ちくわをかじりながらちびちび飲む。確かにホップ感横溢。というか、ビールという飲み物のパロディのような感じがする。苦み成分が異様に拡大されたビールのような飲料。盛夏に飲んだ方がもっとうまかっただろう。若干時期を逸したか、という気がしないでもない。
もともと酒税法の抜け穴をくぐるため造られた「第3のビール」だったわけだが、ビールの特徴をひとつひとつ解析して喉越しや苦みや麦芽の旨味などに個別に焦点を絞った商品が市場に出てきたことで、結果として「ビール」というジャンルを解体しているように思えるのが興味深い。苦みが欲しければホップをどっさりぶちこめばいいじゃん、みたいな身も蓋もない割り切りが「ホップの真実」(意味深な命名ではある)にはある。
この商品が来シーズンまで生き延びるかはここ数ヶ月の売り上げ次第なのだろう。マーケティングとは須くそういうものだ。その結果として「ビール」需要そのものが磨り減っていくにしても。
それにしても、本格的なビールでホップを増量して造るのは製法上何か問題があるのだろうか。業界の雄キリンにはむしろそちらの方を期待したいのだが、もはやビール本体では冒険はできなくなっているのだろうか。

