先日変な夢を見た。街頭活動している小沢一郎の夢だ。出くわした自民党候補に笑顔でやあやあと手を差し伸べながら近寄る小沢の顔面を、その自民党候補(口の端を歪めていたかもしれないが委細不明)がやにわに取り出した拳銃で撃ち抜くのである。次の瞬間、場面はニュース映像になりフラッシュバックするかのように仰け反り倒れる小沢の姿が繰り返される。びっくりして目覚めた。
断っておくが、個人的にこのような願望を抱いたことは一度もない。政治的選好は自民よりも民主寄りであるとは思う(究極の選択じみてはいるが)。どのようなかたちにせよ次の総選挙では与野党が入れ替わり、官僚機構も含めてドラスティックな変化が起きてほしいと願っている。
だが、小沢一郎率いる民主党では総選挙で勝てないだろうな、という予感も強く感じる。おそらく有権者は小沢一郎自身にはそれほど魅力を感じてはいないだろうからだ。
参院選で勝ったのはあくまでも参院選だからであって、前回民主党に票を投じても政権選択選挙である衆院選で同じ投票行動を取るには躊躇する有権者は少なくない、と思う。岡田克也の例からも明らかなように、民主党代表が新鮮と受け止められる賞味期限は短い。ましてや小沢である。
だから自民が小沢を倒す夢を見たのか、というと少し違うような気もする。誰かの身の上に不幸が降りかかるのを願ってはいけないことは百も承知だが、それでも無投票で小沢三選を認めてしまう今の民主党の為体をみていると、総選挙直前に不慮の事態で代表が替わるような事態があったらどうなるだろう、とふと思ったりする。それが歪んだかたちで表れたのが先の夢だったのかもしれない。
たとえば、本当にたとえばだが、総選挙が公示されたその日の党首第一声の途中で、小沢一郎氏(失礼な想像なのでここから表記は丁寧になる)が心臓に不調を訴えて緊急入院し、民主党は大混乱に陥る。小沢氏は幸い命に別状はなかったが、もはや激務には耐えられないことが明らかになる。では誰が火中の栗を拾うのか。大方の予想を裏切ってここで俄に浮上したのが48歳、まだ当選三回(前回は比例区復活)ながら知名度と好感度では誰にも優る長妻昭氏であった。
米民主党で大統領に挑むバラク・オバマは47歳だ。制度疲労を起こしている日本国の建て直しには、経験の浅さはむしろプラスに作用するだろう。誰もがそう判断した結果、民主党は歴史的勝利を収め、敗れた自民党の総裁はカメラに向かって斜に構えて憎々しげに敗戦の弁を吐き捨てた。……というシナリオを夢想する。官僚にとっては悪夢だろうな。
というようなことでもなければ、党内バラバラ政策方向性不鮮明の民主党が今更ブームを起こすような事態は考えられないと思う。死んではいなくても「小沢さんの悲願を継ぐ」と弔い合戦ムードを盛り上げ、若い人材の未知の可能性に賭けるぐらいの冒険をしなくては、この国の保守体質の打破など夢のまた夢ではなかろうか。
正直、現状の民主党には政権交代を起こすほどの勢いはないと思う。よくて第一党、それも過半数にはほど遠く、公明が引き続き自民と連立政権を維持するという煮え切らない結末に終わりそうな気がしてならない。
と言いつつ自分は他党の若くて美人の女性候補に入れるか迷ったりしているわけだが(笑)、民主党に何か隠し球があることを期待しつつ予定調和の自民党総裁選の行方を気にするこの頃だったりする。
さてさて、選挙はいつになるのやら。
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