2007年11月07日

虐殺器官(伊藤計劃)

モンティ・パイソンのマニアのために書かれた作品としか思えない。「世界一面白いジョーク」を近未来に変換したら陰惨極まりない地獄絵図が出来上がりましたとさ、という話だ(ひどい要約)。
ネタばらしは作中で行われており、この他にも装着されると体が勝手に動き出す「シリー・ウォーク・デバイス」とか、胴体を切断されても生きてる騎士さながらの兵士たちとか「スペイン宗教裁判」とか借用例は多々あるのでパイソニストは必読。

肝心の「文法」がどういうものか具体例について少しでも触れてくれればよかったのだが、それをやると日本が壊滅するのでやむをえず割愛したのだろう。久しぶりに思弁小説ならではの大風呂敷を堪能した。SFはこうでなくては。デビュー作でここまでやっちゃったら次に何を書くのが心配になるぐらい次作が楽しみである。
posted by NA at 03:34| 東京 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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