2010年01月09日

東響定期@サントリーホール

またベートーベンの第七交響曲を聴いてしまった。サントリーホールにて東京交響楽団の第574回定期。東響定期は一年ぶりである。

最初のシューマン「序曲、スケルツォとフィナーレ」は安心して眠れた(こら)。綺麗だけど、まあそれだけの曲だと思う。ただの客入れ音楽なのか、どういう狙いがあったのかわからないが、昨年もそういうプログラミングしていたと思い出した。

続いて英国の中堅作曲家フィトキンのピアノ協奏曲「Ruse」。本日一番期待した委嘱作品で日本初演。でも世界初演は昨年12月にイギリスで行われていた模様。別に最初にやった団体がえらいわけでも何でもないが、名曲かもしれない新作を他で先に演奏されたらちょっと悔しくはないか、と余計なことを考える。
編成は独奏ピアノと弦楽にティンパニ(奏者は二人でやたらいっぱい並べてあった)。ソロのキャサリン・ストットはストイックに音符の多いスコアを再現し、最後までペースを乱さなかった。というか、もともとペースはそんなに変わらない曲だったりする。三者入り乱れてのドカシャバぎこぎこカリコレラ大会が突然静まってはまた復活し、というあたりがruseすなわち「策略、計略」たる所以か。
シンプルな編成でのモノトーンの執拗な反復が作曲者の表現意図だったのかどうか、いかんせん音色のバリエーションに乏しいため、次第に当方の音楽脳の反応が鈍感になり「あーまた止まった、また動いた」ぐらいしか考えなくなってしまってどうもすみません。タコじゃないけどトランペットの一本でもあればまた色彩が変わったろうになあ。終わりの方はクライマックスを作るのに苦労していたように思った。部分部分は面白かったのだが、少々期待はずれではあった。

で七番。先月読響で乱暴極まりない絶品の演奏を聴いていたため、今回の大友直人の演奏は端正ではあるが面白みに今ひとつ欠けた。協奏曲でおやすみだった金管が集中を欠いたのか音を外したりぶわーっと行き過ぎたりで、どうもしっくりフィットしていなかったように思う。とりわけホルンの音程が気になった。大谷康子コンマスの奮闘(四楽章での嬉々とした刻みは見ていて楽しかった)あってか弦はなかなかいいノリでスウィングしていたのに残念だった。大谷さんは個人的に好みなので次もがんばるように。
ラベル:東京交響楽団
posted by NA at 01:49| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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