2009年05月12日

小沢民主党代表、ようやく辞任

何の工夫もないタイトルしか思いつかなかったのは、今更感が強かったためだ。この二ヶ月の空転は、民主党の危機管理能力に大きな疑問を抱かせるに十分だった。いったい何だったんだろう。

西松建設献金問題は大山鳴動して何とやらで、毎日新聞が飛ばしていた「二階立件」も結局行われないまま尻すぼみで終わりそうである。検察の捜査が恣意的であった可能性は少なくないだろう。いっぱい路駐しているのに何で俺の車だけ駐禁切符を切られるんだ、という憤りを一億倍ぐらいしたら小沢氏の心境に近くなるだろうか。秘書かわいそうすぎ。
全国の検事を招集しながら大した成果を上げられず費用対効果では明らかに失敗だった東京地検特捜部、その尻馬に乗ってあやしげなスクープを一面やニュース番組冒頭で連発していた各マスコミもそれぞれ評価を大きく下げたことは間違いない。検察のリークならば何を書いたってオッケーオッケー、という風潮は裁判員制度導入後も続くのだろうか。

だが特捜部の思惑がどうであれ、一連の捜査は小沢氏が宰相の器にふさわしいかどうか、という問いとして世間に受け止められ、それに対する答えが小沢評価の暴落とそのおまけとしての麻生内閣の支持率微回復だった。その意味で、党首討論の予定を入れておきながら直前で辞任するというちぐはぐさはこの見解を小沢氏自らが追認したものと受け止められても仕方ないだろう。
あるいは三月の時点で一度素早く身を引き事件対応に専念していれば、どうして小沢もなかなか機敏ではないか、と評価を挽回する道に繋がったかもしれない。本人は必要なタイミングに必要なステートメントを発表し説明責任には十分意を尽くしてきた、との思いがあるようだが、残念ながらそれでは公に対してのアピールとしては不十分なのだ。マスコミを敵に回して反論することの困難さはわかるが(意見広告をテレビでばんばん打てる米国はいいな、と思う)、小泉後の宰相に求められているのがまさしくその才覚、ワンフレーズで局面を打開する表現力なのだと思う。性格のいい田中康夫がどこかにいないものか。

ともあれ小沢一郎は表舞台から去り、誰が次の民主党代表になるにせよ、総選挙は今すぐ解散か首相のすげ替えでもしない限りは自民党の記録的な敗北となる可能性が強まった。高速料金のおまけと定額給付金の助けもあって若干持ち直した麻生内閣支持率は再び下降線を辿るだろう。豚インフルエンザの封じ込めに失敗すればなおさらだ。
好きな方はお好きなのだろうが、首相会見や国会などでの麻生太郎の相手を見下した傲岸な受け答えは見ているだけでうんざりしてくる。見なければいいのだが。あるいは舞台上の漫才師に馬鹿にされて喜ぶ観客みたいなものか。虚仮にされているのは客ひとりひとりなのに。

ただでさえ気が滅入るニュースだらけの昨今、希望を抱かせる言動とルックス(これ大事)を持ち合わせた首相の登場は切望されていると思う。米国で「Change」を旗印にオバマ大統領が誕生した最大の理由はそこにあった。そういうキャラクターが今の日本の政界にいるのか、と問われても困るが、少なくとも人前ではえらそうに振る舞うのが仕事だと勘違いしている輩、自分の意見を相手に丁寧にわからせる努力を怠っている輩の出番がないことだけは確かだ。
posted by NA at 05:42| 東京 🌁| Comment(1) | TrackBack(1) | 報道 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
NAが記録するの?
Posted by BlogPetのめち at 2009年05月13日 15:27
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Tracked: 2009-05-12 22:06