2006年08月18日

汐留あたり

暑いので昼飯は表に出た。こういう日を肌で実感しないと、夏らしさを感じないまま夏が終わりそうな気がしたので。
外は風も陽射しも滅法強い。汐留に向かうと、一瞬海の香りがしたような気がした。最後に海で泳いだのは何年前だろう。次に泳ぐときは足攣って死ぬような気がする。

nosmoking.jpgシティセンターのデリで弁当を物色して食べることにした。
ベンチのある中庭の管理ポリシーが変更になったらしく、テーブルから離れた所で愛煙家が所在なさげにぷかぷかやっている。誰かが管理者にクレームをつけでもしたのだろうか。
館内で吸いにくいのか、ちょっと前まではどのテーブルもシティセンターにオフィスがあるらしいサラリーマンやOLらの煙草服みでいっぱいだったのに、いつ変わったのだろう。

smokers.jpg結構親子連れが来るスポットではあるし、副流煙に悩んでいた非喫煙者としてはありがたい気もする半面、何も全面的に追い払わなくてもよかったのに、と少し同情する。
テーブルを分けるなどしてうまく住み分けはできなかったのだろうか。

blocks.jpg地下街では玩具ブロックによる巨大なジオラマが展開されていた。
レゴかと思ったら尾夏貸家(何これ)ダイヤブロックだった。小さい頃、我が家のおもちゃはこっちだったなあ。きらきら輝くプラスチック片を組み合わせて戦艦とか作って遊んだものだった。

fujisan.jpg単純な造形も、これだけ数がまとまると壮観。量は質に転化する。
どうやら子供も参加して作ったらしい。やった子はさぞかしうれしかったことだろう。

参考:
どっちが本家なのか、ちょっと興味をもって検索してみた。
レゴの歴史が夢を積み上げる:レゴ ジャパン公式サイト
DIABLOCK History
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2006年08月05日

不良リーマンの一日

松本へ出張した。

新宿から特急に乗ろうとして、「時をかける少女」が上映されていることにはたと気づく。
出席すべき会合は夕方からだ。早めの晩飯を車内で食べれば時間は浮く。行っちゃえ行っちゃえ。

おたく度55%カップル度43%ぐらいの映画館でスーツネクタイ姿はかなり浮いていたと思う。気にしない気にしない。

よくまとまった映画だった。大作「ゲド戦記」(見てないけど)と違い、日常の延長上にある喜びや悲しみをうまく切り取って忘れられない映像を構成していた。台詞回しの自然さは脚本家の勝利か。野球少女必見。しかし最近の高校生は3人でノックするんかい。
終幕、少し涙が出る。どうも歳をとると涙もろくなっていけない。閾値下がったなあ。

穴子弁当を食べながらスーパーあずさの車窓の景色を楽しむ。諏訪周辺のままごと遊びのような歓楽街の眺めが印象的だった。日々続けられる人の営み。

投宿したホテルでは自転車を無料で貸してくれた。ラッキー。会合場所に自転車で登場して驚かれる。

仕事が終わった後、夜の松本市内を自転車でぶらぶら。土曜日のお祭り(ぼんぼん松本ぼんぼんぼん、と数万人が踊り狂うそうだ)は見られないのが残念だが、飾りつけの進む市内を眺めるだけでも楽しい。

shibusashirazu.jpg歓楽街のホールから大音響が漏れているのに気づく。何と、あの「渋さ知らズ」(変換しにくい名前だ)が来ていた! 当日券を割り引いてもらって聴きに入る。
満員ですごい熱気だ。暗黒舞踏や色っぽいおねえちゃんがぐねぐね踊る中、ホールは音の渦と歓声でわけわからん盛り上がり。いやあすごいすごい。観客が大声でリフを唱和するのに加わる。ん、ハイDまで出たかも。

irishpub.jpgホールを出て充実感と虚脱感とともにきこきこ自転車をこいでいたら、軒並みシャッターが閉まっている中にアイリッシュパブを発見。ギネスとフィッシュ&チップスでひとり乾杯する。本場風のフライうまし。

色々なことがあった一日だった。毎日こんな日ばかりだったらいいのになあ。

追記:「渋さ知らズ」の表記を間違えていたので訂正。


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2006年07月31日

七月尽

きょうの東京地方は、湿度が低く極めて爽やかな1日だった。
陽射しはそれなりに強いのだが、時折吹き抜ける強い風が熱された顔に心地よい。表に出る機会が少なかったのが残念だ。

久しく行っていないが、高原で過ごした夏はこんな感じだったかもな、と思ったりした。
長すぎた梅雨の代償に、天気の神様がおまけしてくれたのかもしれない。

気が付けば蝉もずいぶん鳴いている。長雨の間に目覚めてしまった蛹たちはどうなったのだろう。羽化できずに溺れたのか、雨が止むのをじっと待っていたのか。

7月がもう終わるなんて信じられないな。
ラベル:天気 湿度
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2006年07月25日

朝からビール

manwithbeer.jpg朝の電車内で。首都圏でもこういう景色が当たり前になっていくのだろうか。いやだなあ。
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2006年07月24日

窪田晴男を圧倒的に支持する

窪田晴男はすごい。

その昔、知人からパール兄弟のアルバムを聴かされて、ギターのキレが抜群で作曲のひねりも最高、と一発でノックアウトされた。その後アレンジャーとしても頭角を現し、それがまあ、ホーンのアレンジが徹底的にかっこよくてただただ圧倒されてしまっていたのだが、何とこの方は文筆家としても一流だったのだからもう手のつけようがない。
先日の朝日夕刊のコラムを全文引用。許せ朝日。
 W杯の期間中ずっと気になってたことがある。
 それはNHKでテーマ曲として使われたオレンジレンジの曲のエンディングの“ウォーウウォッオッオー”の部分の音程なのであるが、何度も聞かされてるうちに、もっと気になることに思い至った。
 実際あの曲は我が酒場仲間にも評判が悪い。“なんかイヤ”だの“サッカー文化への冒瀆”だの“あの曲のせいで負けた”だの……そこまで言われると酒場の戯言とはいえ、同じ音楽でメシ食う者の先輩として非常に切ない。
 無論、彼らはプロなのだから受けねばならない批判は受けねばならないだろうが、僕は彼らの不明より、むしろそれをスルーしてしまった大人やプロの“まあいいか”の連鎖に強い憤りを覚える。
 スポーツと流行歌という珍妙な取り合わせが定番となりつつある(もちろん人気復活には手段としてアリだが)テーマ曲の昨今ではあるが、その競技への理解や大会の歴史に対する尊敬がないアイデア(アイドルロックバンドで元気な曲)を、ズバリ幼稚な仕事と再考を促す上司はいなかったのだろうか。
 また制作の方にも、僕の気になる合唱部分の音程を直そうと、もしサポーターの歌のように聞かせたいからこのままにしたいと言うならベースを抜いてこの部分は前奏にしてサビを新しく作ろうと、もっと言えば、サポーターの歌なら本物をサンプリングしてそれを元に曲を作り直そうと、創造的な助言をする大人は、彼らの側にいなかったのだろうか。
 大人の仕事は、若者を励まし見守ることだと思う。そしてダメなものとわからないものの差がわかるための修練と勉強を、そしてそれを正せる勇気と愛情を持って、初めて大人にしかできない仕事(長とかプロデューサーとか)をする資格が持てるのではないのか。
 サッカーはその国の国民性を表すというが、ジーコは体格と体力が足りないと言った。僕はそれより責任感と愛情が足りないのではないかと思っている。中田の抜けた穴より大きな穴が、この国には空いている。
オレンジレンジの歌の耳障りさから「大人の責任」を問う結語に至るまで、一から十まで「ごもっともごもっとも」である。新聞切り抜いてスキャンして知り合いに「これ読めすぐ読め」と添付メール送ったのなんて久しぶりだよ。

せっかくの名文の後で凡百の床屋星団(って何)に堕すことをお許しいただくと、小泉もうじき首相じゃなくなる親父の一番いかんところはこれなんだよな、と思った。無責任感の横溢。国を背負ってくれなきゃ困る存在がプレスリーの真似して腰振ったりらくださんにてくてく乗ってご満悦ではいかんのだよ、と感情的で申し訳ないけど俺は思う。
まあ首相の座に今いる人がガキの心のままであったとしたら、周りにそれをいさめる誰かが必要なのだろう。でもそこは空気に流される日本人、結局あきらめてしまう。だからブラジルに1点返されただけで意気消沈してゲーム丸ごと失ってしまうんだよな。論理飛躍しているけど自分の中では繋がっているからいいのだ。

というわけでオレンジレンジの人はもっと音程を大事にすべきだしNHKの人は電波で変な歌を流すことの意味をもっと自覚すべきだし大人は子供でないことをもっと自覚しべきだし長さんは長さんらしく振る舞うべきだと思った。窪田晴男は偉い。
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2006年07月22日

取り返しのつかないこと

またまた地下鉄での話。わが人生のかなりの部分は電車の中で費やされている。ついさっき起きた出来事だ。

午前零時前。終電近いがいつものように込んでいる電車で、ある駅に到着したときに前の初老の親父が、いきなり何かに弾かれたように立った。
それまでは寝ているようだったので、おそらく寝過ごしたか何かしていたのだろう、と軽く考え、空いた席にすぐ座った。

竹熊健太郎さんほどではないものの、混雑した電車内で冤罪事件に巻き込まれることへの懼れは常に感じている。
この日も前後に何人かふらふら立っている薄着のOL風の女性らがおり、こういうときは座ってしまう方が安全だと思った。11時過ぎまで飯も食わずに残業して、疲れてもいた。

ところがその立ち上がった親父は降りない。何か不満そうな顔をして私の方を見ている。
さては居眠りしていて降りるつもりの駅だと勘違いして、いくつか手前で立ち上がったか。因縁をつけるような相手には見えなかったが、向こうもばつが悪いだろうしこういうときは視線を合わせない方がよかろう。そう思ってW-Zero3のゲーム画面に神経を集中した。

何か変だな、と思ったのは2駅ほど過ぎてからだった。先刻まで私の横に立っていた女性の一人が私の席の前に立っていたのだが、何やら下腹部をさするような動きをしながら携帯でメールを打っているらしい。視線も感じた。
電車の冷房で冷えたのかしら、それとも焼酎でも飲みすぎてお腹ぽっこりになったのかねえ、とのんきなことを思っていて、はっと回路が通じた。

もしかして、妊婦?
さっきの親父はそれに気づいて、あわてて立ったのでは?
妊婦に譲ろうとした席をすかさず横取りした最低のリーマンって奴か、俺は?

私もうろたえて立ち上がった。女性のお腹は膨らんでいるようにも見えたが、実際どうだったのか確認のとりようがない。
彼女は空いた席に座らず、もう1駅分立って次のジャンクション駅で降りた。例の親父はその前に降りていた。

ジャンクション駅で空いた別の席に座った。すかすかの車内で、まさかこんな時間に妊婦が乗っているとは思ってなかったし、優先席でもなかったし、俺も疲れてたし……と言い訳を探したが、酔っ払いを除く大半の乗客が私と同じような勤め人ばかりの電車で、そんな理屈は通らないことは自分でもわかっていた。
だいたい私は最初から周りの乗客がどういう状態にあるかを気にせず、自分のことばかり考えていた。想像力の欠如はいかんともし難い。まったく最低だ。
ろくに彼女の顔も覚えていない(とても見られなかったし)ので、彼女と同じ電車に乗り合わせることがあっても謝ることすらできない。

彼女が妊婦だったとして、もはやできることと言えばお腹の赤ちゃんと母体に悪影響がないよう祈るほかない。そして過ちを繰りかえさぬこと。

「みんな、公共の場ではマナーを守ろうね」とわかりきったことを賢しげに語るぐらい嫌らしいことはないと思うが、2ちゃんねる発の「しない善よりする偽善」のスローガンは正しい。隣にどういう人がいるかに気づくこと、無神経にならないこそが、今の自分には必要な態度だと思ったので、今更取り返しのつかないことだけど自分のために長々記録してみた。
さっき感じた苦さを忘れるまい。

というわけで、今日はいろいろ考えていて晩飯を食べ損なった。
posted by NA at 02:27| 東京 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | 日乗 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年07月21日

Stay Hungry. Stay Foolish.

アップルCEOのスティーブ・ジョブズが昨年スタンフォード大で行った卒業祝賀スピーチについては、既に様々なところで引用・紹介され世評が高いが、駒澤大助教授の山口浩さん新たな訳を紹介されたのを機に、備忘録としてリンク。

私が特に好きなのはこのくだりだ。
Again, you can't connect the dots looking forward; you can only connect them looking backwards. So you have to trust that the dots will somehow connect in your future. You have to trust in something — your gut, destiny, life, karma, whatever.
高村光太郎的なオプティミズムか。でたらめな点を打って歩いてきたわが身にはまぶしい言葉だ。
私はまだハングリーだろうか? そして愚直に何かに取り組んでいるだろうか?
posted by NA at 10:11| 東京 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 日乗 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年07月19日

六本木ヒルズより

6hills.jpg梅雨の一日、六本木ヒルズにて過ごす。
私と同じようなサラリーマンが大量にのたくたのたくたと高層ビルに入っては会議室やロビーや喫煙所でのたくたのたくたしている。
上下前後左右各100メートル範囲にのたくたの人数がどれほどあるのか、どんなのたくたぶりなのかを想像しようとしてやめた。
リアルな世界を把握することは難しい。世界に圧倒されそうになったとき、人は引きこもりの道を選ぶのかもしれない。

画像は渋谷方面の眺め。東京圏はどっちを見ても本当に建物だらけだ。
ラベル:六本木ヒルズ
posted by NA at 19:59| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 日乗 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年07月18日

地下鉄ドラマ

走行中の地下鉄車内で一番端の席に座っていた、と思いたまえ。

路線図を見ようとしてちょっと腰を浮かしたつもりが、すかさず隣の会社員風男がスライドしてしまった。彼は私が降りようとしたと思ったらしい。

私はスライドで空いた端から二つ目の席に腰を下ろした。
ひどく気まずい空気が流れた。

こういうときの心境を端的に表現する言葉はないものだろうか。
posted by NA at 23:55| 東京 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 日乗 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年07月10日

アンチクライマックス

有終の美を飾るはずだったフランス代表ジダンの頭突き退場で、2006年サッカーW杯は終わった。
別に日本代表が早々に負けたからというだけでなく、強豪が順当に勝ち上がった割には盛り上がりに欠け、優勝したイタリアもセリエAのスキャンダルで明日はどうなるかわからん選手ばかり、総じて生煮えのまま閉幕するという何だか変な大会だった。

勝負事には波乱が必要だが、それはたとえば事前にまったく注目されていなかった新星が活躍するなどといった種類の波乱なのであって、弱小チームの選手がグラウンドで大の字でべそをかくとか決勝戦でプロレス技を繰り出すとかいうのとは少し違う気がした。

土曜出勤日曜未明帰宅の後、月曜未明のサッカー観戦という馬鹿なことをした連中が、寝不足の目をこすりながら輪をかけて馬鹿なことを話し合う。
「出ましたねー新技。マルセイユヘッドバット」
「諸刃の剣だな。素人にはおすすめできない」
「しかしクライマックスでしか出しようがない大技だよね」
「あれで一気に勝負をつけるつもりだったんだろう」
「おのれの花道を一発で台無しにしたわけだが」
「それにしてもジダンを激昂させたマテラッツィの一言が気になる」
「シンプルに『はげ』とか」
「さっきのはノーゴールだよな、ラッキー、とか」
「カトリック国では『お前の母ちゃんでべそ』みたいに母親侮辱系の罵言はすげえ破壊力があるらしいぞ」
「ピッチの中心でビッチと叫んだわけか」
「うまいねえ」
「待て。あいつらは何語で会話していたんだ」
「サッカーは世界の言葉だからね」
「頭突きは違うと思う」
「どうせならPK戦まで待って出せばよかったのに。空前絶後のPKヘディング」
「顔がこすれて痛いです」
「ジダンがぶっ壊したドアと一緒にマテラッツィも保存してはどうか」
「しかしサッカーというゲームは基本的に点が入らな過ぎではなかろうか」
「『きょうの試合は点が入りません』と前もってわかっていればそれなりの覚悟もするよね。見ないとか」
「ゴールの枠はキーパーの体格に合わせて伸縮しないと不公平だと思う」
「するとキーパーはみな小人になるな」
「コーナーフラグに当てたらボールが2個になるボーナスとかどうだ」
「ワンプレイで逆転の醍醐味ってやつか」
「ずっと見続けてるのはつらいから、あらかじめ『今から点が入ります』ってアナウンスが欲しい」
「安心してトイレにも行けないし。野球だと攻めている最中には点は取られないのに」
「飛んできた打球を外野手がやおら打ち返してダッシュしてホームインするようなスポーツだもんな。何か変」
「無理して手を使わないのってかたくなだと思う」
「自分の心に正直じゃないよね」
要するにみんな大して好きでもないのにサッカーを見ていた、ということを確認してこの1ヶ月の寝不足を深く反省した月曜日の午後だった。

追記:
Wikipediaのジネディーヌ・ジダンの項目がひどいことになっていたので一応魚拓リンク。
posted by NA at 18:18| 東京 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | 日乗 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年07月07日

夢の大相撲世界場所

楽しい週末残業のお供は妄想に限る。同僚らと馬鹿話をしながら低効率なデータ処理を黙々と続ける。

「もうすぐワールドカップ終わるな」
「ああ、あっけなかったな」
「次4年後ってのが信じられない。そんなに先かよって」
「でも前回から4年経っていることを考えたら、結構あっと言う間かも」
「過ぎた時間とこれから訪れる時間の速さは均一ではない、とアインシュタインも言ってる」
「ソース出せよ。しかしこれから野球見る気にもならんな」
「うん。大相撲もワールドカップやりゃいいのにな」
「世界杯か。それらしいものを既に受け渡ししてないか?」
「あの何だかやたら大きなトロフィーな。で、世界5大陸の代表が両国に集まって相撲を取るんだ」
「会場は持ち回りだろう、やっぱり」
「代表の浴衣を羽織った風利岩が幟片手に各国から続々やってきて、会場の周辺で股割りしたりてっぽうしたり四股踏んだりと乱暴三昧」
「暑苦しそうだな」
「開会式では各国が鮮やかなシンボルカラーのまわしを締めて土俵入りする」
「やっぱり優勝候補の筆頭はモンゴルか」
「昔はハワイだったけど、ヨーロッパ相撲も最近は強いみたい」
「ブラジルでは貧しい日系人がストリートでみんな相撲取ってるんだよ」
「イタリアには押しても微動だにしなかった伝説の横綱・糧名千代がいたわけさ」
「アルゼンチンには先鋒から大将まで5人抜きした魔羅銅奈がいたし」
「イングランドの別咬の大銀杏は見事だった」
「近年アフリカの新興勢力も成長著しくて、手足の長い関取が続々輩出」
「そういえば何で今の土俵に黒人はいないのかねえ」
「国によって押し相撲とか投げ技とか引き相撲とか特徴があるわけね」
「で、体格の劣る日本人は俊敏さと技術で対抗するわけだ」
「そう、土俵を広く使ってさ」
「でも土俵際までは持って行くんだけど、フィニッシュがいまいちなんだな」
「うっちゃられちゃうんだ」
「升席で相撲甚句歌って応援していたサポーターが目を覆う場面だな」
「ディフェンスもフィジカルの差は覆いがたいし」
「やはり徳俵前に3人並べたフラット3が日本人には合ってたかも」
「土俵に何人入れるつもりだよ」
「暑苦しそうだな」
「ハーフタイムにはみんな塩を補給しに行く」
「ミネラルは大事だね」
「で、取り組みが終わった後は両チームでまわしを交換するわけだ」
「客の目の前でかよ!」
「仕事しようぜ」
posted by NA at 20:48| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 日乗 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

靖国問題への視点

声高な難詰より、こういう文章の方が心に染みる。飾りのないゆっくりとした口調で語られる「理解できても、納得できないもの」の一節は痛ましく響く。
中国人が靖国神社に行きました (宋文洲の傍目八目):NBonline(日経ビジネス オンライン)
 僕は、日本人は日本を愛すべきだと思います。長い歴史と勤勉な国民性を誇りにしてほしいと思います。僕が自分の祖国を愛し、誇りにするのとまったく同じ次元のことです。日本人が自分の国旗を掲揚することも、自分の軍隊を持つことにも何の違和感も持ちません。
 さらに日本人が靖国神社に行くべきかどうかは日本人の自由だと思います。「遊就館」に展示された勇士たちの生き様を見て、日本人の胸が熱くなるのは理解できます。
 しかし、あの「遊就館」で展示された写真に写された戦地は、ほとんどが僕の国でした。日本の兵士が血を流す以上に、僕の同胞たちはもっとたくさんの血を流しました。「日本のため」なら何でも尊いというならば、僕が信じてきた日本人の優しさと正義感はどこにあるでしょうか。死者の霊を慰めるならばなぜもっと精神的な空間にできないでしょうか。 (中略)
 兵器と戦史を並べる「遊就館」のある靖国神社に、日本の方々が行くのは自由です。あの戦争をどう思うかについても、日本の方々の心の自由です。しかし、「遊就館」の写真に写っている戦場だった土地に住む人達にも、心の自由があると思います。「遊就館」のある靖国神社に参拝する人に会いたくないと思うのは、まさに彼らの心の自由です。
「日本は」「中国は」と、国を主語に語っていては抜け落ちてしまう大事なもの、個々の人間の思いを尊重するということをこの文章は思い出させてくれる。
posted by NA at 04:33| 東京 🌁| Comment(0) | TrackBack(2) | 日乗 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年07月06日

遠隔ちゃぶ台返し

精密検査のために入院中の上司が、仕事熱心なもので病室にもパソコンを持ち込んで、メールで報告を上げさせてはあれこれ指示を出している。それがもう、会社にいるときよりも細かいのなんの。方々で上司からのメールを開けて「うあー」と嘆く声が響く。
「たぶん入院してると暇なんだ」と同僚。「暇だから仕事するしかないんだろ。いつもより集中して点検してるんじゃないか」「何のための入院だよ」

周辺で被弾者が続出していたが、こっちもついに直撃を食らった。
出張中に他のスタッフがお膳立てした仕事を引き継いで仕上げて報告したら、やにわに携帯が鳴って「このデータは前提が間違っていると思わんか」とダメが出た。実に正論なので反論できない。5人日ぐらいの作業がいきなり全部やり直しだ。
準備をした同僚はそそくさと「あ、やり直しですかそうですか、あはは」と端末に退く。気づかなかった俺も迂闊だったが、もうこれは頭を抱えるほかない。今週末の予定は白紙撤回。
posted by NA at 20:34| 東京 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | 日乗 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年06月23日

日本代表、ブラジルに逆転で大敗喫す

玉田の得点から前半ロスタイムに同点にされるまでの約10分間だけ、「もしかしたら勝てる?」「決勝リーグ?」と身の程知らずにもいい夢を見させてもらいました。
ちょっとだけ寝よっと。
posted by NA at 05:50| 東京 🌁| Comment(2) | TrackBack(0) | 日乗 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年06月22日

それを言っては……

クロアチア戦後の談話を紹介した中日新聞の柳沢、沈痛 目うつろ 好機にFW金縛りという記事。柳沢は正直すぎる。
 声はか細く、目はうつろ。柳沢は試合後、沈痛な面持ちで、この日最大の決定機を振り返った。
 「ぼくのシュートチャンスはあの一本だけだった。急にボールが来たので。足の内側でければよかったが、外側でけってしまった」
 悔やんでも悔やみきれない。後半6分、加地が右サイドから送った低いセンタリングを痛恨のシュートミス。目前にあったゴールの枠さえとらえることもできず、ボールは力無く右へそれた。日本の決定力のなさを象徴するシーンだった。
「急にボールが来た」とは、間違ってもFWが口にしてはいけない言葉だ。スルーパスの名手である小野や中村、中田英らと日頃からコンビネーションを磨いていれば、こんなことでうろたえずに済んだだろうに。

だが、ファンタジスタという言葉とはもっとも遠いところにある予定調和の中でしかゲームができないのは、FW陣に限らず日本代表の宿痾なのかもしれない。サッカーの最大の魅力は意外性なのだが。
日本代表が覇権を争えるチームになるまでの道はまだまだ長そうだ、と改めて感じた。

追記: 日刊スポーツの荻島弘一記者のコラムが、少し違った角度からの意見を載せていた。
 「しっかり蹴れ」とか「もっと落ち着け」とか周囲は言うけれど、代表のエースとして活躍してきた横浜FCのカズは違った。「こぼれ球を狙ったんだよ。体勢がそうだもん」。加地が打ったシュートの跳ね返りを狙っていたら、いきなり自分の前に来た。それで反応が遅れたというのだ。
 ビデオで見返すと、確かに加地はゴールを見ながら右足を振り抜いている。その動きを見ていた柳沢は、相手GKを目掛けて詰めている。はじいたボールを押し込むためだ。仮にクロスに合わせるなら、体は右側に開いているはずだが、そうではなかった。加地の「シュート」はミスキックとなって一直線で自分に。慌てたとしてもおかしくないし「突然ボールが来た」と思っても不思議ではない。
加地がミスキックをしたのかどうかはわからない。いくらなんでも、アイコンタクトもせずにパスを出したから加地が悪い、という話ではないと思うが、ともあれ試合前にも柳沢がこぼれ球を決める場面を想定して練習していたことを窺わせる記事があった。
柳沢 泥臭くゴール決める!(スポーツニッポン 2006/06/16)
 FW柳沢が泥臭くゴールを決める。戦術練習で主力組の2トップに入り、こぼれ球を狙ってシュートを打つパターンを繰り返した。サイドからのクロスに食らいついて後方に落とし、味方のシュートがGKにはじかれたところをスライディングでシュートを打った。「自分自身、オーストラリア戦を反省材料として次につなげたい。クロアチアの守備は堅くても破らなきゃいけない。チャンスがあればどん欲に(ゴールを)狙っていきたい」と意気込みを口にした。
もしそうだとしたら、柳沢は前のゲームの反省を生かそうとして逆に失敗してしまったことになる。練習した通りの場面がまさに目の前に現れようとしているとき、果たしてどれだけの選手が正しく反応できるだろうか。
サッカー日本代表と自らを同列に置くつもりはないが、この手の間違いをよくやる凡人のひとりとしては同情の念を禁じ得ない。

98年の城のように、成田空港に帰国した柳沢がひどい目に遭わないことを祈りたい。あの試合はあの試合として反省すべき点は多々あるし、代表の今後の選手選考や起用に様々な課題を残したことは事実だが、一番辛い思いをしているのは柳沢に違いない。今更水などかけなくてもいい。
あり得ないと思うけど、死ぬなよ、柳沢。
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2006年06月20日

看板を持った女の子

03_06l.jpgひと月ほど前、羽田空港のあちこちに掲示されていた東京モノレールのPOPを見て、唐突に既視感に襲われた。

絵柄自体はよくあるレースクイーン風のモデルが看板を持って掲げているというよくある構図なわけで、そりゃまどこかで見たことはあるだろうさ、と思ったものの、心の隅に引っかかりが残っていた。
03_05l.jpg割と最近にどこかで同じようなシーンを見たような気がするのだ。なんだったっけな?
困ったもので、大事なことはすぐ忘れるのに、こういうどうでもいいわだかまりほど後を引くものなのだ。

で、ようやく思い出した。
これまたたまたま見かけたのだが、フリスクに似ているmintia_wall1l.jpgミント菓子のミンティアの広告コンセプトとよく似通っていたのだ。以前にTVCMか何かで見たのをおぼろげに覚えていたのだろう。
女性モデルの衣装の色合い、看板の掲げ方の類似もさることながら、東京モノレールの方もフロアに同じポスターを何枚も並べて貼っていたため、同じ姿の女の子うじゃうじゃ状態が期せずして現出していたのが、イメージの連想を呼んだらしい。

どちらのクリエイティブが先行したのかは知らないが、たぶんお互いに無関係ということはないだろう、と勝手に想像する。何にせよ、綺麗な女の子がわさわさいるというのはめでたくていいことだしねえ。

いずれはネット上のイメージ検索も、「青っぽい服の女の子らが商品広告の看板を頭の上で掲げている絵」と入力すればこういう画像を引っ張ってくれるようになるのだろうか。そうなれば交通事故のようなイメージ連想の可能性は様々に広がるのだろう。
まあ例によってアダルト方面の応用が先行することは間違いないと思いますが。
posted by NA at 19:25| 東京 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | 日乗 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年06月19日

凡戦の帰結としての引き分け

サッカーW杯日本―クロアチア戦をビール片手にテレビ観戦。
ノーガードの打ち合い、と言えば聞こえはいいが、双方の攻撃陣が思いっきり外しまくるどうしようもないゲームだった。0-0というスコアの通り空虚な試合。こみ上げる残尿感はビールのせいではない。

柳沢と交代出場の玉田は日本FWの麗しき伝統である相手ゴール前での礼節を存分に発揮。おのおの与えられた決定的な好機を華麗にスルーして下さった。クロアチアサポーターは今宵彼らに足を向けて寝られないのではないか。
高原に至っては相手陣で何をしていたのか印象にすら残らなかった。多分試合には出ていたはずだが。カメラに映らないところで汗をかいていたのだろうが、やはりエースFWには単独で相手DFを圧倒できる迫力が欲しい。
その意味では後半40分からの出場で存在感をそれなりに発揮した大黒にはもっと出場時間を与えたかった。というか出す順番が逆だろうに。

その代わりと言っては何だが、中田英をはじめとする二列目以降のミドルシュートの本数は確かに多かった。グループリーグ緒戦の教訓を学んで早速実行に移すのはさすが勤勉な日本人ならではだ。
だが堅守を誇ったクロアチア守備陣は早い段階で「こいつらゴール前で崩せないから遠めに打ってるだけ」と見切って打たせていたように思う。ミドルで来るか突破を図るかの緊張感がまるでないシュートは、最高の速度とコントロールを持たない限りは遠くからの会釈ぐらいの意味しかない。果たしてこの日のご挨拶シュートはすべてキーパー正面か枠の外だった。これで点が取れる方がおかしい。

ラッキーだったのは、日本以上にクロアチアの攻めが決定力不足だったことだ。宮本が与えたPKを見事にブロックしたGK川口は、確変がこの日最後まで持続してよく止めてはいたが、それ以上に無失点はひとえに、あらゆる好機を精度不足のセンタリングや闇雲シュートで外しまくったクロアチア攻撃陣のおかげだ。あれだけ日本DFのマークを外し最終ラインを突破していながら何で入らないのか、と相手なのにやきもきするぐらいだった。
しかしこれでは次戦でオーストラリアには勝てまい。グループリーグ突破はブラジル、オーストラリアでほぼ決まりだろうか。

この日のジーコ采配はまあまあ。フィジカルで勝てなかったボランチ福西を前半だけで下げて稲本に代えたのはそれなりに機能していたと思う。だが、先発ツートップの体たらくにはさすがのジーコも失望しただろう。
次は宮本(PKの原因を作るファウル以降は気落ちしたのか精彩を欠いた。守備が完全に崩壊しなかったのは中澤と加地のおかげ)が累積警告で出場停止ということもあるので、FW、MFも含めて大幅な入れ替えをしてほしい……ところだけど、そうなると共通の約束事に欠ける現代表は連携をゼロから作り直さなくてはならなくなるので土台無理な話か。宮本と坪井を入れ替え、もしかしたら稲本を先発起用するぐらいが関の山だろう。

不調なのか曲がりにくい新ボールのせいなのか、中村のFKも精度を欠いているし、中田英は強烈なミドルは見せたもののキープは今ひとつで中盤絶好の位置で相手にボールを奪われるし、三都主のサイドは破られまくりで防戦一方と、明るい材料はほとんどなかった。加地がコンディションは100%ではなさそうだが戻ってきて光るプレーを見せたのがわずかな収穫か。コンフェデ杯ではオフサイド判定で幻に終わったシュートを今度こそ決めて、ブラジルに一泡吹かせてほしいと切望。

まあ、繰り返しになるがブラジルと当たれてむしろよかったと思う。勝てる望みは非常に薄いが、圧倒的に強い相手との対戦経験はきっと宝になる。次の世代に何かを残すゲームを展開してほしい。
posted by NA at 01:45| 東京 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | 日乗 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年06月16日

Dirty Old Man

出張で静岡に向かう途中、東海道新幹線で隣(性格には3人掛けの席の端と端)に乗り合わせた親父の話だ。

座るや否や、歯垢を指でこじこじほじくっているのである。飯を終えたばかりだったらしい。
それとなく目をやると、こちらの視線に気づいたようだったが、何とさらに加速して穿る穿る。あ、漢字ではこういう字だったのか。いや、用語に拘っている場合ではない。なぜならば恐るべきことに、親父(作業服姿で髪はやや薄め、推定年齢50代半ば)は爪の先に溜まった白い物を自席左側のアームレストにぬちぬち塗り付け始めたからだ。
断っておくがフィクションではない。

窓際、つまり通路から奥に座っている俺にとって、通路側で臭いバリケードを着々と築きつつある親父は俄かに脅威となった。降車の際に汚染地帯に触れることだけは断じて避けたい。
視線に非難の色が含まれているのを感じ取ったらしい親父は、開き直りの快感を覚えたようだ。音を立ててせせる手元から産出される白い物(ああ嫌だ)の塗布はいよいよ量を増し、口臭まで感じられる規模に成長していった。悪夢だ。繰り返すがフィクションではない。

金をケチって自由席に座った俺が悪かったのか? それとも静岡を通過する「のぞみ」とは客層の違う電車なのか?
不条理すら感じているうちに、電車は静岡の手前の途中駅に着き、身軽だった親父は突然降りた。すぐに汚染物質の除去を図らねばならない。手元に拭くものはない。車掌はどこだ。一刻も早く消毒しろ。
とアピールする間もなく、入れ替わりに入ってきた別の乗客(善良そうでそこそこおしゃれな中年親父。LEONを読んでチョイ悪を気取っているかも)が何も気づく様子のないまま元親父の席にどっかと腰を据え、注意するいとまもなく小粋なジャケットの左腕がアームレストをこしこしと拭いてしまった。あああ。
今更教えてもお互いの不快感が増すばかりなので、ここは何も見なかったことにして、もちろん静岡で降りる時には用心深くアームレストと新親父の上着の袖に触れないようにしてその場をそそくさと立ち去った。

こういうことばかり気にしていると不潔恐怖症のメンヘルさんになって家から一歩も出られなくなり世界との接点は2ちゃんねるだけというすばらしい毎日が待っているのでほどほどにしたいのだが、人生どこにどういう罠が待ち受けているかがわからない、という警句を心に新たにした。明日もたくましく注意深く生きていかねばならない。グリーン車に当たり前に乗れる日まで精進しなくては。いや、グリーン車の客層がどうなのかは知りませんが。
神よ、私の人生は心底美しくない。
posted by NA at 20:49| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 日乗 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年06月15日

東北のホテルにて

業務用新システムの導入でインストラクター役にさせられた。各地の営業所を巡って街から街へ、旅一座の日々が続いている。
各地の出先でにわか仕込みの知識で講義を行い(鋭いツッコミに冷や冷や)、連夜の宴会。山海の珍味を堪能しまくり。ユニクロを探して着替えを買い、古いシャツやパンツは投宿先のゴミ箱に捨て、まだ着られる服は小さく畳んで他の荷物と一緒に緩衝材代わりにして送る。いい加減だけど気楽な毎日だ。

東北地方のある都市に向かったときの話。
実費は領収書精算なので可能な限り高いホテルに泊まればいいのだが、どうせ夜は酒を飲んで寝に戻るだけなので社費で出るにしてもあまり金を遣う気になれない。ネットで一泊朝食つきで4300円の宿を見つけて予約した。

いざ到着して、入り口の自動ドアの前に立った瞬間に後悔した。途中でつっかえて開かないのだ。入ったロビーは薄暗くてかび臭くて、鎧具足や虎の剥製がガラスケースの中に飾ってある。
チェックインのときにいきなり名前を呼ばれた。どうやら今夜はほかの客はいないらしい。うれしくない貸し切り状態。宿泊代は前金で請求され、クレジットカードは使えなかった。
部屋に入る。冷蔵庫はない。部屋はそう狭くはないのに細身のベッドは寝返りを打つと転げ落ちそうだ。一方無意味に大きいソファのすわり心地は悪かった。壁紙は新しくしたらしいが、カーテンはぼろくて採光は悪い。
近くにコンビニはなかった。うわー、掴んだなこれは。

だが、一晩過ごした後の印象はそう悪いものではなかった。かび臭いのはロビーだけで、部屋の方はそれなりに空調に気を遣っていたらしい。朝飯はサラダとトーストとコーヒー・紅茶だけだったが、まあこんなものだろう。清潔さに配慮していることは窺えた。水周りも、狭小ユニットバスはどう間違えても快適であるはずはないが、掃除は行き届いていた。最低限のホスピタリティはクリアしていたと思う。

見えないところでこれだけの手間をかけられるのなら、もう少しいいホテルになりえるのにな、ともったいなく思った。すべてのホテルが立派なシティーホテルを目指す必要もないし、1円でも安くて雨露がしのげればいいという需要も多いのだろう。立地の問題もあるし、そもそも都市自体が衰退期に入っていれば何をしても無駄かもしれない。
だが、このホテルはやるべきことをきちんとできているのにそのアピールが下手だ。もうちょっと手を入れれば、小さくても綺麗で過ごしやすいホテルに生まれ変われるのに惜しいなあ。

名門高校から弱小高校に転勤したスポーツ部の顧問教師というのはこんな思いを味わっているのだろうか。別に名門ホテルを渡り歩いてきたわけではないけど。世の中にはいろいろな可能性が芽を出さないまま眠っていると思った。
posted by NA at 10:05| 東京 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | 日乗 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年06月13日

絵に描いたような逆転負け

サッカーW杯で、日本代表がオーストラリアに完敗した。後半の途中まで1-0でリードして、GK川口も神セーブを連発したにもかかわらず残り10分で三発食らって逆転負け。3点目は同点狙いで前がかりになっているところをカウンターでやられたが、1、2点目は防げたかもしれない失点だけに悔しい。勝てたゲームだったのでは、と思う一方で、攻撃陣の決定機の少なさを思えば仕方なかったのかも、とも思える。ともあれ、これが今の日本代表にふさわしい結果だ。

DF坪井が負傷退場していなければ、あるいは違う結果になったかもしれないが、それ以上にFW柳沢→MF小野の交代が失敗だったのではなかろうか。ジーコ采配が裏目に出たのが最大の敗因だとみる。
ヒディンク監督がFWの選手を次々投入してきた(02年W杯での韓国の采配を彷彿させた)のに対して、ディフェンシブに受けるのであれば遠藤か中田浩を入れるべきだったろうが、むしろ相手に合わせずにFW玉田を投入して積極的にボール奪取を図るべきだったのではないか、と思う。前述の交代(中田英を2列目に上げた)は、結果として前線からのプレッシャーを減少させたことによってオーストラリアの攻めを加速させた感が強かった。

クロアチアに勝ってブラジルから引き分け以上、という夢のような皮算用をしていても仕方がない。残る2試合、悔いのない戦いをしてほしい。
あと、せっかくだから本気のブラジルと戦ってほしいと思う。日本戦までに2勝してブラジルが手抜きしてくれれば、といった希望的観測を書いているメディアが目に付くが、もし日本代表がそんなことを少しでも望んでいるのであればスポーツに対する冒涜だと思う。世界との差があるのかないのか、あるのならばどれほどなのかを知るためにも、決勝まで行かなくとも現時点で頂点のひとつであるチームと戦える幸運をこそ喜ぶべきだ。

しかし悔しいなあ。高さと強さでごんごん押してくるだけの攻撃に結局日本代表はなすすべがないのだろうか。
posted by NA at 00:07| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 日乗 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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