2008年11月18日

あいうえおちゃん(森絵都、荒井良二)

ナンセンス絵本はいい。金融危機だとかリストラだとか何だとかで疲れている頭にはこういうのが効く。
言葉遊びの名手谷川俊太郎にこの類の著作は多いが、この「あいうえおちゃん」もなかなかである。文を書いた森絵都さんは直木賞作家らしいがこれまで未読だった。七五調の変形の4+4+5で「あ」から「わ」までにてきとうな言葉を充てていて、それはたとえば「き」ならば「きれいな きんぱつ きんたろう」というふうに乱反射ぎみのフレーズだったりするのだが、これに荒井良二描くところの脱力イラストがマッチして失笑必至、という構成だ。

aiueo.gif個人的に特に気に入ったのは「りこんの りゆうは りこんれき」。あるある、こういうの。苦笑いするしかない。
大人が読んでも面白いが、これはやはりひらがなを覚えたばかりの子供に与えるのがよろしかろう。最初は響きを楽しみ、いつの日か意味に気づいてはっとするのだ。遅効性の毒を楽しむところに読書体験の醍醐味があるのだと思う。手頃なクリスマスプレゼントにいいかもしれない。
posted by NA at 10:45| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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