2009年03月24日

おそろしい話

ぞっとする話を、職場に派遣で来ている女子の人に聞いた。舞台はうちの会社ではない、ということだが、果たしてどうだか。

同じ登録先で派遣社員をしている彼女の友達に、彼女の派遣された先の社員(中年男)が岡惚れして何かと馴れ馴れしくしてきたそうだ。本来開示されていないはずの携帯メアドもなぜか入手して「若手呼んで合コンやるけどあいてない?」とか絵文字入りメールを頻繁に送ってきてうざいことこの上なかったという。
いい加減に返事をしていたら脈ありと勘違いしたのか、仕事の愚痴や家庭の不満(妻帯者らしい)を書いてくる始末。メールは徐々に頻度を増し、放っておいても次第にエスカレートして文章がどんどんポエミー(笑)になってきたという。詳細は教えてもらえなかったが「文中に90年代のJポップを引用したりして相当いっちゃってる内容」とのこと。
さらにその中年、「○○ちゃんはメルトモ」「○○ちゃんとは気が合う」「もしかしたら○○ちゃんもまんざら」とろくでもないことを周りに吹聴し出したらしい。こうなると冗談では済まないレベルだ。

そやつの上司に訴えたら社内問題になることはまず間違いないが、左遷されたりクビになったりして逆恨みされるのは厭だし、職場自体は気に入っているのでもう少し続けていたい、というのが彼女の希望だった。さりとて変な評判がひろがるのも迷惑だし癪だ。仲間に誤解されたくはない。

で、彼女が自衛のためにどうしたかというと、中年から来たメールを派遣社員同士で作っている内輪のメーリングリスト(みたいなもの、と言っていたのでSNSかも)に自動転送する設定をしたそうだ。勤務中に飛んでくる馬鹿ポエムメールが同じ社内を含め様々な所に務め派遣OL仲間に瞬時に転送され、そのキモさは職場での一服の清涼剤として大いに尊ばれているという。毎日ネタに事欠くことなくコメントも大にぎわい。めでたしめでたし。

これを読んでいるあなたが、職場の若い派遣社員の女の子に思いを寄せてのぼせ上がりメールを送ったりしているようだったら、送信直後に職場の複数箇所で「プッ」と吹き出す声が上がったりしていないか気をつけた方がいいよ、という話でした。まあ気づかない方が幸せかもしれない。派遣社員のおもちゃにされても嬉しいのであればそれもまたよし。

……という顛末に表向き大笑いをしつつ、しがない中年男としては肝を冷やして太宰治「御伽草子」の「カチカチ山」で狸が絶命間際に「惚れたが悪いか」と叫ぶくだりをふと思い出したりもする。悲しからずや、もてない男は何をしたところで結局は笑いものなのだ。
posted by NA at 17:14| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 日乗 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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