2007年08月27日

西村寿行は凄かった

また偉大な作家がひとり世を去った。YOMIURI ONLINEよりバイオレンス小説の第一人者、西村寿行さんが死去
 バイオレンス小説の第一人者として知られる作家の西村寿行(にしむら・じゅこう=本名・としゆき)さんが23日、肝不全のため亡くなった。76歳だった。
 高松市出身。新聞記者、速記者、運転手など様々な職業を経て、1969年に動物小説「犬鷲」で作家デビュー。「君よ憤怒の河を渉(わた)れ」を始め、暴力や性といった人間の衝動を前面に骨太なストーリーを疾走させる「バイオレンス・ノベル」の旗手として支持を受けた。
 同作や「犬笛」などの作品は映画化され、79年の長者番付では、作家部門トップに躍り出るなど、時代を代表する人気作家になった。
 動物小説、パニック小説も得意とした。76年に「咆哮は消えた」、77年に「滅びの笛」「魔笛が聴こえる」で3回連続直木賞の候補になり、生涯に600冊以上の著書を世に送り出した。
中学生ぐらいのときに文春文庫で読んだ(ませてるな俺)「魔の牙」が特に印象に残っている。これほどまでに救いのない話を読んだことがなかった私は、読後体調を崩して発熱し、しばらく寝込んだ。実話だ。
回復してから出会った「滅びの笛」「蒼茫の大地、滅ぶ」(なんと荘厳で悲壮なタイトルであることよ)などのスケールの大きさは、国内基準を大幅に逸脱していた。もっとも量産していた時期には毎月一冊ずつ以上新刊が出ていたような気がするが、あの旺盛な生産力はそのまま物語のエネルギーに転化していたようにも感じる。高速回転の中からしか生まれ得ない言葉というものもあったのだろう。女と金をめぐる下卑た欲望を推進力に猛烈な勢いで紡がれる小説群の迫力にただ圧倒された。

あの暴力とエロスの渦巻く小説群を今読んだらどんな印象を持つだろうか。歳をとったことでまた違うものが見えてくるのだろうか。
そしてふと思ったのだが、作風は全然違えども舞城王太郎もまた寿行節のような問答無用さの嵐を再現することを夢見ているのではなかろうか。
ラベル:西村寿行 訃報
posted by NA at 03:46| 東京 ☀| Comment(1) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
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Posted by 時計 ブランド at 2013年08月03日 10:15
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