2007年05月09日

禁煙タクシーの罠

何でも名古屋の方では今月からタクシー内の原則禁煙が実現したらしい。以下asahi.comのタクシー全面禁煙化、県単位で加速 5月から名古屋でより。
 名古屋タクシー協会は5月1日から、同市内と近郊の営業車のほとんどにあたる約8千台を政令指定都市では初めて全面禁煙にする。愛知県全域でも県タクシー協会は5年後の完全禁煙を目指している。03年に施行され公共施設などでの受動喫煙防止を義務づけた健康増進法に基づいている。
個人的にも最近「利用するなら禁煙タクシー」と心に決めて、街に溢れる流しの車は敢えて拾わずに無線で禁煙車を呼んでいた。
終電後、会社から深夜料金で10,000円以上かかる距離に住んでいる身としては、前の客が吸ったタバコの煙と一緒に狭い空間に長時間閉じ込められるのは御免蒙りたい。ドアを開けた途端に車に染み付いたヤニのあの何とも言えない腐臭がぷんと鼻を突くと思わず「掴んだな」と口走ることがたびたびだった。なぜ金を払ってまで臭さに耐えなければいかんのだ。
運転手さんによると「禁煙? なら乗らない」という客の方がまだまだ多いらしい。志高い運転手を応援しなくては、と積極的に選ぶことにした。

だが、当然の話だが禁煙タクシーだからと言ってホスピタリティが高いとは限らない。昨日乗った車はまさにその典型だった。
個人タクシーの無線で午前2時過ぎに配車してもらったのだが、車内はいきなり俺ワールド全開だった。断りもなくクラシックの室内楽が大音量でかかっている。拍手が挟まったと思ったら別にアナウンスもなく別編成の曲が続いたので、どうやら運転手が自分で編集したソースらしい。まあ自分はこの手の音楽は嫌いではないけど、仕事帰りの疲れているときに聴きたいとまでは思っていないんだが。癒しのつもりか?
確かにタバコの臭いはしないが、代わりに何か便所の消臭剤めいた香りが漂う。要するに臭いに神経質なドライバーなのだ。おまけに寒い。非常に寒い。窓を開けようかと思ったら高速に入ってしまった。
さらにレーダー探知機だかETC機器だかが、角を曲がったり料金所の近くを通るたびにやたらに電子音と合成音声を出しまくり。音楽ファンであることと矛盾してないか。いつもなら文句を言うところだが、深く疲れていたのとこちらから呼んできてもらった引け目と趣味性の強さに圧倒されて、結局口を出せずじまいだった。
車内禁煙自体は決して悪いことではない。だが、個別の趣味嗜好の押し付けという意味では(健康への影響はともかく)、喫煙者のしていることとあまり変わらないのではないか。

しかし日頃喫煙マナーを口うるさく言っている俺も、程度の違いはあってもこの運転手と同類なのかもしれない。鏡を見せられたような気がして、大いに滅入ったという次第。
posted by NA at 10:48| 東京 🌁| Comment(0) | TrackBack(1) | 重箱 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック

名古屋のタクシーは全車禁煙
Excerpt: 名古屋では今日、5月1日からタクシーが全面禁煙となりました。 すばる交通でもEキャブ(黒塗りタクシー)は全車禁煙車です。他の車両についても、乗務員さんの希望があれば禁煙車になっています。無線配車も禁..
Weblog: すばるキャブログ!
Tracked: 2007-05-09 11:38