2009年06月23日

麻生政権末期の風景

多分に朝日新聞バイアスが入っている記事だとは思うが、読んでいてうら悲しいものを感じた。ウケてるかな?総選挙にらみ懸命演説 首相の都議選行脚より。
 「妊産婦健診は14回無料!」「出産一時金は4万円値上げ!」。テレビのショッピング番組よろしく語っているのは、麻生首相だ。東京都議選の応援演説で、「負けると極めて深刻な事態」と懸命な行脚が続く。
 平日は公務が終わった夜、休日は昼間から一気に7、8カ所。都議選告示までに自民公認の立候補予定者全58陣営を回る算段で、既に47陣営を済ませた。「都議選に負けると極めて深刻な事態」と自ら認める通り、総選挙に向けて背水の陣だが、では何を語っているのか。
 首相は通常、沿道の人たちと笑顔で握手しながら事務所に入る。5〜10分程度の応援演説では「これ一本に絞って8カ月やらせて頂いた」とまず景気対策をPR。12日、練馬区の事務所では定額給付金への感謝の手紙を披露し、「休日は高速道路、どこまで行っても千円」。さらに「いま子どもが産まれないっていうのは大変な騒ぎ。妊産婦の健診は無料にします。14回無料!」と訴えると「オーッ」という歓声と拍手が起きた。
 畳みかけるように「出産すると一時金が来るんですが、これは4万円値上げして42万円!」。エコカー購入者への政府支援が始まった翌20日には「エコの車を買えば25万円。25万だぜ?」。テレビのショッピング番組のようだ。
 笑いを取ることにも腐心。定番は第一声で「今日初めて、生で麻生太郎のツラ見た人?」。聴衆から手が挙がると、「テレビで見るよりいいと思った人? お母さん、見る目ある。まだ眼鏡替えなくても大丈夫よ」。
 失言は周辺が心配していたほどではなく、「今回は必ず惜敗を期して」と必勝と言い間違えて失笑を買う程度で済んでいる。
本当は金の話以外も少しはしているのだろうが、現場の受け止め方としてはおそらくこんな感じなのだろう。麻生首相本人もきっと忸怩たる思いで、あるいはやけっぱちになってバラ撒き政策を喧伝しているに違いない。

定額給付金についても、たとえば最新の産経FNN世論調査では評価する人が37.6%(評価しない人が58.4%)にとどまるなど、配ってはみたもののありがたみを感じてくれる人は少ない結果に終わったようだ。一時的に椀飯振る舞いをしても、既に増税された分の一部の返納、もしくは後年度の負担増で返す羽目になることを多くの人が感づいているのだと思う。
国政の抱える多くの問題は麻生政権誕生以前から持ち越されたものではあるが、国の最高責任者としてとりあえず形ばかりにしても対応しなければならない不運は同情に値する。ともすれば傲慢にも見える麻生氏のキャラは、国の勢いがよかったときにはそれなりに頼もしく映ったかもしれないが、このご時世ではまったく逆効果でしかない。

東京都の有権者にしてみれば、都議選は参院選以上に無責任な投票が許される選挙なので(おそらく身近な政策課題の解決は市区の選挙にお任せ)、付和雷同な都民の性格からして自民党と公明党には相当厳しい結果になるだろう。そうなった方が面白いからだ。
となれば、総選挙前の麻生退陣も現実のものとして視野に入るだろう。

個人的には、自民党が次の総選挙で勝つ道はふたつしかないとみている(そう願っているわけではない)。前者は、入閣などと生ぬるいことを言わず、橋下大阪府知事を衆院候補者として立て、当選した暁には橋下氏を首班に政権樹立することを公約する方法。公示前に小池外相や東国原総務相(が別にいいとは思っていないが)など、大胆な人事の次期内閣リストを前面に出して選挙に臨む。つまり、今の自民党を全否定して戦うほかないと思う。
目玉はいろいろありそうだ。村上春樹文科相、なんて本人が受けるわけないか。ガザに行くより100倍ハードル高いぞ。ならば青色LEDの中村修二さんでどうか。当然勝間和代も経済関連ポストで入閣するのだ。あ、でも田母神防衛相だけは勘弁してくれ後生だから。
かつては社会党から首相を立てた連立政権を組むなど、打つ手を選ばず政権維持に腐心した自民党なので、これぐらいの芸当はあり得るかもしれない。もっとも、さすがに自民党本体の解体を伴う博打ともなれば党内分裂は必至だ。患者が自分で手足を切断する手術をするみたいなものだし。しばらく乱世が続くことになろう。
ふたつと言っていながら、もうひとつを書き忘れるところだった。北朝鮮への宣戦布告である。もちろんそれを願っているわけではない。以下略。

妄想はともかく、今の自民党では誰が首相を務めたところでさほどの支持浮上は見込めないことは確かだ。麻生首相の悲しいバラ撒き行脚はいつまで続くのだろうか。都議選どまりか。
posted by NA at 10:39| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 報道 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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