2008年09月04日

嘘をつくのに必要なこと

GIGAZINEに抄訳が出ていたズル休みをするときの注意点6つを読んで、前の職場でのできごとを思い出した。

そやつはある時、食あたりを理由に数日仕事を休んだ。決算期でひどく仕事がシビアだった時期で、社運の百分の一ぐらいはかかっていたそれなりに重要なプロジェクトの担当だった。しかしまあ腹が痛くて身動き取れないそうだから仕方がない、とあきらめて、深夜までかかってみんなで穴を埋めた。

その年の忘年会でカキ鍋が出た。休んだ当人も含めて鍋を囲んでいて、上司が突然「カキと言えば、あたるとすごく苦しいんだよな」と話を切り出した。口調が少し芝居がかっていたので周りにいた人間は皆ピンときたが、ズル休み野郎は「へえ、そうなんですか。生ガキ?」とまるで意に介さない。
「そうだよ。でさあ、仕事が煮詰まってたときに部屋のひとりがあたったことがあってな。動けないって言ってきて」
「大変でしたね、はは」本人を除いて緊張が高まる。

「しょうがないから全員で残業したが、えらく大変だった」
「そういうときにナマモノ食いますかね、フツー」と本人は相変わらず気楽だ。
「まったく、非常識にもほどがある」
そやつはさらに軽口を叩こうとしてようやく周りの空気を察し含意に気づいたが、気づくと同時にうろたえて「あー」と声が裏返り自ら墓穴を掘った。あとは楽しい追及大会。女と旅行に行ってたらしい。以後彼には「おなか」という渾名がつき、しばらくは宴会や誰かの有給取得のたびに語り継がれる羽目になった。

嘘をついた人間は、ついた内容とシチュエーションをしっかり覚えていないとえらい目に遭いかねない、と思い知った出来事だった。私が嘘を決してつかない(←ちょっと嘘入ってる)のは人を騙す演技力と記憶力に自信がないからであって、正直者だからでは断じてない。ズル休みのような面倒くさいことをするぐらいなら、職場で仕事するふりをしている方が簡単だし。

さておき、元記事の英文を見ると「米国人の多くは年間10日しかバケーションがない」なんて書いてあってちょっと意外に感じた。イースターやサンクスギビング、クリスマス休暇などを勘定に入れて10日なんだろうか。まさかねえ。
それにしても日本の三連休は多すぎる、と9〜10月のカレンダーを見て思うこの頃。
ラベル:ズル休み
posted by NA at 02:14| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 電網 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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