2008年06月17日

「iPhoneは売れない」論への懐疑

iPhoneをめぐるブログ界隈後出しじゃんけん大会に参戦……するほどの知識も見識もないので、小声でぼそぼそと感想だけ書いておく。
もちろん当たったら鬼の首を取ったような勢い(ってどんな勢いなんだか)で「それみたことか」とわが先見の明を喧伝し、大ハズレだったら慎ましくエントリ削除するぐらいの構えだ。<この卑怯者。

iPhoneは(あまり)売れないかもしれないという話 - Thirのはてな日記
電車の中を見てみたり、あるいはアルバイト先の塾で中学生〜高校生が携帯電話をどんなことに使っているか見てみると、「メール」「ウェブ」「モバゲー」「ワンセグ」が主だったりする。で、iPhoneはそのどの機能に関しても、日本の携帯電話より貧弱、もしくは搭載していない。特に我々が思っている以上にモバゲーの力は偉大で、これがiPhone上で動かない限り、中高生はiPhoneを買わないだろうと思う。それくらいモバゲーは人気だったりするのだけれど、その話はまたいつか。で、まあ先ほども書いたように「主な顧客は機種変更層」であることを考えると、彼らが一度大いに楽しんだモバゲーを捨ててiPhoneに来るというのは、あまり考えられない。もちろんかつての自分のような高校生だっているだろうけど、あくまでも少数派だろう。
livedoor ニュース - iPhoneは売れない
 まず、iPhoneには日本で流行している「着うた」「ワンセグ」「お財布ケータイ」などの機能がありません。これは日本で販売するにあたって致命的です。もちろん私はこんな機能は使っていません。これを読んでいるあなたも使ってないことでしょう。使ってないのにどうして存在するのか?それはあなた以外の人が利用しているからに他なりません。
 中学生、高校生、大学生、OL、中高年のサラリーマン。このあたりは実際ほとんどの人が利用しています。そしてこの層は携帯電話にお金を使います。しかし、それらをユーザとして取り込むことができません。この時点で一般への普及は絶望的です。
ほかにもいろいろな観点からの「売れなさそう」論はあるみたいだけどとりあえず目についたところから引用。
うーん、そういうもんですかねえ。

あまねくすべての若者がiPhoneに飛びつくとは思わないけど、生涯で一番カッコよさに敏感な世代がぜんぜん反応しないとも思えないんだけどな。で、ファッションリーダー(笑)にあやかりたい非アーリーアダプターもホワイトプランでめでたく仲間入りという道を辿るのではないかと。
これはソフトバンクモバイルが思い描いている絵図のまんまではないか、とも思うけど、参入直後叩かれまくったSBMが価格による差異化で着実にシェアを伸ばしているところからして、案外世の中単純にできているんじゃないかという気がする。

iPhone上のSafariがどれぐらい優れているのかはまだ体験してないからわからないけど、たとえばYourFileHostが実用的に表示できる(どういう実用かはともかく)ぐらいのパフォーマンスが出るのならば、モバゲーに奪われていたメディア接触時間のかなりの部分をかっぱぐことは可能だろう。男子便所の個室が常時埋まりまくりの異臭漂ういやな世の中にならないといいけど。
さらにアップルが必殺技「50円祭り」を販促キャンペーンで炸裂でもさせようものならば、別に日頃音楽にそんなに興味のない輩でもついついつまんじゃうと思うなあ。前のは何かの間違いだったのかもしれないけど、今度は本気で「つめつめ2000円」でサービスするとか。って枝豆じゃないんだから。値段の割に音質は大したことない「着うた」との違いは歴然としているはず。

願望まじりの妄想はさておき、「ワンセグ」「おサイフケータイ」(関係ないけどこのネーミング大嫌い)などといった日本の携帯の意匠が果たして本当にユーザーの求めているものなのか、ということがiPhone上陸によって残酷なまでに明らかにされるのではないか、と思えてならない。もともと電池が切れたら使えなくなる財布ってありかよ、とか、表に出ていて観たいテレビ番組が現実にどれだけあるのか、とか疑問に感じていた。テレビについては広域でなく狭いエリアで事業者がサービスするようになればまだ可能性はあるのかもしれないが、もはやオリンピックや紅白のような大型コンテンツでさえ国民の過半の関心を惹き付けるのは難しい時代だ。屋外でのデートの最中には、一緒にテレビを観るよりもナイスなオンデマンド動画を見せっこする方が楽しいのではなかろうか。で財布はオートチャージ対応のSuicaかPasmoでいいんじゃないのかと。
極端な話、今までそれらの機能が支持されてきたように見えたのは、消費者が単に目新しい何かがほしかっただけで、機能そのものを渇望していたわけではなかったのではないか。別にスタンガン機能でも五徳ナイフでもよかった、とまでは言わないけど、携帯情報機器の本質とは違うところでメーカー主導の差異化が行われていて、我々はそこから選ぶしかなかったというだけのことなのではなかろうか。

もうひとつ、様々な端末に手を出しては使いこなせなかったり後継機が出なかったりで泣いてきた古今東西のPDA/PIMユーザーが、ついにiPhoneに安住の地を見出すのではないか。これはかなりの確率で実現しそうな気がする。この人たちの積年の期待を裏切ってはいかんよ。
ついでにApple StoreにNewton持って行ったらただでiPhoneと交換してくれようものなら年老いたアップル信者は号泣が止まらないだろう。で、もしそれが実現するのであればW-Zero3もどうかひとつ。

ジョブスと孫という東西を代表する奇策なおじさんが二人揃って売り出すiPhoneだからして、来月の発売までにはきっと何かしら更なるサプライズが用意されているはずだ。お祭りはこれからだと思う。根拠はないけど。
posted by NA at 00:48| 東京 ☀| Comment(3) | TrackBack(0) | mobile | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
「おサイフケータイ」は電池が切れても使えますよ(ロックを外していれば電源を切っていても使えます)。
また、良くJRを使う人なら判るハズですが、オートチャージ対応のSuicaかPasmoではダメで「おサイフケータイ」なければならない決定的な便利さがあるんですよ。
私を含め、そういう方々はFelica機能未搭載というだけでiPhoneは問題外って人が多いと思う(ワンセグはともかく)。
それにタッチパッドONLYの携帯端末って、私には「ものすごく使いずらい」です。
やはり日本ではそれほど売れないんじゃないかなぁ…と思う。
Posted by zulu at 2008年07月17日 05:04
zulu様、おはようございます。

ロックしない携帯を落として他人にsuicaを使われ放題、というのはどうかと思いますが、利用できる店が雑貨ばかりだからそんなに被害は大きくならない……のかなあ。
まあそのへんは趣味の問題なのでしょう。カードだって落とすことはないとは言えないし、連絡すれば止められるのも同じ。ただ財布が開けっ放しみたいな状態なのは気にはなります。

電車三線を乗り継ぎ、しかも紙の回数券を使う方が定期より安いという私の通勤環境ではSuica/Pasmoのメリットを享受できていない、という現実もあり、「おサイフケータイ」の利点を理解するには至っていません。ま、このへんはおいおい改善されることを期待しますが。

出足好調だったiPhoneが今後も売れ続けるかどうかはわかりませんが、日本のこれまでの携帯利用状況にフィットしているかはさておき、可能性は決して小さくないと思います。あのインターフェースを生かしたアプリケーションも(何せ市場は世界規模ですから)様々に出てくることでしょう。
別に買っちゃったからとことん心中覚悟、ということではありませんが、私は結構いい線行くんじゃないかと見ています。
Posted by NA at 2008年07月17日 05:31
回答(応答?)ありがとうございます!
つい先日も友人が「携帯を落として他人にsuicaを使われ放題」が怖いと言っておりましたが、ロックを掛けられないsuica,pasmo,クレジットカードを落とすよりはまだ安全かと思うのですが…。

iPhoneお買いになったんですね! それならばもうこれ以上iPhoneに対して批判じみたことを書くことは失礼にあたると思いますので差し控えますm(_ _)m


Posted by zulu at 2008年07月17日 16:08
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