2006年09月07日

本読み日記'06夏(4)

だらだら続いてます。

ジェシカが駆け抜けた七年間について
歌野 晶午
原書房 (2004/02/06)
売り上げランキング: 109,443

△ジェシカが駆け抜けた七年間について(歌野晶午)
2年半前に買ってそのままにしておいた本。でも積読状態のままにしておけばよかったかも。
登場するランナーたちのトレーニングの様子や心理などの描写は実に説得力があるだけに、「どうしてこのネタでミステリーにしたんだよおおおお」と月に吼えたくなるほどちゃちなメインのトリックがつくづく惜しまれる。普通のアスリート小説だったらよかったのに。△じゃ甘いかな。


○どっからでもかかって来い!(日垣隆)
闘うライター日垣隆の日記。帯に「みずほ銀行も郵便局もペリカン便も不動産屋もネット古書店も、思考停止のオマエらとはとことん闘うよ!」とあるように、主にサービス業に携わる多くの企業・関係者が一部実名入りで完膚なきまでに叩きのめされている。
著者の憤慨は私憤にとどまらず、多くは共感できる。無能な連中の無能ぶりと、彼らがいかに論破されたかの詳細な描写を楽しみつつも、心の隅に痛みを感じるのは、私自身もまた日垣氏から糾弾される側のひとりであるに違いないとわかっているからだ。私のようなぬるい人間には他人を批判する資格はない。でもそれでは相互ぬる対応を是認することになり、いつまでたっても世間のサービスの質は改まらないのでは、などなどといろいろなことを考えさせられた。

TIME SELLER―本当の「時間」の使い方
フェルナンド・トリアス・デ ベス Fernando Trias de Bes 田内 志文
ポプラ社 (2006/03)

○タイムセラー(フェルナンド・トリアス・デ・ベス)
あまり期待しないで読んだら結構面白かった。世界的に売れた人生指南本「グッドラック」共著者のひとりが書いた寓話だ。
テーマは「自分の時間を取り戻す」こと、というとありふれているが、シンプルな言葉で大切なことを語るという「グッドラック」のスタイルからは一転して軽く冷笑的で、内容はほとんど荒唐無稽な法螺話である。だが訳(「グッドラック」と同じ田内志文)がよくこなれているため、現実離れした設定にもすんなりついていけた。思わぬ拾い物。
(まだまだ続く)
posted by NA at 23:58| 東京 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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