンが必要だった。そして今回の浅野陣営にはそれが欠けていたのではないか、と思う。
では今回の都知事選で浅野陣営によって訴えられるべきテーマとは何だったか。実現される可能性が甚だ低いオリンピック招致の是非ではなく、単純にして明快な「えこひいきは許さない」という主張だったと思う。地位を嵩に専横の限りを尽くす権力者は斃されるべきである。異論を許さない政治は独裁でしかない。これだけでよかった。

1000万有権者に浸透するためには時間が必要と思ったのかもしれないが、浅野の出馬表明は早すぎたと私は思う。逆なのだ。一番印象がフレッシュな候補しか移り気な有権者の記憶には残らない。
青島の教訓からもわかるように、民主党の支援など要らなかった。後出しじゃんけんに徹して選挙直前一週間まで鳴りを潜め、その間は共産党による得意のネガティブキャンペーンで石原都政の問題点を洗い出させればよかった。行き場のない怒りが爆発寸前に充満するまで待つべきだった。
なまじ時間があったばかりに、論点が拡散して浅野個人の生真面目さが悪い方に出てしまった気がしてならない。「なんでわざわざ東京に来るの?」と思う余地を与えたところで、新顔ならではのフレッシュさは失われてしまったのではないか。

思うに、東北出身の浅野(仙台市は民主党の有力な地盤だ)は「民主党」というブランドに過大評価を与えていたのではないか。だがその実態は個人商店の寄せ集めに過ぎない。たとえば三多摩では菅直人党であり、岩手では小沢一郎党なのだ。
私も勘違いしていたが、今回の選挙のていたらくを通じて、民主党という政党がいかに恃むに足りない存在であるかが露呈したように思う。有権者が民主党を支持するとしたら、それはあくまでも「反・自民」の受け皿の最大公約数としての民主党であって、積極的な支持ではない。
都民が誰を選ぶかはまだわからないが、浅野が落選したとしても民主党首脳は「自前の候補ではなかったから」などと言って影響の大きさを否定するだろう。それはあながち間違いではなく、もともと民主党など大した存在ではなかったのだから都知事選で負けたところで世間の評価が今更変わろうはずもない。

石原三選が実現したときのことを思うと、都民ではないものの気が重い。わが身に直接関係のないことであればどんな横暴もスルーするのが、棄権者も含めた都民の大多数の選択ということになるのだろう。
せめて投票率が高くあらんことを願うばかりだ。
posted by NA at 16:45| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(1) | 報道 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年03月02日

民主党は何を考えているのか

民主党という政党の阿呆さ加減はまったくどう表現したらいいのだろう。毎日インタラクティブの海江田氏出馬に意欲 民主、浅野氏支援派と調整という記事より。
 民主党の海江田万里前衆院議員(58)が1日、東京都知事選(4月8日投開票)について、立候補に前向きな意向を党東京都連幹部に伝えたことが分かった。党内には、2月28日に出馬意欲を示した浅野史郎前宮城県知事(59)を支援する動きもあり、今後、調整が進められる。
 浅野氏に対し、菅直人代表代行らは出馬に期待する考えを示しているが、候補者選考を進めてきた円より子都連会長らは「浅野氏が出馬しても民主党の推薦を受けない可能性が高い」として、知名度のある海江田氏に出馬要請していた。
いち早く気づいた石原慎太郎が自民党推薦を返上したにもかかわらず、今回の都知事選が政党のメンツを争う戦いでないことをわかってない馬鹿がまだいた。
これは石原が落選するかどうかが焦点の選挙なのだ。身内ばかりを寵遇してわが世の春を謳歌している倣岸で愚昧な権力者を選挙という正当な手段で倒せるかどうか、民主主義のリトマス試験紙ともいうべき選挙なのである。海江田万里という人はもう少し賢い人間だと思っていた。円より子のことはよく知らないが、今回の一件の責任者というだけで判断材料としては十分だろう。
海江田氏が立候補の意思を持つのは個人の自由だが、党としてそれを諌める動きがなければならないと思う。スルーするのであれば、民主党は金輪際見限ることにしよう。

民主党は自前の候補を出せば組織が十分機能すると勘違いしているのだろうが、おそらく各種選挙で民主党を支持していた有権者の過半数は今回浅野に流れるだろう。その程度のものなのだ、民主党支持層の意識は。公明党以外の政党支持層が皆流動化する中、特に東京においてはいったん流れができてしまえば「こうなったら面白い」という選挙結果に向けて地滑り的な票の変動が起きるであろうことは想像に難くない。そのような情勢も起こり得るのに、ここで新たに候補を擁立することは石原慎太郎のアナクロニズムへの加担以外の何物でもない。

もともと民主党は石原都政に色目を使っていたところもあるようなので、間接的に支援する結果になってもどれほど支持基盤が分裂しようとも民主党東京都連としては問題ないのかもしれない。積極的無党派層のひとりとしては、前回の社民党同様民主党に期待することも愚かだったと認めざるを得ない。馬鹿馬鹿しい。
posted by NA at 10:27| 東京 ☀| Comment(2) | TrackBack(0) | 報道 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年02月28日

浅野前宮城県知事、都知事選出馬へ

石原慎太郎を蛇蝎のごとく嫌っている(自分で言うなよ)私にはこの上ない朗報だけど本当なんだろうか。もし事実ならば石原慎太郎は落ちるな、まず間違いない。asahi.comの浅野氏、都知事選出馬へ 「市民の思い真剣に受け止め」より引用。ぬか喜びは嫌ですよ。
 3月22日告示の東京都知事選を巡り、前宮城県知事で慶応大教授の浅野史郎氏(59)は28日、朝日新聞記者の取材に対し、「市民の思いを真剣に受け止め、(立候補を)前向きに考えたい」と語り、立候補の意向を固めたことを認めた。立候補を求める市民団体などを基盤に、無党派で戦うと見られる。一方で、民主党が独自候補を擁立した場合は立候補しない考えを示しているが、民主党執行部は浅野氏が立候補する場合は独自候補の擁立を見送る方針。このため、浅野氏が立候補する見通しとなった。
まあこの際、浅野氏の邪魔さえしなければ民主党の都合はどうでもいい。投票にさえ行けばあとは何もしないでいいから黙って見てなさい。>関係者
あとあれだ、共産党。発表済みの候補を下ろすのは難しいのかもしれないけど、おたくの候補が都知事選で勝てないのは火を見るより明らかなのだから、ここはどうか打倒石原慎太郎の精神で擁立を取りやめてはいただけないものだろうか。アンチ石原機運の興隆には、都知事のスキャンダルを次々スクープしたしんぶん赤旗の功績が大であったことは誰もが認めるところだろう。だから頼む。お願い。きっちりとどめを刺すべきところであなたたちの票が分散しては元も子もないではないか。取り下げてくれたらうちの県の選挙でおたくの候補に票を入れてもいい(何があって誰が立つのか知らんが)。

あの傲岸不遜な石原慎太郎が4月の日曜日の夜、集まったTVカメラと強い照明の前で目をしばしばさせて、レトリックだらけのみっともない敗北宣言を弄するところをぜひ観たい人は多かろう。私もそれを大いに期待している。頑張れ浅野。
posted by NA at 19:37| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 報道 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年02月21日

爆発物処理班員の殉職

新聞記事を読んでぽろぽろ泣いたのは久しぶりだ。
ネットではasahi.com :朝日新聞今日の朝刊-国際面にある「爆弾に挑んだ優しき男 生き残ったのは5人 バグダッド」。URLからすると日替わりで更新されるページらしいので魚拓リンクも置いておこう。
 04年11月、英国で撮影された1枚の写真がある。イラク内務省爆発物処理班「バグダッド・ホークチーム」のイラク人訓練生18人だ。カナダの専門会社による36日間の訓練を終えた卒業生たちは、祖国復興への期待に満ちた表情で写っている。07年2月の今、この中で生き残っている者は、5人しかいない。(カイロ=吉岡一)
続く記事ではこのうちのひとりが殉職したときの様子と、彼がどんな男であり父親であったかが描かれていた。
わが国でも先般、警視庁の宮本邦彦巡査部長が踏切で自殺を図ろうとした女性を助けて殉職したが、どこの国にも社会のため命を賭けて職務に尽くす人はいる、という当たり前だが重い事実に粛然となる。

イラクという固有名詞があってもなくてもこの悲劇は胸を打っただろう。ただ、私たちは日々自爆テロが起きるイラクの日常についてあまりにも無頓着に過ぎる。何十人という死者が出ることに慣れてしまい、「またかよ」と眉を顰めるだけでその話題を通り過ぎてしまってはいないか。
決して長くはない記事の中で、子供を愛し任された仕事の重さをわきまえてベストを尽くしたあげく爆弾テロに散ったアリ・ハミードの人物像がしっかり描かれていたのが涙を誘った原因だと思う。アリと同時代に生きるひとりとして私は今、自分の人生と仕事に対する不真面目さを恥じている。そして、イラクに生きて死んでいく人々がそれぞれ顔のある個人であることに思い至らせてくれたこの記事に感謝したい。

吉岡記者には、もしできることならば訓練生18人もしくは処理班「ホークチーム」全員の消息を追いかけて一冊の本にしてもらいたいと思う。
The Policeの「Invisible Sun」に
I don't ever want to play the part
Of a statistic on a government chart
という一節があったことを思い出した。統計数値でなく生身の人間がきょうも心ならずも傷つき死んでいくイラク(現在進行形の悲劇はイラクだけではなく至るところであるだろうが)の様相を、簡潔にして十分な文章で伝えてくれるような新聞であれば、別にナントカ宣言などしなくとも読者は離れないだろう。

追記(2/23):
今朝になってasahi.comのふつうの画面の方にも出ていた。既にブログ上でいろいろな人たちがコメントし始めている。⇒asahi.com:爆弾に挑んだ優しき男 「眠る子守る」闇夜の処理で殉職 - 国際
しばらくはこちらでも見られるはず。少しでも多くの人がアリ・ハミードのことを知ってくれたらいいと思った。
ラベル:イラク 朝日新聞
posted by NA at 10:28| 東京 🌁| Comment(2) | TrackBack(0) | 報道 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年02月04日

愛知県知事選の行方

きょうが投票日の愛知県知事選について、東京新聞サイトから愛知県知事選最後の訴え 「産む機械」発言で攻防を参照(中日新聞お膝元のはずなのになぜか共同電だ)。
 任期満了に伴う愛知県知事選は3日、選挙戦最終日を迎え、各陣営は有権者の多い名古屋市を中心に支持を訴えた。
 3選を目指す現職の神田真秋氏(55)=自民、公明推薦=の名古屋市内の選挙事務所を訪れた自民党の中川秀直幹事長は、支持者を前に「柳沢伯夫厚生労働相の発言は不適切だった」と陳謝。発言への批判の沈静化を図った。神田氏は同市の繁華街で演説し「県民のひた向きな努力を大切に県政を進めたい」と強調した。公明党の北側一雄幹事長も応援に入り、引き締めを図った。
 元犬山市長の石田芳弘氏(61)=民主、社民、国民新推薦=の名古屋市中心部での街頭演説には、民主党の鳩山由紀夫幹事長が来援。「石田さんの勝利が、柳沢厚労相の辞任につながる。この選挙は、愛知県の未来を決めると同時に日本の国の尊厳を取り戻す大きな戦い」と訴えた。石田氏も「みなさんと愛知県政を変えたい」と支援を呼び掛けた。
 元県労連議長の阿部精六氏(67)=共産推薦=は、同市の繁華街などで街頭演説。「県民いじめの県政を終わりにしよう」と力を込めた。
もともと与野党相乗りだった現職にしてみれば、従来どおりなら楽勝で終わるはずだった選挙が、中央の方針で民主党が脱落して無理やり対抗馬を出し、さらには選挙終盤になって閣僚のまぬけ発言で自民党が足を引っ張り、と踏んだり蹴ったりだったのではなかろうか。かたや与党に支えられた現職知事、かたや由緒はあれど所詮は小さな市の市長(+オブザーバー参加の共産党)、という圧倒的に優勢な構図の中での選挙戦だったのが、万が一これで落ちようものなら目も当てられない。

もっとも有権者にしてみれば、その時々のイシューについて意思表示をする機械じゃない機会は選挙しかないので、過去の業績よりも時の話題に釣られるのは当然の成り行きとも言える。2年前に郵政解散をやらかして他の国政の争点をすべて吹き飛ばしてしまった自民党が「『産む機械』問題は愛知県知事選とは関係ない」と言うのはあまりにも御都合主義であろう。まあそういう党だろうけど。

愛知県の人がどう判断するかはわからないが、宮崎県知事選のようなことがまたおきる可能性はゼロではないと思う。「誰が当選した方が県のためになるか」より「誰が通った方が話題になるか、面白いか」を判断基準に投票に行く人は少なからずいるのではなかろうか。たとえば支持率がパーセントで10ポイントぐらい離れていたとしても、投票に行く有権者の5%が浮気をすれば選挙結果は簡単にひっくり返る。愛知県で言えば数十万票差がころっと逆転することも起こらないとは限らない。

というわけで今夜の成り行きに注目注目。当選速報は大河かキムタクのドラマの最中だろうか。
posted by NA at 10:23| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 報道 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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