2009年11月01日

魚づくし

uo.jpgしばらく使っていなかったiTunesを起動してiTSに行ってみたら、文字がすごいことになっていた。寿司屋の湯飲み状態。程なくして9.0.2へのバージョンアップを促すポップアップが出たので、おそらく既知の不具合だったのだろう。……と思って待っていたら直ってないぞコラ。もちろん予定していた買い物は中止だ。

ここでようやくまじめに検索して(およそふた月前に旬な話題だった模様)、iTunes 9 for WindowsでiTunes Storeにアクセスすると文字化けする問題 : Safari Realizedのコメント欄で紹介されていたiTunes.cssの書き換えによって解決した。
もともと変な字形だったのが気になっていた「MS ゴシック & MS 明朝 JIS2004 対応フォント (KB927489)」をこの際アンインストールしようかと思ったが、「プログラムの追加と削除」にもはやエントリが見あたらないため消しようがなかった。メイリオの行間は広いので若干表示が間延びした感はあるが、さほどの問題ではない。

綿密に探したらオフィシャルサイトでの何らかのアナウンスがあったのかもしれないが、少なくともGoogleで上位に来るのはユーザーによる発信ばかりだ。Apple Japanのこれまでの対応を鑑みると、今回も知らぬ顔を決め込んでいたとしても不思議ではない。
個人的にはJIS2004対応の有無が問題になるような文書を作ってはいないし、Microsoftのフォントが何らかの標準に反していたのが原因だった可能性もあるのかもしれないが、それでも後発のソフトウェアの不具合の解決策が既存のフォントのアンインストールということではやはりまずいのではないか、と思う。
周辺で利用者が増えてきたこともあり、次のノートPCを思い切ってMacBook Proにするか、と考えていた矢先だったが、尻込みさせるには十分なできごとではあった。Macだけ使っている分には問題はないのかもしれないけど。
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2009年10月20日

映画版「カイジ」はなかなかの拾いもの

いくらなんでも藤原竜也がカイジって無理ありすぎだろ、顎丸いし。と思っていたらあに図らんや、なかなかのはまり役だった。あなどってはいけない。
冒頭のコンビニでバイトをするあたりの演技は世を拗ねた青年というよりは頼りない坊主の風情だったが、物語の進行と共に原作譲りの大仰な台詞がちゃんと似合うようなキャラづくりをしていた。えらいえらい。
多額の予算を注ぎ込まなくとも、原作と主人公キャラがしっかりしていれば骨格がぶれないいい映画ができるという好例だと思った。たとえエスポワール号がぜんぜん豪華客船に見えなくとも、物語の妙味は損なわれていなかった。

画としては単純極まりない「鉄骨渡り」がしっかり見応えあるドラマになっていたのも収穫。原作の感動が損なわれていなかっただけでも評価に値する。失敗する負け組たちを見て喝采を上げるセレブの描写には月並みながら本当に敵意を覚えたもんなあ。そして石田さん役の光石研が好演。彼の演技がこのシーンを光らせた。
そういえば好演といえば地下飯場班長役の松尾スズキもだ。今うさんくさい人間を演じさせたらこの人の右に出る俳優はいないだろう。オーバーアクトぎみの香川照之もマンガっぽくてよかったです。

長大な原作のあちこちを摘んで130分にしているのでかなりせわしい(限定ジャンケンはオリジナルのルール通りにやってほしかったが、まあ細かい心理ゲームは映画向きではないよなあ)し「その展開はないだろう」というところもままあったが、若手女優を出して恋愛展開、みたいな余計なことはせずに直球勝負しているところに好感を覚えた。ほぼ紅一点の天海祐希は事実上男役だからいいのだ。ビバ宝塚。
カイジといえばおなじみ「ざわ...」の音声化には笑った。これから行く人は聞き逃さないように。

ところで公式サイトのフラッシュは重すぎるのでどうにかした方がいいと思った。全部を見て回るには時間がかかりすぎる。暇で金のない負け組の人が観ていればいいということか。
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2009年10月19日

動画の音声フォーマットだけ変換する方法

極めて特殊なハードの組み合わせでの話なので汎用性はないと思うけど、一応自分用備忘録ということで書いておく。検索エンジンで見つけてこの頁に来た方のお役にはあまり立てないかもしれませんが、そのへんどうかご容赦を。

相変わらずYASHICA DVC588なる低価格低性能DVカムを使っている。どぎつい緑などのすっごい色やズームするとすぐピントがずれてぼけぼけになる画像を見ているともう少しましなHDカメラがほしくなるが、まあとりあえず人が動いて映っていればいいじゃん程度の用途であればこれでも十分ではあるのだ。
ただ、撮りためた画像をこれまた以前に買ったPopcornHour A-110にて観ようとすると音が出ないのが困りものだった。どうやらMicrosoft ADPCMには対応していない様子だ。公式サイトの掲示板を探ってみても「早く対応してくれよう」という声しか見つからない。

というわけで適当なフリーソフトを漁ることにした。VirtualDubあたりでいけるかと思ったが、VFWコーデックがないとかだだをこねられたので、結局選んだのはOxelon Media Converterだった。これがなかなかの優れもので、動画ファイルのビデオの方はDirect Stream Copy設定で、音声だけ任意のフォーマットに変換できる。
上記組み合わせでは試行錯誤の末、「PCM Signed 16 Bit Big-Endian」にしたらなぜかうまくいったので、理由はそれ以上追及せずこれで使うことにした。変換早いしファイルサイズも増えてないそれほど大きくなってはいないようなのでとりあえずは問題ないかと。

ただタイムスタンプを変更せずに変換するオプションはついていなかったので、これもフリーソフトの井上博計氏制作CopyTimeにてオリジナルの日付・時刻に書き戻す。「いつ撮ったか」は重要な情報なので、できれば時間情報は保存しておきたい。あるいはファイル内部で持っているのかもしれないが。

それほどヘビーに動画を撮っているわけでもないので、とりあえずはこの方法でしばらくやってみるつもり。もしほかにもっと簡便な方法があればご教示ください。>詳しい方
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2009年10月12日

困った映画「しんぼる」


「要らないからあげる」と知り合いから「しんぼる」のチケットが回ってきた。天才松本人志の映画に対してなんたる侮辱、と怒らなかったのは、前作「大日本人」を観ていたからだ。そして今作の風評(というかほとんど悪評)も聞いてはいた。
もっともただでなら行ってもいいか、と思ってチケットをもらったのが大間違いではあった。こういう困りものの作品を野放しにしていていいものだろうか。

人生の時間は限られている。93分を費やすましな選択肢は他にいくらでもあるはずだ。果たして劇場内には休日の夜にもかかわらず(休日の夜だから?)一桁しか観客がいなかった。我が県の民度にはかねて大いに疑問を抱いてはいるが、この映画については順当な反応だと思う。

「大日本人」を観ていなかったならばあるいはもう少し楽しめただろうか? 松本人志の興味はどうやら壮大な「間の悪さ」の現出にあるらしい、という前作に対して抱いた感想は間違っていなかったようだ。
二つの世界(メキシコのプロレスラー一家の物語と謎の白い部屋に閉じ込められた男の物語)が並行して描かれて終幕近くでクロスする、という、まあよくある手法ではあるが興味を繋ぐやり方としてはそれなりに有効な構成をこの映画は取る。だが、構図が明かされたときに待っているのは失笑だけだ。
ちなみに「大日本人」での特撮ヒーローの活躍は仮面レスラーに置き換えられ、前作のかわいそうな祖父の役回りは「しんぼる」ではルチャドールの小学生の息子に振り返られている、というしょうもない類似点を指摘するぐらいしか書くことがない。メキシコパートは真相が明らかになるまではそれなりに観られるシーンが作られていた(プロレスの試合場面はなかなかいい感じだったのだ)だけに、オチのつけ方がまったくどうにも納得できないのだが、所詮そういう映画ではないのだから仕方ない。咥えタバコで乱暴な運転をする修道女(ルチャドールの娘)はなんで物語に絡んで来ないのか、などと怒ってももうまったく本当にどうしようもないのだ。

前作の感想にも似たようなことを書いたが、松本人志が既存映画と違う感触を表現することを強く指向しているのはわかる。だが、それに意味があるかどうかはまた別の問題だ。少なくとも私は用意周到に「がっかり」を演出されて楽しめるほど人間ができてはいない。
白い小部屋での独り芝居として展開する松本パートがもう少し面白ければまた別の意味を見出すこともできただろうが、残念ながら監禁状態からの脱出などの描写に目新しさはなく、ひねりの少ない凡庸な進行に終始したと言わざるを得ない。
どちらかと言えば、終盤直前までモキュメンタリー形式を取っていた「大日本人」の方がまだ映画らしかったと思う。映画のふりをした何物かが二作続いたわけだが、さすがにこの路線での三作目はあり得ないだろう。吉本興業が何らかの理由で映画部門で赤字を量産したいか、松本人志の評判を地に落としたい理由でもあるのならば別だが。

人から貰った券で観てきてなお文句を言うとは私もずいぶん器が小さいが、繰り返す。人生の時間にはもっとましな使途があるはずだ。この映画のことは忘れていい。
posted by NA at 01:45| 東京 晴れ| Comment(0) | TrackBack(0) | 鑑賞 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年10月09日

今頃驚いていてはいけないのだが

今から五年もの昔、トレンドの象の墓場とも言われる朝日新聞紙上にて既に紹介されていたというのだから知らない方がおかしいのかもしれないが、女子高生の間ではファーストキッチンを「ファッキン」と略するのが一般的であることを今日知って少なからぬ衝撃を受けている私がここにいるわけですよ。ああ、認めたくないなあ。

まあ可能性ほぼ皆無ではあるけど、女の子の父親になってでもいたら狂死していたかもしれないな俺は。女子の人たちよ、君たちはそれで本当にいいのか。余計なこと言ってすまんね。
posted by NA at 22:35| 東京 曇り| Comment(0) | TrackBack(0) | 重箱 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年10月01日

「空気人形」「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」を観た

何だか人形づいてるこの頃である。


エヴァについて。
劇中曲「今日の日はさようなら」と「翼をください」は、誰の演奏化は知らないがおそらく意図的に下手な合唱を使っていると思った。下手というか、いやなエスプレシーヴォの入った歌というか。
ほとんど使徒との激烈な戦いに終始していた108分で、あれよあれよという間に見終わる。

私はテレビ版・旧映画版の熱心な視聴者や観客ではなかった(未だにこの物語が拠っている世界観はようわからん)けど、かつてのバージョンで登場していた場面・シチュエーションが違うかたちで読み替えられていることには気づいた。もちろんストーリーの自然な展開としてのさりげない引用なので、旧作を知っている人には意表を突かれる楽しみがあり、知らない人にも別に鑑賞の妨げにはならない。人気アニメの再映画化ならではの賢いやり方である。この工夫は物語のより深いところに関わっているのかもしれない(次作以降で前作の世界とパラレルワールドであることが明示されるとか)けど、ともあれ庵野監督に拍手を送りつつ次を楽しみに待ちたい。
鑑賞後、ゲンドウの冷徹無慈悲さや綾波の自己犠牲を厭わぬ底知れないまでの献身を思い返して、父性や母性という言葉はあるのに子性ってないんだな、と脈絡なく思ったりした。


空気人形」はペ・ドゥナの裸を見られてよかった。とだけ書くと馬鹿であることがばれてしまうのでもう少し何か書くか。
ラストで映画に登場した人物がすべて揃って主人公に「おめでとう」を言う映画、と要約するとこれまたエヴァンゲリオンになってしまうのだが、文字通りからっぽの存在である空気人形(ダッチワイフ)の切ない生を描いたファンタジーだ。最後で勢揃いする主な登場人物の誰もが内側に何らかの空虚(脇役の少女ですら)を抱えており、彼女はそのすべてを代表する存在として置かれている。
何分ダッチワイフなのでコスプレさせられたり常識がなかったり空気が抜けたりはするが、ふつうの素朴な少女の恋愛を描いた映画として違和感なく観ることができた。恋愛映画としては目を背けたくなる悲惨な場面やちょいグロ描写もあったりするのでそのへん要注意だけど。
ところでこの映画も調律の合っていないピアノがサウンドトラックで多用されていた。下手な音楽を使って耳を欹てさせるのが流行なのだろうか。

今更言うまでもなくペ・ドゥナはよかった。
もともとお人形さんのような大きな目と整った顔立ちなので当然のはまり役ではあるが、少し前のドラマで速水もこみちが演技の下手さゆえロボット役を振られていたのとはまったく違う意味で(もちろんたどたどしい日本語を逆に生かすという狙いもあっただろうけど)人形役を好演していた。命を得て身の周りの世界をひとつずつ体験し少しずつ「心」を育んでいく様子、愛しい相手から息を吹き込まれて宙に浮くシーンには観ていて胸が温かくなった。基本的に決して明るいトーンの映画ではないのだが(むしろ痛ましい映画と言っていい)、彼女の無垢さが救ってくれた部分は大きいと思う。
しかし相手がARATAであればまあ仕方ないとは思うが、空気人形の持ち主役の板尾創路には大いに嫉妬せざるを得ない。うらやましい。中年男のいやらしさ炸裂の岩松了は、何というかいつもながら登場カットは多くないのに印象に残る演技ではあった。

台湾や香港映画で活躍している撮影監督のリー・ピンビンの仕事がすばらしかった。隅田川界隈のこれまで何度も見たことのあるはずの風景が、逆光ぎみのアングルで柔らかい空気を纏って見たことのない映像になっていた。そういう人が撮っているとの知識がないまま観たが、冒頭のゴミ収集の景色(ある意味伏線になっていた)からして漂う雰囲気の違いからして「何が違うんだろう?」と不思議に思えたほどだった。さすが。空気の映画には空気をしっかり撮れる人がふさわしい。
デートムービーには向かないけど、ひとりで空いた時間があれば行った方がいい映画だと思った。都会に住んでいるあなたはぜひ。
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2009年09月26日

たまさか人形堂物語(津原泰水)

人形をめぐる六つの物語。
本題に入る前にこの表紙デザインはないだろう、と苦言を呈しておく。おそらく従来の津原読者以外に手に取らせようという出版社側の魂胆なのだろうけど、およそ内容を反映したものとは言い難い。

今は亡き講談社「Beth」の創刊号から廃刊号まで連載された「人形がたり」を改題改稿した連作長篇、らしい。すぐドラマに見立ててしまうのがわたくしの悪い癖なのであるが、深津絵里主演でワンクール行ける内容なのでフジテレビ関係者はぜひ鋭意検討されたい。もっとも男ふたりに女ひとりただし色恋沙汰に発展する気配まるでなし、という原作のトーンを維持したままのドラマ化は、日本のテレビの現状を考えるとあり得ないんだろうなあ。残念。何を勝手に残念がっておる。

津原さんの端正でありなおかつ同時代性を併せ持つ日本語のすばらしさについては今更書くまでもないだろう。強靱で明瞭な文体は本作でも当然健在だった。人の姿を取り人にあらざるものの魔性と魅力を最短距離で書ききった、そんな感じの作品集だ。というかこれで終わってしまうのが惜しい。各篇とももう少し長く読みたかったとも思う。綺麗にまとまっており続篇はなさそうなつくりなのでいよいよ残念極まる。
ラブドール(作中では「ラヴドール」と表記)を扱った「恋は恋」が女性誌に載ったというのは結構すごいことではなかろうか、と思ったりもした。人形に憧れる日本男児の思いを、同誌のターゲットと目された「キレイ系オタク」少女たち(ってどこにいるんだ?)は受け止め得たのかどうなのか。
掉尾を飾る「スリーピング・ビューティ」の趣向も心憎い。このエピソードで扱われる人形とは主人公自身だ。もとより小説内の人物はすべて作家に操られる人形ではあるのだが、彼ら彼女らに対する津原さんの人形愛が滲み出た一篇。やはり人形の物語には御伽話のような結末が相応しい。
タグ:津原泰水
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2009年09月23日

臼井儀人さん逝く

生前の臼井儀人さんに一度だけお会いしたことがある。デビューされて六、七年目ぐらいだろうか。もちろん個人的な知己だったわけではなく、仕事を通じての打ち合わせだった。
会食もしたが、ずいぶん昔のことで仕事の詳細もそのとき話した内容ももう覚えていない。ただ、漫画「クレヨンしんちゃん」の印象と違ってとても穏やかで常識的な人だな、と思ったことはよく覚えている。あまりのあくのなさにむしろ拍子抜けした。

もちろん漫画家と漫画は別のもので、作者本人がおしりを出して町中を駆け回ろうものなら手が後ろに回るに決まっている。赤塚不二夫のような人の方がむしろ例外なのだ。だが、たぶん我々はそのとき臼井さんに対して「何か漫画みたいに面白いことを言ってくれ」と期待していたのだろう。もしかしたらあからさまにそういう言動があったかもしれない。ああ恥ずかしい。しかし、実際にはより多く喋っていたのは私と私の上司であり、気がつくと臼井さんは「ほうほう」と相槌を打つ聴き手に回っていた。
今にして思えば、あれは取材だったのかもしれない。取引先を接待する(接待になっていなかったが)我ら馬鹿会社員の姿が、もしかしたらその後「しんちゃん」のどこかに出てきたりしてはいなかっただろうか。

子持ちの友人ら(特に母親)には概して「しんちゃん」は評判が悪い。子供がアニメのしんちゃんの真似をして屁理屈の捏ね方、口答えの仕方を覚えた、と彼女らはこぼす。アニメが原作をどれほど忠実に反映しているかは知らないが、しんちゃんの口にする言葉にはそれだけリアリティがあったということなのだろう。
想像でしかないが、漫画化する過程で大幅にカリカチュアされたにしても、「しんちゃん」のエピソードは多くが取材の産物なのではなかろうか。五歳であそこまでませた子供はそうはいないだろうが、言葉にはできなくとも大人を観察する能力は誰もが持っているはずだ。「しんちゃん」は子供の感情に言葉を与えた。だから子供からはこよなく愛されたのだろう。

毎日.jpに臼井儀人さん死去:がけ下撮影、滑落か 遺品カメラに写真――版元会見という記事が出ていた。
 人気漫画「クレヨンしんちゃん」の作者、臼井儀人(本名・臼井義人)さん(51)の遺体が群馬、長野県境の荒船山で見つかったことを受け、版元の双葉社が21日、東京都内で記者会見を開いた。赤坂了生編集局長は「臼井先生の無事を祈ってきたが、このような結果になり無念。大きなショックを受けている」と語った。
 島野浩二編集局次長ら同社関係者は20日、身元確認のため現地入り。群馬県警下仁田署で、遺品のデジタルカメラなどを見せられたという。約30枚の写真が残っており、最後に転落したがけから下を撮影したとみられる風景が収められていた。島野局次長は「好奇心旺盛で、よく写真を撮る人だった。撮った瞬間、足を滑らせたのでは」と話した。
きっと臼井さんは最期の瞬間まで取材をしていたのだろう。

「クレヨンしんちゃん」は物語を紡ぎ出すプラットフォームとしても極めて優れていた。ジャンルを超えた名作映画「嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲」はしんちゃん一家や友達、幼稚園の先生らのキャラクターを存分に生かした群像劇になっていたが、これも原作からアニメを通じて育まれたそれぞれの造形の秀逸さゆえだろう。
臼井さん亡き後も、豊穣な「しんちゃん」の世界がいつまでも続くことを願ってやまない。それが故人に対しても何よりの供養となるだろう。すばらしい作品を残してくれた臼井さんに心からの感謝を捧げたい。どうか安らかにお眠りください。
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2009年09月22日

すごい色のカメラ

PENTAXがデジタル一眼レフk-xのボディとグリップの色をカスタマイズできる新サービスを始めていたらしい。⇒PENTAX K-xモデルシミュレーション
家にデジカメ及びデジカメ機能を持つ道具がいくつあるか数えてみたら優に十を超えていたので今更買うわけにはいかないのだが、しかしこれはすごい。何だこの組み合わせは、という配色が続々。
可処分所得と浮気心を持ち合わせた大人におすすめ。もしかしたらいずれプレミアつくかもしれないし。

しかしど派手なカメラで撮されるというのはどんな気分だろう。直前にささっと取り出されてぱちりとやられたら、なんだか微妙な表情が残されそうな気がする。
ハイスペックをカラフルに楽しもう。簡単操作の小型軽量デジタル一眼レフカメラPENTAX/ペンタッ...
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2009年09月20日

「ホップの真実」を飲んでみた

近所のスーパーでキリンの新製品「ホップの真実」を見かける。紺色と金色のパッケージってサントリー「金麦」だよなあ、と思いつつ「ホップ」の一語に釣られて買ってしまう。
ちくわをかじりながらちびちび飲む。確かにホップ感横溢。というか、ビールという飲み物のパロディのような感じがする。苦み成分が異様に拡大されたビールのような飲料。盛夏に飲んだ方がもっとうまかっただろう。若干時期を逸したか、という気がしないでもない。

もともと酒税法の抜け穴をくぐるため造られた「第3のビール」だったわけだが、ビールの特徴をひとつひとつ解析して喉越しや苦みや麦芽の旨味などに個別に焦点を絞った商品が市場に出てきたことで、結果として「ビール」というジャンルを解体しているように思えるのが興味深い。苦みが欲しければホップをどっさりぶちこめばいいじゃん、みたいな身も蓋もない割り切りが「ホップの真実」(意味深な命名ではある)にはある。
この商品が来シーズンまで生き延びるかはここ数ヶ月の売り上げ次第なのだろう。マーケティングとは須くそういうものだ。その結果として「ビール」需要そのものが磨り減っていくにしても。

それにしても、本格的なビールでホップを増量して造るのは製法上何か問題があるのだろうか。業界の雄キリンにはむしろそちらの方を期待したいのだが、もはやビール本体では冒険はできなくなっているのだろうか。

キリン ホップの真実 350缶1ケース 24本入りキリンビール
posted by NA at 23:55| 東京 晴れ| Comment(0) | TrackBack(0) | 買物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする