2008年11月02日

敵の弱点を衝くということ

政治ネタは好きではあるが実際は国政とも地方政治とも縁もゆかりもない門外漢、偉そうなことを書いても政治運動に参加したことはこれっぽっちもなく所詮床屋政断の域を一ミリも出ない私だが、次の総選挙で民主党が勝つための方策は知っている。公明党を徹底的に叩きのめすことだ。要するに2005年の小泉郵政解散と同工異曲だが。

小選挙区制というのは面白いもので、相手方の議席を奪還すればそれで差し引き+2になる。至極当たり前のことだが、参院選で一人区対策に腐心した小沢一郎(敬称略)はそのへんのことは百も承知のはずだ。
そして敵を攻める場合、最も兵力の強い所に真っ正面から挑むのは愚の骨頂。戦術の要諦は弱点を見極め急所を衝くことにある。
与党の弱点とは、言うまでもなく公明の選挙区議席だ。彼らが選挙の時期について異常なほど神経質になるのは、自分らのウィークポイントをよくわきまえているからに違いない。

本来自民党支持者で、選挙区で積極的に公明党に投票している有権者は決して多くないだろう。調整の結果自民党候補が出ないことになってしまったので渋々入れているのが大半ではないか。となれば、小沢一郎のみならず民主党の看板、具体的には鳩・菅・岡をはじめ個人的に贔屓の長妻や馬淵澄夫(最近ちょっと影が薄いようにも思うのでがんばってほしい)といった全国区で票が取れる面子を公明現職のいる選挙区に落下傘投入するのが、与野党逆転を確実にする近道と言えよう。所詮民主も自民も実質はさほど変わらないのだから、得体の知れない公明議員に入れるぐらいならこの際民主へ投票してしまえ、という保守層は決して少なくないとみた。

政治ショーと化した近年の選挙では、有権者は宥和よりもわかりやすい対決を求めている。実績も何もないぽっと出の候補が「姫の虎退治」という俗受けするキャッチフレーズだけで自民党の大物を蹴散らした参院選の記憶は未だに新しい。
重鎮らのチャレンジで総選挙の公示日にサプライズを起こせば、おそらく当該議員らの元々の地元の選挙区でも「じゃあ留守を護る代替候補にも投票してやろう」と好感を持って受け入れられよう。ひとりの議員の活躍で二議席分取れる確率はかなり高いとみた。少なくとも公明党の議員が増えることだけは阻止できるはずだ。これは高い当選率を誇ってきたあの政党にとってはかなりの痛手になるだろう。

……という素人考えはきっと民主党選対ではとうの昔に「ばかばかしい」と却下されているに違いない。選挙後、公明党を取り込んだ連立政権を樹立して安定多数を目指すプランなどもあるのだろうし。だが、それは安全なようでいて有権者を視野に入れていない愚策だと思う。たとえ実現しても、程なく空中分解した細川連立政権の二の舞がオチであろう。
繰り返すが、国民が選挙に求めているのは2005年衆院選のようにわかりやすいアジェンダセッティングであり明確な悪役なのだ。今考えても国政の最重要事項でも何でもなかった郵政民営化問題を、あたかも改革の主役であるかのように位置付けて一点突破で選挙を戦い抜き見事博打に勝った小泉純一郎の胆力(だけ)は賞賛されて然るべきだ。今回の衆院選(いつやるの?)が真の意味での政権選択選挙と位置づけられていることは承知だが、もうひとつの大きな主題として、約十年に亘り自民党政権に寄り添い影響力を発揮してきた(ex. 地域振興券)公明党という原理原則の不明な鵺政党に引導を渡す選挙とするかどうかは、ひとえに小沢一郎の決断にかかっている。長いね。
2005年には、特定郵便局がどうなろうが一番どうでもいいはずの首都圏で自民党が圧勝した。局地の勝利は全体に波及する。自民と民主の間で選び兼ねている有権者も、本質的ではなくとも「アンチ公明」というテーマが設定されれば心が動くのではないか。勝つために必要なのは不確実な援軍ではなく、明確な敵だ。政権奪取を目指す政党であるのならば、本気度を示すには公明を切って捨てるべきであることはもはや自明と言っていいだろう。

書いているうちに「国民を巧妙に騙す方法」みたいな話になってしまった。クラス内でのいじめにどこか似ている論であることは認める。が、まあ実際のところ民主党とはそういう大胆な賭けに出る党ではないよな、いろいろな立場の利害が絡んで身動き取れないだろうなあ、とわたくしは見くびっている。君たちには無理だ、きっと。
個人的に公明党はすげえ嫌いでさっさと分解して宗教の人は宗教に専念してほしいなあただし折伏はなしでね、と常日頃思っているので、衆院選にかこつけてささやかな願いを書いてみたまでの話。自民党の人もそのへん少し何とかしてはくれないものでしょうかね。

ひとつ考えられるのは、解散時期などを巡ってもめたあげく自公が決裂すれば、それは必ずしも自民党にとって不利な要素ばかりではないのではないか、ということだ。どのみち前回当選議席に届かないことはわかりきっているのだし、麻生首相が先手を打って捨て身の賭けに出る可能性もないとは言えないのではないか。そこまでやったら自民党をほんの少し見直すかもしれない。と小声で言っておく。
posted by NA at 02:52| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(1) | 雑念 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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