おいしい鶏肉のソテーを焼くためのポイントは、鶏肉の中に火が通った瞬間を見極めること。この瞬間を過ぎると、肉は硬くなる一方になってしまうのです。では、肉の内部にちょうど火が通ったタイミングを見極め、かつ、皮もパリッとさせるにはどうすればよいのでしょうか?で、番組の用意した回答は「弱火による調理法」だったわけだ。ふむふむ。昔ポークソテーで紹介したやり方と似ている。
厚手のモモ肉でやってみた。驚いた。確かに全然味が違う。塩胡椒だけでずいぶん濃い味になるものだ。皮は香ばしく肉は柔らかさを保っている。簡単だけどうまい。大当たり。
この調理法で思い出したのが、かの丸元淑生氏(「システム料理学」にはずいぶん刺激を受けた。まだ活躍しておられるのだろうか)提唱の「パン・ブロイリング」だ。油を敷かなくてもいいんじゃない?
低温で加熱するうちにかなりの脂を含んだ水分が鶏から出るところをみると、ひょっとしたらソテーでなく直火で焼いても結構いけるのではなかろうか。その方がヘルシーではある。
よくよく考えてみればこれって炭火で遠火にして焼いた焼き鳥と同じことか。確かにそういう味ではあった。丁寧に焼けばいいんだよな、要するに。
ということでこれまた大変おすすめです奥様。一度騙されたと思ってガッテン式の鶏肉を召し上がってみてください。ほんとにうまいんだってば。